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Entry 2019/09/02
Update

映画『読まれなかった小説』あらすじとキャスト。ヌリ・ビルゲ監督作の公開日は11月29日に決定!

  • Writer :
  • 石井夏子

すべての気持ちを原稿にしたためた…。
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作。

カンヌ8賞の他、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督。


 
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督最新作「The Wild Pear Tree(英題)」の日本公開タイトルが、『読まれなかった小説』に決定いたしました。

本作は、2019年11月29日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されます。

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映画『読まれなかった小説』について

© 2018 Zeyno Film, Memento Films Production, RFF International, 2006 Production, Detail Film,Sisters and Brother Mitevski, FilmiVast, Chimney, NBC Film

前作『雪の轍』(2014)で第67回カンヌ国際映画祭パルムドール大賞を獲得した他、カンヌで8賞、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。

知人父子の物語に魅了された監督が自身の人生も反映させて完成させたのが本作『読まれなかった小説』です。

繰り返されるバッハの旋律、作家志望のシナンが訪れる書店に飾られたフランツ・カフカやヴァージニア・ウルフの肖像、チェーホフ、ドストエフスキー、ニーチェら世界中の偉大な作家たちを感じさせる語り口…。

そのすべてが合わさり、崇高な文学のような映画作品に昇華させました。

また、映像の美しさも特筆に値します。

ため息が出るほど美しい広大な景色のだけでなく、室内撮影であっても、計算しつくされた完璧なフレーミングは3時間を超える大作であることを忘れさせ、「ジェイラン監督作品中で最も美しい映画」(プレミア誌)、「畏怖の念を起こさせるほどに素晴らしい!」(フィルム・コメント誌)と絶賛されました。

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督のプロフィール

参考:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督のインスタグラム

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Çekirdek Aile

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ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は1959年1月26日にイスタンブールのバクルキョイで生まれ、幼少期を父エーゲ海のチャナッカレで過ごしました。

1976年、高校を卒業後、イスタンブール工科大学で化学工学の勉強を始めました。

1978年、彼は大学入学試験に再び出席し、ボアジチ大学で電気工学にコースを切り替えました。高校時代に火がついた彼の写真芸術への興味は、ボアジチ大学の写真クラブで開花。

大学の大規模な図書館と音楽アーカイブは、特に視覚芸術とクラシック音楽に対する情熱を高め、選択的映画研究コースと映画クラブの特別上映は、映画への彼の愛を強めていきます。

1985年に卒業したヌリ・ビルゲ。人生で何をすべきかという疑問について考え始めました。

トルコに戻り18か月間の兵役へ。その間に、残りの人生を映画にささげる事を決心

参考動画:『雪の轍』予告編

兵役が終わると、ミマール・スィナン芸術大学で映画製作を2年間学びました。

1995年に初作品となる短編『繭』を製作。第48回カンヌ国際映画祭の短編部門で上映されました。

その2年後の1997年に『カサバ-町』で長編デビュー。翌1998年の第11回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、東京シルバー賞を受賞。フォーラム部門に出品された第48回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を受賞しています。

1999年の『5月の雲』は翌2000年の第50回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。

2002年の『冬の街』と2011年の『昔々、アナトリアで』でカンヌ国際映画祭グランプリを、2008年の『スリー・モンキーズ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。

2014年には5度目の出品となった第67回カンヌ国際映画祭で『雪の轍』がパルム・ドールを受賞しました。

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映画『読まれなかった小説』の作品情報

© 2018 Zeyno Film, Memento Films Production, RFF International, 2006 Production, Detail Film,Sisters and Brother Mitevski, FilmiVast, Chimney, NBC Film

【日本公開】
2019年(トルコ・フランス・ドイツ・ブルガリア・マケドニア・ボスニア・スウェーデン・カタール合作映画)

【原題】
Ahlat Agaci(英題:The Wild Pear Tree)

【監督・編集】
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

【撮影監督】
ギョクハン・ティリヤキ

【脚本】
アキン・アクス、エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

【音楽】
ミルザ・タヒロヴィッチ

【挿入曲】
J.S.バッハ「パッサカリア ハ短調BWV582」(編曲:レオポルド・ストコフスキー)

【上映時間】
189分

【キャスト】
アイドゥン・ドウ・デミルコル、ムラト・ジェムジル、ベンヌ・ユルドゥルムラー、ハザール・エルグクルほか

映画『読まれなかった小説』のあらすじ

シナンの夢は作家になること。

大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようと奔走しますが、誰にも相手にされません。

シナンの父イドリスは引退間際の教師。競馬好きな父とシナンは相容れません。

気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。

父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて…。父子の気持ちは交わらぬように見えました。

しかし、ふたりを繋いだのは誰も読まなかったシナンの書いた小説で…。

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まとめ

参考:『読まれなかった小説』メイキング映像

膨大な台詞と豊かな映像により描き出される「父と息子の軋轢と邂逅」。

映画『読まれなかった小説』11月29日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

カンヌ8賞の他、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作にご期待下さい。

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