夭逝した映画監督・柘植勇人による鮮烈なる劇場デビュー作。
松尾渉平、村上由規乃、鈴木卓爾ら出演作が奇跡の劇場公開されます。
この度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科出身の映画監督・柘植勇人(つげ・ゆうと)による⻑編映画『ロストベイベーロスト』が、2020年9月12日(土)より新宿Kʼs cinemaにて公開と発表されました。
また、8月28日(金)より京都・出町座にて先行公開されます。
2019年の第20回TAMANEW WAVEある視点部門などに出品され好評を博した本作が、さらなる編集を施し待望の劇場公開が実現。
公開決定に伴い、「赤ちゃん、持ってきちゃったみたい――と、彼女は言った」というコピーとともに、劇中の印象的なカットがあしらわれたポスタービジュアルが解禁となります。
映画『ロストベイベーロスト』について
これまでも様々な作品や俳優を輩出し評価を高めている京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科から、新たな衝撃作が生まれました。
平成の暮れに撮影された本作には、何者にもなれずどこへも行けない鬱屈を纏った風景の中、常にどこからか空っ風が吹いています。
それは監督、柘植勇人から見た平成であり、平成生まれである私たちの姿なのかもしれません。
企画時に「衝動をスクリーンに焼き付けたい」と語っていた柘植監督ですが、本作の撮影後に逝去。
監督の遺志を受け継いだ撮影の米倉伸が編集を務め上げ、本作を完成させました。
有名になりたい、何かを成し遂げたいというような夢や目的は、毎日の変わりない景色と仲間、或いは現実と怠惰によってくすみ始めてしまう。しかし、この映画における暖かさや優しさは、そんな空気を肯定してなお泥臭く生きることを訴えかけてきます。
映画『ロストベイベーロスト』の作品情報
【日本公開】
2020年(映画)
【監督】
柘植勇人
【脚本】
相良大起
【撮影・編集】
米倉伸
【挿入曲】
「塹壕」(作曲・編音:上久保南海)
「バイバイ青春」(作曲・作詞:ゲン、歌 : 石川太陽)
「そう伝えたい」(作曲・作詞:石川太陽、歌:石川太陽)
【キャスト】
松尾渉平、村上由規乃、中村瞳太、吉井優、池田忠紀、松本卓也、上谷託充、岩井麗、朴香実、山本友香、高尾勇気、相良大起、上久保南海、福本純里、小川彪雄、竹橋団、谷野ひなの、鈴木卓爾、福岡芳穂、小柳圭子
映画『ロストベイベーロスト』のあらすじ
何でも屋として怠惰な生活を送る陽平(松尾渉平)がある日家へ帰ると、暗がりの中で恋人の凛子(村上由規乃)が見ず知らずの“赤ん坊”を抱いて居ました。
「赤ちゃん、持ってきちゃったみたい」。
ポツリとそう答える凛子に驚き呆れる陽平。
未来の無い生活の中、誘拐という形で強引に母になろうとする凜子。
やがて陽平はその“赤ん坊”と向き合い始めますが…。
まとめ
柘植勇人監督が映画学科の卒業生、在校生らのスタッフ・キャストの総力を結集して作り上げた作品がついに劇場公開されます。
映画『ロストベイベーロスト』は、2020年8月28日(金)より京都・出町座にて先行公開、9月12日(土)より新宿 Kʼs cinemaにて一週間限定レイトショーです。