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【ミニシアター Stranger】6月ホン・サンス特集/7月ジョン・ヒューストン特集を上映。映画館でしか味わえない体験《知る・観る・論じる・語り合う・繋がる》

  • Writer :
  • 星野しげみ

東京・東エリア唯一のミニシアター「Stranger」での6月~7月の特集上映決定!

東京都墨田区菊川にミニシアターとして、2022年に誕生した「Stranger」。カフェも併設され、上映作品に関連したDJイベントの開催など、地域に寄り添った役割を担っています。

上映作品に関する新しい企画を取り入れると共に、ラインナップも再検討。力をいれた特集企画は他の映画館にはないものとなっています。

ミニシアター「Stranger」の情報と、6月〜7月に上映されるホン・サンス監督特集、ジョン・ヒューストン監督特集の詳細をお届けします

ミニシアターでしか体験できない「知る、観る、論じる、語り合う、繋がる」という貴重なリアルが満載。ミニシアター「Stranger」へ、ぜひ足を運んでみてください。

ミニシアター「Stranger」とは

「Stranger」は、2022年にアートアンドサイエンス株式会社の岡村忠征氏がクラウドファンディングを中心に資金を募り、設立しました。

2024年2月には、ナカチカ株式会社に経営移管し、ナカチカの子会社としてストレンジャー株式会社を設立。劇場運営の知見と映画事業の専門性をもって、「Stranger」の温故知新の精神を持ち続け、新たな事業構築を図っています

ミニシアターの閉館が相次ぐ中、なぜ今ミニシアターなのか? ミニシアター文化に馴染みのない若い世代が牽引する意味は? 劇場発進としてどんな仕掛けで映画と人と町を盛り上げていくのか? 今後のミニシアターの未来図をどう描いていくのか?

墨田区菊川という場所で立ち上がったミニシアター「Stranger」の今後が期待されます

「Stranger」の公式サイトはコチラ

ミニシアター「Stranger」のここがおススメ!

1:映画館は心地良い空間
2:カフェで本格的な食事もOK
3:上映作品のラインナップ
4:アート、ギャラリーの空間で解放感あふれる装飾とスタッフの存在
5:利便性抜群! 都営新宿線菊川駅から徒歩25秒

ホン・サンス特集上映の作品紹介

ベルリン国際映画祭で銀熊賞を5度受賞している韓国を代表するホン・サンス監督。

2024年6月28日(金)から日本劇場公開される最新作『WALK UP』公開を記念し、日本未公開の作品を含む珠玉の5作品をセレクトしました。

【上映期間】
2024年6月28日(金)~7月18日(木)
※上映詳細(各作品上映回数)については調整中

【鑑賞料金】
一律:1500円 
※各種割引適用不可
※同時上映『リスト』『草の葉』は2作品で1500円

『WALK UP』(2024)


(C)2022 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED.

【監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽】ホン・サンス 

【出演】クォン・ヘヒョ、イ・ヘヨン、ソン・ソンミ、チョ・ユニ、パク・ミソ、シン・ソクホ

【あらすじ】
映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を志望する娘のジョンスと一緒に、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、地下がヘオクの作業場になっている。3人は和やかに語り合い、ワインを酌み交わすが、仕事の連絡が入りビョンスはその場を離れる。ビョンスが戻ってくると、そこには娘のジョンスの姿はなく……。

『映画館の恋』(2005)

【監督】ホン・サンス

【出演】キム・サンギョン、オム・ジウォン、イ・ギウ、ケ・ソンヨン

【あらすじ】
<第1部>大学の入学試験を終えたばかりのサンウォンは、兄からお小遣いをもらい1人で鐘閣の街を歩いていると、偶然中学時代の初恋の相手ヨンシルと再会する。一夜を過ごした2人は、“一緒に死のう”と約束するのだが…。
<第2部>先輩が監督した映画を観たばかりのドンスは、映画館から出たところでちょうど観ていた映画の主演女優ヨンシルと出会う。ヨンシルの大ファンであるドンスは、自分の映画に出演して欲しいと頼み込む…。

