スペイン映画最高賞ゴヤ賞他26冠。
ピラール・パロメロ監督の長編デビュー作であり、スペイン映画界最高賞ゴヤ賞他26冠に輝く映画『Las niñas』。
邦題を『スクールガールズ』として、新宿シネマカリテにて2021年9月17日(金)より公開が決定しました。
あわせて、ポスタービジュアル、予告編動画、場面写真が解禁となります。
映画『スクールガールズ』について
本作『スクールガールズ』は、修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族を、そして自分自身を知っていく様を描きます。
ベルリン国際映画祭への出品と新人監督賞・クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、今日までスペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。名実ともに2020年のスペインを代表する映画となりました。
監督・脚本を務めたピラール・パロメロ監督自身も4歳から修道院で学んでおり、長編デビュー作にしてスペイン映画界アカデミー賞とされるゴヤ賞作品賞・脚本賞を受賞した本作には、ピラール・パロメロ監督自身の体験が色濃く反映されています。
ピラール・パロメロ監督は、「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界に溢れる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち―1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語っています。
韓国のキム・ボラ監督が自身の経験を踏まえ、14歳の少女ウニを主人公に描いた国映画『はちどり』と共鳴するような、90年代とそこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた作品です。
主人公セリアを演じるのは、本作が初主演となるアンドレア・ファンドス。ピラール・パロメロ監督は「彼女こそがこの映画の魂」と絶大な信頼を寄せます。
『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを思い起こさせる存在感と印象的な瞳で、数々の新人女優賞にノミネートされ、スペイン映画批評家協会賞 新人女優賞を受賞しました。
母親役にはゴヤ賞2冠のナタリア・デ・モリーナ。『悲しみに、こんにちは』のプロデューサーでもあるヴァレリー・デルピエールがプロデュースを務めました。
映画『スクールガールズ』の予告編動画
併せて日本版の予告編も解禁。予告編では、修道院に通うセリアが、転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく様が描かれます。
しかし、仲間とのゲームの最中に「親がいなかったことはない」という言葉が放たれたことをきっかけに、セリアは母親から繰り返し聞かされた父親についての話に疑問を持つように。
「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」というコピーは、思春期の入り口に差し掛かり、大きな秘密に向き合うセリアの歩みと発見を表しているかのようですね。
映画『スクールガールズ』の作品情報
【日本公開】
2021年(スペイン映画)
【原題】
Las niñas
【監督・脚本】
ピラール・パロメロ
【キャスト】
アンドレア・ファンドス、ナタリア・デ・モリーナ、ソエ・アルナオ
【映倫】
PG12
映画『スクールガールズ』のあらすじ
1992年、バルセロナオリンピック開催に湧くスペイン。
サラゴサの修道院に通う、母親と2人暮らしのセリアは、バルセロナからやってきた大人びた転入生のブリサの影響で、新しい音楽、新しい遊びを知り、友人の姉たちともつるむようになります。
しかしいつもの仲間とのゲーム中、ブリサに掛けられたある言葉をきっかけに、セリアは母親が決して話そうとしない真実に向き合うことになって……。
まとめ
激動の90年代と、そこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた本作。
ぜひ彼女らの気付きや成長をスクリーンで見守ってください。
映画『スクールガールズ』は、新宿シネマカリテにて2021年9月17日(金)より公開です。