人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルヒューマンドラマ
ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ティム・ロス出演の緊迫スリラー
17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンス映画『ルース・エドガー』が、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて2020年6月5日(金)より全国公開されます。
映画公開に先がけ、予告編とポスタービジュアルが到着しました。
映画『ルース・エドガー』について
本作『ルース・エドガー』は、17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ映画です。
主要キャストには、プライベートに問題を抱えながら、ルースと激しく敵対する教師ウィルソン役に『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2012)で、アカデミー助演女優賞を獲得したオクタヴィア・スペンサー。
また、ルースの養父母で、愛する息子への思いがけない疑念に動揺する白人夫婦エイミーとピーターに、ナオミ・ワッツとティム・ロスがそれぞれ扮します。
そして、主人公のルース役に、終末スリラー『イット・カムズ・アット・ナイト』(2018)での迫真の演技が注目されたケルヴィン・ハリソン・Jr.が抜擢。
同作品のトレイ・エドワード・シュルツ監督と再び組んだ、2020年4月に日本公開の『WAVES/ウェイブス』でも主演を務める今注目の新星が、まだアイデンティティが確立されていない17歳の少年の葛藤を生々しく体現します。
本作は、2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映されるや批評家の絶賛を博し、全米の賞レースで20を超える賞のノミネートを達成。
その年の最も優れた独立系作品を選定するインディペンデント・スピリット賞でも監督賞、主演男優賞、助演女優賞の主要3部門に名を連ねました。
映画『ルース・エドガー』の予告編
映画公開に先がけ、予告編が公開されました。
解禁となる映像は、冒頭、大勢の人々の前で演説するルースの姿が。
優秀な高校生に成長し、順風満帆な生活を送っていたルースですが、彼のロッカーから違法で危険な花火が見つかったこと、提出したレポートに「意見の対立は銃で解決する」という表記があったことから、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンに目を付けられることに。
やがて、ルースがテロリストになり得る存在だというウィルソンの疑惑は、ルースの養父母にも疑念を生じさせていく――。
「あなたは人間の本性を見抜けるか—」、ポスタービジュアル、予告編、どちらにも共通するキャッチコピーが、観る者の緊迫感をあおる内容となっています。
映画『ルース・エドガー』の作品情報
【日本公開】
2020年(アメリカ映画)
【原題】
Luce
【監督・製作・共同脚本】
ジュリアス・オナー
【原作・共同脚本】
J・C・リー
【キャスト】
ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス
映画『ルース・エドガー』のあらすじ
アフリカ、エリトリア出身のルース・エドガーは、文武両道に秀でた17歳の高校生。
彼は幼少期に戦場へ駆り出された過酷なトラウマを克服し、自由の国アメリカで希望を象徴する存在へと成長していました。
しかし彼は、ある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立し、順風満帆の日常が大きく揺らぎ出します。
ルースが危険な過激思想に染まっているのではというウィルソンの疑惑は、やがてルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていきます。
そして、奇妙な事件がウィルソン教師の身に降りかかることに。
はたしてルースは本当に“完璧な優等生”なのか、それとも世間を欺く“恐ろしいテロリスト”になり得るのか…。
まとめ
本作『ルース・エドガー』の最大の見どころは、主人公17歳のルース・エドガーが真意不明のミステリアスな存在という点です。
日本版のポスタービジュアルでは、そんなルースが大勢の観客に向けて演説する後ろ姿が加えられています。
顔の左半分は隠された意味深なルースの表情と壇上に立つルースの後ろ姿。
しかし、どちらもルースの顔ははっきりとは提示されていません。
まさにルースという謎めいたキャラクターの表裏、二面性が伝わるビジュアルとなっています。
自分はどういう人間なのか?人間の価値とは?
深く胸を打つヒューマンドラマにして、緊迫の心理スリラーでもある『ルース・エドガー』。
真実は観客に委ねられます。
『ルース・エドガー』は、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて2020年6月5日(金)より全国公開。