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映画『メカニカル・テレパシー』あらすじ/キャスト/公開日。可視化する心たちの特報予告動画紹介!

  • Writer :
  • 石井夏子

「心を可視化する機械」を巡る3人の男女の物語。

「もしも心を可視化できたら?」という着想から始まり、SF的要素と恋愛感情を掛け合わせ、観客の認識を静かに揺らす、不思議な「心」の恋愛映画『メカニカル・テレパシー』(旧題:可視化する心たち)。

(C) Akiko Igarashi

日本芸術センター第10回映像グランプリでは優秀映画賞を受賞した本作『メカニカル・テレパシー』が、2020年10月9日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて全国順次公開されることが決まりました。

あわせまして、ポスタービジュアル、場面写真、特報映像が解禁となりましたので、五十嵐皓子監督と主演の吉田龍一のコメントとともにご紹介します。

映画『メカニカル・テレパシー』について

(C) Akiko Igarashi

本作『メカニカル・テレパシー』は、「心を可視化することができる機械」を巡る3人の男女の物語です。

大阪を拠点に、2004年より映像制作者の人材発掘を行っているシネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の第13回助成作品として制作されました。

第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門、及びアメリカのThe Philip K Dick Science Fiction Film Festivalに正式上映され、日本芸術センター第10回映像グランプリでは優秀映画賞を受賞。

主人公・真崎には、繊細且つ静かな強さを持つ演技で揺れ動く心を表現した吉田龍一

信念を持ち続けながらも、時折見せる弱さが魅力的な研究者・碧役に白河奈々未が扮します。

本人の心の可視化なのか、碧の願望の可視化なのか、微妙な演技で観客をも惑わす夫・草一役に『ハッピーアワー』の申芳夫

真崎に思いを寄せ、真崎に重要なことは何かを訴えるアスミ役に伊吹葵、理事長役に宝塚歌劇団の元星組娘役スターの青山雪菜。

その他、同僚・水沢役に、俳優業の傍ら、監督としても活躍する石田清志郎など、CO2俳優特待生に選ばれた関西出身の注目の才能が顔を揃えました。

映画『メカニカル・テレパシー』の特報映像

ある研究所にて。眠ってしまって目覚めない夫・草一。草一の心を見ようとする研究者・三島碧。碧に惹かれる真崎トオル。

解禁された特報では、報われない、手に入らない思いを抱えた3人の様子が描かれます。

報われず、届かない…それでも生まれてしまった感情や心の行き場はあるのでしょうか。心の中で、祈りのように思うことが、いつかどこかで他人に届くことがあるのでしょうか。

思いを寄せる相手の心が可視化されて目の前に現れたとして、それは本当の相手の心なのか?それとも相手に焦がれる自分の願望なのか? それとも全く別の思いもしない、誰かの心なのか?

切なく心をかき乱される映像となっています。

監督・キャストのコメント紹介

(C) Akiko Igarashi

本作が初長編監督作品となる、映画美学校のフィクション・コース第13期/脚本コース第4期修了生である五十嵐皓子監督及び、主演の吉田龍一より、劇場公開に向けてのコメントが届きました。

五十嵐皓子監督のコメント

初めて臨んだ長編映画です。3年前にCO2の助成企画に応募し、その冬に神戸で撮影しました。
大阪アジアン映画祭で上映頂き、見て頂いた方々からのアドバイスを受け、更に再編集等の仕上げ作業を行い、最終版として完成させました。
長い仕上げ作業の中で、何回も出演者の姿を見ながら、何より私自身の中に、今後彼らが俳優として活躍しているところを見続けていたい、という思いが生まれて消えることはありませんでした。多くの方にこの作品を見てほしい、今回の上映をきっかけにキャストとスタッフの次の作品につながってほしい、という思いです。
「心を可視化したらどうなる?」という私の発想から、スタッフがアイディアを出し、キャストが演技で返し、思いもよらない結末にたどり着きました。これから活躍する俳優たち、才能溢れるスタッフたちと共に作り上げた作品です。キャスト、スタッフ、応援頂いた方、ご協力頂いた方、全ての方に感謝致します。
「心とは何か!」というテーマに挑みました。SF が好きな方も恋愛映画を見たい方も、作品を楽しんで頂けましたら幸いです。

真崎トオル役・吉田龍一のコメント

(C) Akiko Igarashi

数多くある作品の中からこの作品に興味を持っていただき感謝申し上げます。大阪アジアン映画祭上映後、海外の方から”非常に興味深い内容だった”、また日本人の方からは”少し難しかった”など様々な御感想を頂きました。目に見え易いモノや物質的なモノに価値を置く現代社会。カタチの無い見え難いモノに対して【説明】や【納得】といった科学的根拠を追い求めている近年。
その中にいる一人の青年が主役の真崎トオルです。彼を通して強く感じた事がありました。誰かを”想う心”や自分では気付いていない無自覚の意識、六感で感じるハイヤーセルフ(潜在的意識)、それらを可視化する事でより明白にしたい様々な”欲”というモノを何処か役を通して感じていた気がします。撮影が進むにつれて馴れない感情と信じる事への不安…。儚さと不器用なまでに相手を想い続けていた…そんな日々でした…。普段生きていて見え難い”心”を可視化する事でその先に何が見えてくるのか…。現代社会や科学の在り方を問うような先の未来へ繋がる作品になっています。

映画『メカニカル・テレパシー』の作品情報

(C) Akiko Igarashi

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督・脚本】
五十嵐皓子

【キャスト】
吉田龍一、白河奈々未、申芳夫、伊吹葵、青山雪菜、石田清志郎、時光陸、松井綾香、長尾理世、竹中博文、古内啓子(声の出演)

映画『メカニカル・テレパシー』のあらすじ

(C) Akiko Igarashi

ある大学の研究室で、「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、実験中に事故が起こり、開発者の三島草一(申芳夫)が意識不明のまま目覚めなくなってしまいます。

共同研究者で草一の妻の碧(白河奈々未)は開発を続け、草一の心の可視化を試みていました。

成果を出さない開発を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で、真崎トオル(吉田龍一)を研究室に送り込みます。

可視化された草一を目の当たりにする真崎。

果たして、真崎が目にした人物は、可視化された草一の心なのか、碧の願望が可視化されたのか?

徐々に碧に惹かれていく真崎は、本当に重要なことは何なのかということに気づいていき…。

まとめ


(C) Akiko Igarashi

五十嵐皓子監督が描くのは、「こころ」が機械によって可視化されてしまった近未来における、男女3人の物語です。

「こころ」とは、見えないからこそ誰かを強く惹きつけるのか、見えてもなお惹かれ合うのか

本作はひとつの可能性を提示してくれることでしょう。

映画『メカニカル・テレパシー』は2020年10月9日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて全国順次公開です。

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