Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

『スピリッツ・オブ・ジ・エア』名作映画が30年ぶり日本劇場公開!デジタルリマスター版予告解禁

  • Writer :
  • 大塚まき

30年の時を経て、孤高のファンタジーが蘇る!

本作は、1990年開催の第1回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映され、審査員特別賞を受賞。

翌年には日本でも劇場公開され、レイトショーで12週間のロングランとなるヒットを記録するも、その後長年に渡って観る事が難しい<失われた作品>として存在感を高めてきました。


©1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

監督自身の手によるデジタル・リマスター版として30年の時を越えスクリーンに帰ってくる映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』が2020年2月8日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次公開されます。

また、本作の予告編と場面写真があわせて解禁されましたのでご紹介します。

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の見どころ


(C)1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

本作は『荒野の千鳥足』(1971)の舞台となり、『マッドマックス2』(1981)や『プリシラ』(1994)の撮影地でもある豪州ブロークン・ヒルにて撮影され、たった3人のみの登場人物が物語を紡ぎます。

また予告編でも流れる、心にこびりつくような印象的なサウンドトラックは、エンニオ・モリコーネやアンジェロ・バダラメンティ、さらにはミニマルミュージックで有名なフィリップ・グラスを想起させる仕上がりとなっており、見どころの一つです。

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の予告編

今回解禁となる予告編では、巨大な十字架が立ち並ぶ墓地や、地面に突き刺さった廃車がそびえ立つ異様な景色の中を、ゆっくりと人影が横切るシーンから始まります。

冒頭から流れる音楽からは哀愁が漂い、荒廃した近未来を想起させる美術と衣裳によって独特の世界へと観るものを誘う仕上がりとなっており、たちまち物語の世界に引き込まれます。

ベティは「大変よ!誰か砂漠から来るわ、悪魔よ」とスミスが現れたのを不吉な前兆かのように取り乱します。

一方の兄・フェリックスは奇妙な訪問者に空を飛ぶ話をしたくてたまらないといった様子が映し出され、2人だけの静かな日常は一変していく様子が伺えます。

抜け出すことの出来ない荒野の中心で、空を飛ぶことを夢見るフェリックス、この土地に執着するベティ、謎の逃亡者スミスの3人がどう関わっていくのか、その先が気になる予告編となっています。

さらに終盤に、窓の外に紙飛行機を投げたフェリックスとスミスの姿に、ポスタービジュアルのキャッチコピーにも書かれている“まだ見ぬ景色を求めて、夢の着地点を知った”という言葉が重なります。

それぞれの思いを秘めた男女3人が交わる時、その先にあるのは希望の光かそれとも絶望なのでしょうか。そして、どんな“着地点”なのでしょうか…。

ぜひその問いをスクリーンでご覧ください。

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の前売り券情報


(C)1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

【発売開始】
11/22(金)より

【価格】
1,400円(税込み)

【購入特典】
数量限定のB4サイズのポスターと紙飛行機キットが一体化した「飛行ポスター」が付属

【販売場所】
公開劇場の窓口とオンラインにて発売

※詳細は『スピリッツ・オブ・ジ・エア』公式HPにてご確認下さい。 

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の作品情報


(C)1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

【製作】
1988年(オーストラリア映画)

【日本公開】
2020年

【原題】
SPIRITS OF THE AIR, GREMLINS OF THE CLOUDS

【監督・脚本】
アレックス・プロヤス

【キャスト】
マイケル・レイク、ザ・ノーム、ライズ・デイヴィス

【作品概要】
監督・脚本はこれが処女作となったオーストラリア出身のアレックス・プロヤス。

監督自身がアンドリュー・マクフェイルと共同で自主製作にこぎつけました。

撮影はデイヴィッド・ナウス、音楽をピーター・ミラーが担当。

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』のあらすじ


(C)1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

果てしなく広がる荒野に一軒だけの小さな家に住む足の不自由なフェリックス。

彼は手作りの飛行機によって空を飛ぶという妄想に取り憑かれ、いつかこの場所からの脱出を夢見ていました。

一方、偏執的な気質を持つ妹ベティは、この場所を一生離れてはいけないという父の遺言を忠実に守り、十字架に囲まれて暮らしています。

そんな2人の生活の中に、ある日、スミスと名乗る逃亡者が現れるのですが…。

まとめ


(C)1988 COMPANY BIZARRE PTY LTD.

本作は、多くのファンが熱望したアレックス・プロヤス監督の幻の第1作目。

スクリーンで目の当たりにできる貴重なこの機会、ぜひ劇場にお運びください。

映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』は2020年2月8日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次ロードショーです。


関連記事

新作映画ニュース

【一般試写会プレゼント】映画『さよなら、退屈なレオニー』5組10名様ご招待!6月4日(火)にブロードメディア・スタジオ月島試写室にて

映画『さよなら、退屈なレオニー』は、2019年6月15日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。 2018年東京国際映画祭にて上映され、輝きを放つ若手キャストに贈られる「ジェムストーン賞」を受 …

新作映画ニュース

『アングスト/不安』のサイコキラーの動機とは?犯罪心理分析で主人公K.の背景を読み解く

と解禁。 比類なき傑作にも関わらず、あまりにも異常、あまりにも危険過ぎてほとんどの人の目に触れずにいた1983年のオーストリア映画『アングスト/不安』。 本作の異様な雰囲気が日増しに世間の不安と期待を …

新作映画ニュース

映画『さんかく窓の外側は夜』あらすじ/キャスト/公開日。志尊淳×岡田将生で実写化のミステリー!

ヤマシタトモコの同名コミックを実写映画化。 「霊が視える男」と「霊を祓える男」の心霊探偵バディの活躍を描いた、ヤマシタトモコ作の人気コミック『さんかく窓の外側は夜』。 岡田将生と志尊淳のダブル主演で実 …

新作映画ニュース

【親子試写会プレゼント】映画『藍色少年少女』5組10名様ご招待!7月22日(月)映画美学校試写室にて開催

映画『藍色少年少女』は2019年7月26日(金)より、アップリンク吉祥寺にてロードショー! 今後映画製作を予定しているシナリオを対象とする、2009年サンダンス・NHK国際映像作家賞のグランプリを受賞 …

新作映画ニュース

『アイネクライネナハトムジーク』キャストの藤間役は原田泰造【演技力の評価とプロフィール】

映画『アイネクライネナハトムジーク』が2019年9月20日より全国ロードショー! 『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎。 伊 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学