Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/04/03
Update

白石和彌映画『凪待ち』あらすじ。香取慎吾をキャストに迎えてロケ地(石巻)を舞台に撮る

  • Writer :
  • 石井夏子

人生につまずき落ちぶれた男の再生の物語

2019年6月28日(金)にTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーの映画『凪待ち』

香取慎吾が白石和彌監督と初タッグを組むことでも話題の本作に、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーという実力派俳優4名の出演が解禁されました。

本記事では映画『凪待ち』の作品情報と、追加キャストのコメントをご紹介します。

スポンサーリンク

映画『凪待ち』について

宮城県でのロケ撮影に臨む白石和彌監督と香取慎吾


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

本作は、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)『孤狼の血』(2018)など、日本映画界で最も勢いのある白石和彌が監督を、『人類資金』(2013)『クソ野郎と美しき世界』(2018)などエンターテイメントから人間ドラマまで幅広い役柄をこなすだけでなく、オリジナリティ溢れるアートでも才能を発揮しつづける香取慎吾が主演を務めました。

白石和彌と香取慎吾が初のタッグで挑む、「喪失と再生」を描く魂震わす人間ドラマです。

ヒロインには、『くちびるに歌を』(2011)『散歩する侵略者』(2017)の恒松祐里。香取慎吾演じる郁男とともに暮らすパートナーの娘・美波を演じています。

脚本は白石監督とは『火花』(Netflix)でも組んだ、『クライマーズ・ハイ』『ふしぎな岬の物語』の加藤正人が担いました。

映画『凪待ち』追加キャスト


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

亜弓役・西田尚美

郁夫(香取慎吾)の恋人・亜弓役は映画・ドラマ・モデルと幅広い分野で活躍し、そのライフスタイルも注目され同世代の女性から支持を得ている西田尚美が演じます。

西田尚美は本作への想いを以下のように語りました。

私は白石監督の「凶悪」がとても好きだったので今回ご一緒出来たことが本当に嬉しかったです。香取さんとご一緒出来たことも。香取さんは、なんというか…そこにいるだけで何か凄いんですよね。エネルギーとかパワーみたいなものをたくさん頂いた気がします。「凪待ち」に出てくる人たちは、なんとも人間くさい。どうしようもないのだけど、ほっとけない。なんだか憎めない。本当にどうしようもないのに、何故だか愛おしく、手を差し伸べたくなりました。私もどうしようもないダメ人間です。

白石監督の現場で香取慎吾とともに仕事を出来た喜びが伝わってきますね。

西田尚美が“どうしようもない”と言う、本作のキャラクターたちに早く会いたいです。

勝美役・吉澤健


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

亜弓の父、勝美役は『龍三と七人の子分たち』など白石組常連の吉澤健

数々の映画に出演し、作品に深みと味わいを与えてきた吉澤健は、本作についての感動をこう伝えます。

稀有。この私の役の事です。表現する者として、その人生の質量が問われる様な役でした。私は役者である事を三度辞めて、三度復活した者ですが、この様な役に出会えるとは思ってもみませんでした。続ける事が大事なんだとよく云いますが、あれって本当なんですね。お蔭様で時分の花、咲かす事が出来ました。70才を過ぎて滲みでるもの、出たと自負しております。監督、脚本はじめ、スタッフの皆様、本当に有難う御座いました。

70過ぎて滲みでたもの。

それは芝居や演技を超えた、吉澤健自身の人生なんでしょう。

吉澤健が咲かせた花を見に行きませんか。

村上役・音尾琢真

亜弓の元亭主・村上役を演じるのは『孤狼の血』など白石組の名バイプレイヤーで、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーでもある音尾琢真。

音尾琢真は、香取慎吾を“スーパースター”と称えます。

尊敬する白石和彌監督と、僕のスーパースター香取慎吾さんの新たなタッグが実現したことに感謝しています。香取さんは石巻で撮る白石監督の世界に完全に溶け合っていた。凪の海が荒れていくように、心がざわざわと興奮しています。派手ではありませんが、1カットごとに丁寧に精魂込めて、スタッフ・キャストが作り上げた映画を楽しんでいただければ幸いです。誰かの生きる希望になれますように。

香取慎吾が石巻の土地に、そして白石監督の世界に溶け合っていたと語る音尾琢真。

静かな希望を宿した本作で、音尾琢真がどのようなスパイスになるか楽しみですね。

小野寺役・リリー・フランキー


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

『万引き家族』『そして父になる』など数々の話題作に出演し見事な存在感を放ち続ける俳優リリー・フランキー

本作では郁夫を気に掛ける製氷工場の社員・小野寺役で出演します。

リリー・フランキーは以下のように撮影を振り返ります。

僕はゆっくりしていたスケジュールで石巻を満喫させていただき町の人にも良くしていただいて、白石さんの撮影、相変わらず好きでした。慎吾ちゃんと共演できてよかった。すごく彼が色っぽかった。やりやすかったです。小野寺という役は面白い役でした。難しかった点はいい人に見えなきゃいけない。いい人に見えすぎてもいけないというところでした。慎吾ちゃんの体から出てきてる熱量、雰囲気がすごい!監督と飲みながら話してすごくいい映画になりそうだ、というお話をしていました。今の慎吾ちゃんじゃなきゃできない、白石さんの中で傑作ができた。台本読んだ時の静かなオフビートなもの、人間の中の思いというようなものうごめいている。純文学的なものもぜひ皆さんご覧ください

