Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2023/12/09
Update

『海街奇譚』日本版《昼・夜》ポスタービジュアル2種×映画予告編が解禁!“アートサスペンス”に凝縮された無数の謎

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

映画『海街奇譚』は2024年1月20日(土)よりシアター・イメージフォーラム公開後、3月2日より大阪 シネ・ヌーヴォ公開、3月9日よりCinemaKOBE、川崎市アートセンターにて上映、3月15日よりアップリンク京都にて上映ほか全国順次ロードショー!

姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町へと訪れた男。相次ぐ海難事故により住民の行方不明が続く寂れた町で、男は妻の面影を持つ女と出会うことになる……。

夢と現実、過去と現在が交錯する迷宮の物語を描く映画『海街奇譚』は、中国映画界の新たな世代を担うチャン・チー監督が、驚嘆の映像美によって紡ぎ出す《アート・サスペンス》です。

このたび、2024年1月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかでの全国順次ロードショーが正式決定されました。

さらに劇場公開日の正式決定を記念し、映画の《昼・夜》2種の日本版ポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁されました。

映画『海街奇譚』とは?

映画『海街奇譚』日本版ポスタービジュアル(昼版)


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町へと訪れた男。相次ぐ海難事故により住民の行方不明が続く寂れた町で、男は妻の面影を持つ女と出会うことになる……。

カブトガニの仮面、消えた“仏”の頭、永遠の8月5日、呪われた海……夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮の物語を描く中国映画『海街奇譚』

1987年生まれで本作が長編デビュー作となる中国の新たな才能チャン・チー監督が、卓越した映像感覚と比類なきイマジネーションで物語を描き出し、観る者を《幻惑》の映画体験へと招待します。

映画『海街奇譚』日本版ポスタービジュアル(夜版)


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

原題「海洋動物(かいようどうぶつ)」が示す通り、作中には海の生物をメタファーとした様々な演出が登場モチーフはいずれもチー監督自身が生まれ育った港町から由来し、海の生き物たちが作中で何を意味するのかを類推しながら楽しめるのも、本作の魅力の一つとなっています。

本作は、第41回モスクワ国際映画祭・審査員特別賞(シルバー・ジョージ)第18回イスタンブール国際インディペンデント映画祭・批評家協会賞(メインコンペティション)を受賞。

また映像表現も高く評価され、第27回カメライメージ映画祭ではゴールデンフロッグ賞・撮影監督デビュー部門の2部門ノミネートを果たしています。

チャン・チー監督プロフィール


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

1987年生まれ、中国浙江省寧波出身。ノッティンガム大学国際コミュニケーション学科卒業、北京電影学院演出科修了。舞台演出家、舞台美術家としても活動。

2010年から2015年まではCMや短編映画などを手がけ、2016年に中編『Edge Of Suspect』でデビュー。2019年に長編デビュー作『海街奇譚』にてモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞。2021年の長編第2作『ANNULAR ECLIPSE』は釡山国際映画祭に出品された。

学生時代から演劇を学んでおり、演出を手がけた最新の舞台は、2021年に上演された戯曲「三字奇譚」。同作品は浙江省文化芸術基金の資金提供対象に選ばれている。

《昼・夜》日本版ポスタービジュアル×予告編が解禁!


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

今回、新たに解禁された日本版ポスタービジュアルは「昼版」と「夜版」の2種類(上記掲載)

一見、のどかな海街の風景が一変することを予感させる「昼版」。

そして「夜版」はクジラを模したネオンサインが光る中、床に倒れた女性とそれを見下ろす男のカットが使用され、サスペンスを感じさせるとともにチャン・チー監督の卓越したビジュアルセンスを感じさせる仕上がりとなりました。

また日本版予告編は、ポスターの内容からさらに物語に踏み込み「(妻を探しに訪れた)男が出会う3人の女と3つの殺人」というテロップが登場。約90秒を通して、劇中に散りばめられた謎が凝縮された緊迫感あふれる内容となっています。


