若きトップカメラマン今村圭佑、映画長編監督デビュー作。
第19回高雄映画祭に正式出品され、第15回大阪アジアン映画祭にて日本初上映された映画『燕 Yan』(読み:つばめ イエン)。
映画『新聞記者』など数多くの話題作で撮影監督を務め、若きトップカメラマンとして活躍している今村圭佑の長編映画デビュー作です。
映画『燕 Yan』は2020年6月5日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となります。
映画『燕 Yan』について
本作は、離れ離れになった家族がそれぞれの苦しく切ない感情を抱えてもがき成長する姿を、印象的な映像と音楽に乗せて描いています。
監督は、本作が映画長編監督デビューとなる今村圭佑。映画では『星ガ丘ワンダーランド』(2016)、『帝一の國』、『ユリゴコロ』、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』、『新聞記者』(2019)、『サヨナラまでの30分』(2020)など数多くの話題作で撮影監督を務め、31歳ながらトップカメラマンとして活躍。
撮影を手掛けた米津玄師のMV『Lemon』は再生回数5億回を突破し話題となっています。
映画『燕 Yan』のキャスト紹介
主演・早川燕役を演じるのは、映画・テレビで幅広く活躍する中国・大連出身の実力派俳優、水間ロン。映画では、『きみの鳥はうたえる』(2018)、『パラレルワールド・ラブストーリー』、『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』(2019)など話題作に出演し、テレビドラマにも活躍の幅を広げています。
本作では、母に捨てられた複雑な思いを20年以上抱えながらも、母の故郷・台湾に住む兄を訪れ次第に変化していく内面を繊細に表現。さらに劇中では、作品に彩りを添える流暢な中国語も披露しています。
燕の兄・林龍心役は、確かな演技力で幅広い役柄を演じ、映画・テレビでは欠かせない存在となった山中崇。近年公開の映画に、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』、『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』(2019)、テレビドラマでは、『悪党~加害者追跡調査』『サウナーマン』(2019)などに出演。
本作では、弟との再会に戸惑いつつも、自らの生き方を貫き、強い意志と優しさを持ち合わせた兄役を熱演。猛特訓して撮影に挑んだ中国語も見どころとなっています。
兄弟の母・林淑恵役は、歌手・俳優としても第一線で活躍する一青窈が演じ、透明感溢れる佇まいで作品に華を添えました
また、龍心と共同生活をするトニー役をテイ龍進、燕の継母・早川里美役を長野里美、兄弟の父親・早川修一役をベテランの平田満が務めるなど豪華な布陣が脇を固めています。
映画『燕 Yan』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【監督・撮影】
今村圭佑
【脚本】
鷲頭紀子
【音楽】
堤裕介
【キャスト】
水間ロン、山中崇、テイ龍進、長野里美、田中要次、宇都宮太良、南出凌嘉、林恩均/平田満、一青窈
映画『燕 Yan』のあらすじ
28歳の早川燕は、埼玉の父から台湾・高雄に住む燕の兄・龍心に、ある書類を届けてほしいと頼まれます。
燕を中国語で「イエンイエンー燕燕」と呼んだ台湾出身の母は、燕が5歳の時に兄だけを連れていなくなってしまいました。
母はどんな思いで自分を捨てたのか?なぜ手紙すらくれなかったのか?
あれから20年以上の月日が流れ、燕は様々な思いを抱えて台湾へと旅立ち…。
まとめ
公開に先立ち台湾で開催された第19回高雄映画祭TRANS-BORDER TAIWAN部門に正式出品された本作。ジャパンプレミアとなった第15回大阪アジアン映画祭でも好評を博しました。
劇場公開にあたり、今村圭佑監督は以下のように思いを語っています。
「この映画は大半を台湾の高雄というところで撮りました。
撮影現場で台湾と日本の両キャストスタッフが言葉も通じない中で一緒になって作品作りをしていく姿にこの映画の一端を見ました。
少しでも感じていただけたらいいなと思います」
作品世界とリンクする撮影現場が本作に説得力を与えました。主人公・燕とともに異国の街角を彷徨ってみませんか?
映画『燕 Yan』は2020年6月5日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次ロードショーです。