『あなた自身とあなたのこと』(2016)


(C)2016 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

【監督】ホン・サンス

【出演】キム・ジュヒョク、イ・ユヨン、キム・ウィソン、クォン・ヘヒョ、ユ・ジュンサン

【あらすじ】
恋人のミンジョンが男と酒を飲み、喧嘩をしたという話を聞いた画家ヨンス。その夜、二人は口論になり、ミンジョンはしばらく会わない方がいいと言って出かけてしまう。ヨンスはミンジョンの行方を探すが、見つからない。一方、彼が住む延南洞では、ミンジョンにそっくりな女性が、ミンジョンを知る男たちと出会い、酒を飲み、言い寄られていた。だが、女性は、自分はミンジョンではないと言い張り続ける。それが本当か嘘かはわからない。やがて、ヨンスもミンジョンそっくりの女性と出会うが、やはり彼女はミンジョンではなく、ヨンスとは初対面だと言い張るのだった…。

『川沿いのホテル』(2018)


(C)2018 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.

【監督】ホン・サンス

【出演】キ・ジュボン、キム・ミニ、ソン・ソンミ、クォン・ヘヒョ、ユ・ジュンサン、シン・ソクホ

【あらすじ】
ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルに長らく逗留している老詩人ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして、疎遠となっていた2人の息子をホテルに呼び出した。だが、親子は同じホテルの違う場所で待っていてなかなか出会えない。ようやく互いを発見した親子はホテルのコーヒーショップで久々に会話するが、話がうまく嚙み合わない。ホテルの別の部屋には失恋して傷心の美女サンヒが滞在している、ヨンファンは彼女を気に入ってその後を追う。やがてサンヒを慰めるために先輩の女友達がやってくる…。

『草の葉』(2018)


(C)2017 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED.

【監督】ホン・サンス

【出演】キム・ミニ、チョン・ジニョン、キ・ジュボン、ソ・ヨンファ、キム・セビョク、アン・ジェホン、コン・ミンジョン、イ・ユヨン

【あらすじ】
ある路地裏の喫茶店。何組かの男と女が会話を交わしている。そのほとんどは俳優や作家たち。自殺した女性のことを話す売り出し中の俳優とその友人女性、若い後輩女優に家の一室を貸して欲しいと頼むベテラン俳優。若い女性脚本家と数日間一緒に同じ部屋で共作しないかと相談する脚本家…。そんな会話を聞きながらパソコンに向かう1人の女性、彼女の弟が年上の恋人を連れて現れ、女性に恋人を紹介する。やがて別のテーブルに座っていた客たちが会話を交わし、身勝手でたわいなく、ちょっと気恥ずかしい会話が続いていく…。

『リスト』(2011)

※『草の葉』併映作品

【監督】ホン・サンス

【出演】チョン・ユミ、ユ・ジュンサン、ユン・ヨジョン

【あらすじ】
親族の金銭トラブルから逃れるため、海沿いの町のペンションに母と2人で泊っているミヘは、気晴らしに“明日すること”を紙に書く。「近所を散策」「誰かとバドミントンをする」「お母さんにマッサージ」など12つをリストアップしたミヘは、やがてそのリストに導かれるように行動する…。

ジョン・ヒューストン特集上映の作品紹介

1941年に『マルタの鷹』で監督デビューを果たし、1948年『黄金』でアカデミー監督賞・脚本賞を受賞。1951年『アフリカの女王』ではハンフリー・ボガートに初のアカデミー主演男優賞をもたらしたジョン・ヒューストン。

初期の1940年代から晩年1980年代までの監督作の中から、貴重な日本未公開作品を含む年代別5作品をセレクトし、2024年7月19日(金)~8月8日(木)まで特集上映を開催