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

ここでもポスター同様、昼と夜の場面の対比が美しく、こだわり抜かれた映像はもはや「第?世代」という区切りでは括れない中国の新人監督の層の厚さも感じさせます。

さらにキャスティングも本作のセールスポイントの一つで、主演の妻を探す男を演じたチュー・ホンギャンは、本業が機械技師という変わり種。

チューの妻を演じたシューアン・リンは、妻役以外にも2役を演じ、そのファム・ファタール的な存在感が新鮮な魅力に満ちている。

映画『海街奇譚』の作品情報


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

【日本公開】
2024年(中国映画)

【原題】
海洋動物(英題:In Search of Echo)

【脚本・監督】
チャン・チー

【共同脚本】
ウー・ビヨウ 

【撮影】
ファン・イー

【音楽】
ジャオ・ハオハイ

【キャスト】
チュー・ホンギャン、シューアン・リン、ソン・ソン、ソン・ツェンリン、チュー・チィハオ、イン・ツィーホン、ウェン・ジョンシュエ

まとめ


(C)Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago

中国映画界を新たに担うチャン・チー監督が、驚嘆の映像美によって紡ぎ出す《アート・サスペンス》こと映画『海街奇譚』。

劇場公開日が正式に決定され、映画の《昼・夜》2種の日本版ポスタービジュアル、予告編、場面写真の解禁も解禁されました。

《昼・夜》それぞれの映画作中の世界を描いた2種の日本版ポスタービジュアルは、夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮の物語である本作が描く「異なる二つの世界」を象徴しています。

そして予告編で一部が明らかにされた、映画『海街奇譚』の物語の行方。しかし映画に散りばめられた無数の謎を予告編だけでは説明することはできず、むしろ「一体、どんな映画なんだ?」という興味がより一層強まる内容となっていました。

映画『海街奇譚』は2024年1月20日(土)よりシアター・イメージフォーラム公開後、3月2日より大阪 シネ・ヌーヴォ公開、3月9日よりCinemaKOBE、川崎市アートセンターにて上映、3月15日よりアップリンク京都にて上映ほか全国順次ロードショー!




関連記事

新作映画ニュース

蒼井優と竹内結子ら女優の演技力の秘密は!?中野量太監督の映画『長いお別れ』メイキング映像解禁

現場で紡いだ家族の姿 日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞受賞作家である中島京子の同名小説を映画化する最新作『長いお別れ』。 本作は201 …

新作映画ニュース

【ルーキー映画祭オリジナルグッズをプレゼント!】パンフレットやトートバッグなど抽選で合計15名様に《グッチーズ・フリースクール×京都みなみ会館》

新旧監督デビュー特集のイベントの特別企画! 2019年8月23日(金) にリニューアルオープンされた京都みなみ会館にて、映画上映・配給団体グッチーズ・フリースクール(以下、GFS)との共同企画 “ルー …

新作映画ニュース

Bunkamuraル・シネマのオンライン映画館『APARTMENT』オープン!視聴方法/料金/上映作品紹介

オンライン映画館『APARTMENT by Bunkamura LE CINÉMA』8月11日オープン。 東京・渋谷の複合文化施設Bunkamura内にある、Bunkamuraル・シネマ。映像芸術の発 …

新作映画ニュース

キアヌ・リーブスがSFアクション映画でタブーを超える!『レプリカズ』予告編解禁

映画『レプリカズ』予告映像が解禁 キアヌ・リーブス主演のノンストップSFアクション映画『レプリカズ』が2019年5月17日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーされます。 突如家族を失 …

新作映画ニュース

映画『ちょっと思い出しただけ』あらすじ/キャスト。伊藤沙莉×池松壮亮W主演で松居大悟監督が描く“戻れない”ラブストーリー

『くれなずめ』松居大悟監督が描くオリジナルラブストーリー! 『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』など2021年も注目作を放ち続ける松居大悟監督が、主演に池松 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学