いい人に見えなきゃいけない。いい人に見えすぎてもいけない、ということは、やはり“裏の顔”を持つ人物を演じるんでしょうか。

オフビートのなかに人間がうごめく本作、期待大です。

スポンサーリンク

映画『凪待ち』の作品情報


 ©2018「凪待ち」FILM PARTNERS  

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
白石和彌

【脚本】
加藤正人

【キャスト】
香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー

【作品概要】
人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く、魂震わす物語。

監督は『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)『孤狼の血』(2018)など、日本映画界で最も勢いのある白石和彌。

主演はアーティストとしても活躍中の香取慎吾。パートナーの女性とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻市で再出発しようとする男・郁男を演じます。

ヒロインは恒松祐里。そのほか西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーら、実力派俳優陣が脇を固めました。

映画『凪待ち』のあらすじ


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
ギャンブル依存症を抱えながら、その人生をフラフラと過ごしていた木野本郁男(香取慎吾)。

彼は恋人の亜弓(西田尚美)が故郷である石巻に戻ることをきっかけに、ギャンブルから足を洗い、石巻で働き暮らすことを決心します。

郁男は亜弓やその娘・美波(恒松祐里)と共に石巻にある家へと向かいますが、そこには末期ガンを宣告されてからも漁師の仕事を続ける亜弓の父・勝美(吉澤健)が暮らしていました。

亜弓は美容院を開業、郁男は近所に暮らしている小野寺(リリー・フランキー)から紹介された印刷工の仕事を、美波は地元の定時制の学校へと、三人の新たな生活が始まります。


©2018「凪待ち」FILM PARTNERS

しかしすぐに、郁男は仕事先の同僚に誘われたのがきっかけとなり、再びギャンブルに手を染めてしまいました。

やがて些細な揉め事から、美波は母である亜弓と衝突してしまい、家を出て行ってしまいます。

その後、夜になっても戻らない彼女を郁男と亜弓は探しに行くものの、二人はその車中で口論となってしまい、郁男は車から亜弓を降ろしてそのままどこかへと去ってしまいました。

そして、ある重大な事件が起こります…。

スポンサーリンク

まとめ

人生につまずき落ちぶれた男の再生を描いた映画『凪待ち』。

映画の舞台は宮城県石巻市で、撮影は2018年6月中旬から7月中旬にかけての1ヶ月間行われました。

監督は白石和彌、主演は香取慎吾。恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーら、実力派俳優陣が脇を固めます。

映画『凪待ち』は2019年6月28日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

関連記事

新作映画ニュース

映画『山〈モンテ〉』公開日情報。黒澤明の精神を継ぐ傑作【アミール・ナデリ作品】

現代イラン映画の巨匠アミール・ナデリ監督が、イタリアでオールロケを敢行した映画『山〈モンテ〉』。 ミケランジェロなどのイタリア彫刻にインスピレーションを受けて制作された本作は、肉体を過剰に酷使しながら …

新作映画ニュース

『五億円のじんせい』上海国際映画祭での上映リポート。望月歩のラブリーさにファン悶絶!

望月歩のラブリーさにファン悶絶! ©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT かつて五億円の募金で命を救われた少年が死ぬために始めた闇バイトを始めるという衝撃の物語『五億円の …

新作映画ニュース

【あらののはて】映画特報動画とキャスト舞木ひと美×髙橋雄祐のコメント紹介

さよなら、初恋の成れの果て。 『カメラを止めるな!』の主人公の妻役で大ブレイクしたしゅはまはるみ、映画『イソップの思うツボ』などに出演の藤田健彦、1980年代より数々の舞台演出を手がける長谷川朋史の3 …

新作映画ニュース

映画『再会の夏』あらすじとキャスト。実話を基に犬がつなぐ絆をジャンベッケルが描く

“愛犬”だけが真実を叫び続けた。 © ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA – UMEDIA 『最強のふたり』のフラ …

新作映画ニュース

映画『ボディ・リメンバー』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。サスペンスラブストーリーを演劇界の実力派俳優が紡ぎ出す

演劇界の実力者たちが織りなす、現実、虚構、夢が錯綜する異色サスペンス映画。 俳優の山科圭太が、監督と編集を務めた映画『ボディ・リメンバー』。 キャストを務めるのは、演劇界で活躍する舞台俳優たち。 映画 …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学