【上映期間】
2024年7月19日(金)~8月8日(木)
※上映詳細(各作品上映回数)については調整中

【鑑賞料金】
一律:1500円 
※5作品セット前売券作成検討中(前売価格 6000円)

『ゴングなき戦い』(1972)

【監督】ジョン・ヒューストン

【原作・脚本】レナード・ガードナー

【撮影】コンラッド・ホール

【出演】ステイシー・キーチ、ジェフ・ブリッジス、スーザン・ティレル、キャンディ・クラーク

【あらすじ】
日雇い労働者のタリーは元プロボクサー。ある日彼は、ジムで19歳の青年アーニーと出会う。タリーはアーニーにかつての自分のトレーナーを紹介するも、アーニーはデビュー戦で惨敗してしまう…。自身ボクサーであったヒューストン監督がレナード・ガードナーの原作小説を映画化、男たちの孤独で泥臭い闘いを描いたボクシング映画の傑作。日本では長らく劇場未公開でDVD化もされていなかった。

『光あれ』(1946)

【監督】ジョン・ヒューストン

【脚本】ジョン・ヒューストン、チャールズ・カウフマン

【ナレーション】ウォルター・ヒューストン

【あらすじ】
ロング・アイランドのメイスン総合病院で75名の帰還兵が治療を受けている。彼らは第二次世界大戦での体験から戦争神経症に苦しむ兵士であり、この作品はその治療の様子を収めたドキュメンタリー映画である。米軍の依頼で制作されたにもかかわらず、戦意を喪失させるとして35年にもわたり上映が禁止されていた。ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』は本作から着想を得ている。

『勇者の赤いバッヂ』(1951)

【監督】ジョン・ヒューストン

【原作】スティーヴン・クレイン

【脚本】ジョン・ヒューストン、アルバート・バンド

【出演】オーディ・マーフィ、ビル・モールディン、ダグラス・ディック、ジョン・ディークス

【あらすじ】
1862年南北戦争、北軍に参加した新兵ヘンリーは実戦に怯え前線から逃げ出してしまう。しかし自分の臆病さを恥じ、「名誉の負傷」=「赤いバッヂ」を得るため戦場へ戻る決心をする。ヒューストンに無断で大幅にカットされた本作だが、兵士たちの葛藤や恐怖を露にした戦争映画の傑作と評価が高い。主演のオーディ・マーフィは第二次世界大戦の英雄として数々の勲章を受章。戦後は俳優として活躍したが彼自身はPTSDに苦しんでいたという。

『ザ・デッド/「ダブリン」市民より』(1987)

【監督】ジョン・ヒューストン

【原作】ジェイムズ・ジョイス

【脚本】トニー・ヒューストン

【出演】アンジェリカ・ヒューストン、ドナル・マッキャン、ドナル・ドネリー

【あらすじ】
1904年のクリスマス、ダブリンに住む老姉妹が開く毎年恒例のパーティーには、今年もグレタと夫のガブリエルが参加していた。和やかなパーティーが終わり、帰り際に「オーグリムの少女」を聴いたグレタに悲しい記憶が甦る。ジェイムズ・ジョイスの短編集『ダブリン市民』の一篇「死者たち」を原作に、パーティーに集う人々の一夜の出来事を描いたヒューストン監督の遺作。娘で女優のアンジェリカ・ヒューストンが主演を務めた。

まとめ

49席のアットホームな空間で映画を楽しめるミニシアター「Stranger」が、東京墨田区菊川に誕生しました。ここでは、独自でセレクトした特集上映と、新作の劇場映画を公開しています。

2024年6月28日(金)~7月18日(木)に上映されるホン・サンス監督特集、2024年7月19日(金)~8月8日(木)はジョン・ヒューストン監督特集を上映予定

新感覚のミニシアター「Stranger」のカフェでゆっくりくつろぎ、「Stranger」独自のセレクト特集をぜひお楽しみください。


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