30年の時を経て、孤高のファンタジーが蘇る!
本作は、1990年開催の第1回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映され、審査員特別賞を受賞。
翌年には日本でも劇場公開され、レイトショーで12週間のロングランとなるヒットを記録するも、その後長年に渡って観る事が難しい<失われた作品>として存在感を高めてきました。
監督自身の手によるデジタル・リマスター版として30年の時を越えスクリーンに帰ってくる映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』が2020年2月8日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次公開されます。
また、本作の予告編と場面写真があわせて解禁されましたのでご紹介します。
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映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の見どころ
本作は『荒野の千鳥足』(1971)の舞台となり、『マッドマックス2』(1981)や『プリシラ』(1994)の撮影地でもある豪州ブロークン・ヒルにて撮影され、たった3人のみの登場人物が物語を紡ぎます。
また予告編でも流れる、心にこびりつくような印象的なサウンドトラックは、エンニオ・モリコーネやアンジェロ・バダラメンティ、さらにはミニマルミュージックで有名なフィリップ・グラスを想起させる仕上がりとなっており、見どころの一つです。
映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の予告編
今回解禁となる予告編では、巨大な十字架が立ち並ぶ墓地や、地面に突き刺さった廃車がそびえ立つ異様な景色の中を、ゆっくりと人影が横切るシーンから始まります。
冒頭から流れる音楽からは哀愁が漂い、荒廃した近未来を想起させる美術と衣裳によって独特の世界へと観るものを誘う仕上がりとなっており、たちまち物語の世界に引き込まれます。
ベティは「大変よ!誰か砂漠から来るわ、悪魔よ」とスミスが現れたのを不吉な前兆かのように取り乱します。
一方の兄・フェリックスは奇妙な訪問者に空を飛ぶ話をしたくてたまらないといった様子が映し出され、2人だけの静かな日常は一変していく様子が伺えます。
抜け出すことの出来ない荒野の中心で、空を飛ぶことを夢見るフェリックス、この土地に執着するベティ、謎の逃亡者スミスの3人がどう関わっていくのか、その先が気になる予告編となっています。
さらに終盤に、窓の外に紙飛行機を投げたフェリックスとスミスの姿に、ポスタービジュアルのキャッチコピーにも書かれている“まだ見ぬ景色を求めて、夢の着地点を知った”という言葉が重なります。
それぞれの思いを秘めた男女3人が交わる時、その先にあるのは希望の光かそれとも絶望なのでしょうか。そして、どんな“着地点”なのでしょうか…。
ぜひその問いをスクリーンでご覧ください。
映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の前売り券情報
【発売開始】
11/22(金)より
【価格】
1,400円(税込み)
【購入特典】
数量限定のB4サイズのポスターと紙飛行機キットが一体化した「飛行ポスター」が付属
【販売場所】
公開劇場の窓口とオンラインにて発売
※詳細は『スピリッツ・オブ・ジ・エア』公式HPにてご確認下さい。
映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』の作品情報
【製作】
1988年(オーストラリア映画)
【日本公開】
2020年
【原題】
SPIRITS OF THE AIR, GREMLINS OF THE CLOUDS
【監督・脚本】
アレックス・プロヤス
【キャスト】
マイケル・レイク、ザ・ノーム、ライズ・デイヴィス
【作品概要】
監督・脚本はこれが処女作となったオーストラリア出身のアレックス・プロヤス。
監督自身がアンドリュー・マクフェイルと共同で自主製作にこぎつけました。
撮影はデイヴィッド・ナウス、音楽をピーター・ミラーが担当。
映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』のあらすじ
果てしなく広がる荒野に一軒だけの小さな家に住む足の不自由なフェリックス。
彼は手作りの飛行機によって空を飛ぶという妄想に取り憑かれ、いつかこの場所からの脱出を夢見ていました。
一方、偏執的な気質を持つ妹ベティは、この場所を一生離れてはいけないという父の遺言を忠実に守り、十字架に囲まれて暮らしています。
そんな2人の生活の中に、ある日、スミスと名乗る逃亡者が現れるのですが…。
まとめ
本作は、多くのファンが熱望したアレックス・プロヤス監督の幻の第1作目。
スクリーンで目の当たりにできる貴重なこの機会、ぜひ劇場にお運びください。
映画『スピリッツ・オブ・ジ・エア』は2020年2月8日(土)より新宿シネマカリテ他全国順次ロードショーです。