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Entry 2021/12/18
Update

ルイス・ブニュエル特集『昼顔』『自由の幻想』などおすすめの代表作をデジタルリマスター版で上映

  • Writer :
  • 大塚まき

フランス時代の傑作がデジタルリマスターの美しい映像で甦る!
「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」

この度、「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」と題して、2022年1月21日(金)より角川シネマ有楽町にて20世紀を代表する鬼才監督ルイス・ブニュエルの特集上映が開催されます。

また、映画評論家・山田宏一氏のコメントやメインビジュアルもご紹介します。

「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」について

ルイス・ブニュエルは、1900年にスペインで生まれ、28歳のときにサルバドール・ダリとともにシュルレアリスムの金字塔『アンダルシアの犬』(1928)を共同監督

カトリック主義者や極右の激しい攻撃にさらされた初の長編映画『黄金時代』(1930)以降、何度も上映禁止処分の憂き目に遭うなどセンセーショナルな話題を振りまきながらも国際映画祭で数々の賞に輝き、メキシコ、フランスと活動の場を移して傑作・問題作を発表し続けました。

今回上映されるのは、ブニュエルのキャリアの中でも最も充実していたフランス時代の作品群。

『小間使の日記』『昼顔』『哀しみのトリスターナ』『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『自由の幻想』『欲望のあいまいな対象』の全6作で、そのいずれもが代表作と言えるものばかり。

しかも『昼顔』は4Kデジタルリマスター、その他の作品もデジタル・リマスターが施されており、全作デジタルリマスター版での特集は初めての試みとなります。

既成概念をぶち壊す過激なユーモアと濃密なエロチシズムに彩られた男と女の不条理極まりない関係。この摩訶不思議なブニュエルの世界にぜひ触れて下さい。

映画『小間使の日記』の作品情報


(C)1964 STUDIOCANAL FILMS Ltd

【製作】
1964年(フランス・イタリア合作映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
ジャンヌ・モロー、ミシェル・ピコリ、ジョルジュ・ジェレ

【作品概要】
晩年のブニュエル映画に欠かせない脚本家ジャン゠クロード・カリエールが、初めて参加した作品。

映画『昼顔』の作品情報


(C)1967 STUDIOCANAL IMAGE. All Rights reserved.

【製作】
1967年(フランス・イタリア合作映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・ソレル、ミシェル・ピコリ

【作品概要】
ヒッチコックが賞賛したことでも知られる、後期ブニュエル作品のなかで最も有名な一本。

映画『哀しみのトリスターナ』の作品情報


(C)1970 STUDIOCANAL. ALL RIGHTS RESERVED.

【製作】
1970年(フランス・イタリア合作映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
カトリーヌ・ドヌーヴ、フランコ・ネロ、フェルナンド・レイ

【作品概要】
かつての『ビリディアナ』とも重なる、老いた男と若い娘の関係を通じてスペイン社会を風刺する悲劇。

映画『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の作品情報


(C)1972 STUDIOCANAL. ALL RIGHTS RESERVED

【製作】
1972年(フランス映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
フェルナンド・レイ、デルフィーヌ・セイリグ、ステファーヌ・オードラン

【作品概要】
アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した、愉快で不気味な不条理諷刺喜劇。

映画『自由の幻想』の作品情報


(C)1974 STUDIOCANAL FILMS Ltd

【製作】
1974年(フランス映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
ジャン=クロード・ブリアリ、モニカ・ヴィッティ、ミシェル・ピコリ

【作品概要】
ブニュエルは、「この映画の題名は、カール・マルクスとわたしが共同で作ったものだ」とコメント。

映画『欲望のあいまいな対象』の作品情報


(C)1977 STUDIOCANAL FILMS Ltd

【製作】
1977年(フランス映画)

【監督】
ルイス・ブニュエル

【キャスト】
フェルナンド・レイ、キャロル・ブーケ、アンヘラ・モリーナ

【作品概要】
ブニュエルの死後にますますその評価を高めた、とことん人を喰った遺作。

まとめ

映画評論家の山田宏一は、ルイス・ブニュエル作品について以下のようにコメントを寄せています。

ジャンヌ・モローのブーツをかき抱いて恍惚死する老人。
昼下がりのエロチックな秘密クラブ。鞭で打つのはまだ早いと怒る変態男。
ゆれる釣鐘の生首。一瞬、カトリーヌ・ドヌーヴの乳首がかゆい。義足と松葉杖と車椅子。
招かれざる客たちの破茶滅茶な饗宴。
飢えて、歩いて、果てしなく。
革命か、テロか? 食欲も性欲も永遠に中断される。
ああ、すべては夢かと目覚めたら、それが夢のはじまりだったという、映画そのものが夢うつつの構造に
なっているかのようだ。
老婆はいかにして若き美女に変身するか。
食事はトイレで……貞操帯は美女のベッドで……官能か、本能か。
自由奔放?「自由など幻想にすぎぬ」と映画のなかの人物がせせら笑う。
な、な、な、なんだ、これは。この条理と不条理、この不思議な連続と不連続。
愛だ、狂気だ、美だ、笑いだ、映画だ、ブニュエルだ。

20世紀を代表する鬼才監督ルイス・ブニュエルの特集上映「ルイス・ブニュエル監督特集上映 デジタルリマスター版 男と女」は、2022年1月21日(金)より角川シネマ有楽町にて開催されます。

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