Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/05/18
Update

南沙良映画『無限ファンデーション』あらすじとキャスト。全編即興芝居のポスタービジュアルが解禁!

  • Writer :
  • 石井夏子

全編即興芝居で綴られた青春映画の傑作がついに公開。

MOOSIC LAB2018長編部門にて女優賞(南沙良)とベストミュージシャン賞(西山小雨)を受賞した、大崎章監督の映画『無限ファンデーション』が2019年8月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開が決定致しました。

第37回ヨコハマ映画祭4冠に輝いた『お盆の弟』(2015)の大崎章監督が、シンガーソングライター・西山小雨の楽曲『未来へ』を原案に、未来へ向かう10代の少女たちの即興芝居で紡いだ本作。

主人公・未来を堂々と演じきったのは、ブルーリボン賞ほか新人賞を続々と受賞している女優・南沙良。共演の原菜乃華、小野花梨など、10代の実力派女優たちによる瑞々しくも緊張感あふれるアンサンブルと、それらを優しく包み込むまっすぐな西山小雨の音楽、そしてベテラン・猪本雅三、伊藤裕規による撮影と録音が、少女たちのかけがえのない一夏を見事に切り取りました。

本作のポスタービジュアルと、西山小雨の楽曲『未来へ』のミュージックビデオの制作プロジェクトが発表されましたのでご紹介します。

映画『無限ファンデーション』のポスタービジュアル

映画『無限ファンデーション』

今回解禁された、世界で一番熱くて尊い青春映画『無限ファンデーション』のポスタービジュアル。

カラフルなゴミの山の前に佇み、こちらを見つめる南沙良がとても印象的です。

尚、ポスタースチールは『少女邂逅』(2017)の枝優花監督が担当しており、枝優花監督による本スチール以外も後日発表される予定とのこと。

『未来へ』ミュージックビデオ制作プロジェクトについて

さらに本作の制作のきっかけにもなった、原案とも言える西山小雨の楽曲『未来へ』ミュージックビデオの制作に向けたクラウドファンディングが始動

そもそも西山小雨より同曲のミュージックビデオを作りたいという話を受けた大崎章監督が、松本花奈監督(『21世紀の女の子』『脱脱脱脱17』)にプロットを書いてもらい、映画化の話を音楽×映画のコラボ映画祭「MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)」に企画を持ち込んだのが映画制作のきっかけでした。

そのプロットとは別で映画化が進み、ミュージックビデオ自体は未完成だったため、公開を記念し制作が決まったんです。

目標金額は1,000,000円

集まった資金はミュージックビデオの制作費などに使われ、完成した作品は8月10日に行われる、西山小雨の単独ライブでお披露目となる予定だそう。

詳細につきましては『無限ファンデーション』クラウドファンディングページをご覧ください。

主演・南沙良のコメント

いま一番活躍が期待される若手女優、南沙良

初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018/湯浅弘章監督)で第61回ブルーリボン賞新人賞を受賞したほか、第43回報知映画賞新人賞、第33回高崎映画祭最優秀新人女優賞(共にW主演のひとりとして)を受賞しています。

そんな南沙良は、本作の劇場公開について、そして楽曲『未来へ』ミュージックビデオの制作によせてこう述べました。

台本がない中で作られた「無限ファンデーション」の物語を、これからご覧になられる方がどんな想いで受け取ってくださるのか、今からとても楽しみです。この映画で、あなただけの感情や言葉と出会えますように。
そして「未来」へ は私にとっておまじないのような音楽です。 夢を持つことはきっととても素敵なことだけど、時に呪いと変化してしまうことだってあるかもしれない。 その一瞬一瞬の変化を肯定して、自分に繋がっている鎖を解いてくれるこの自由な音楽が、music videoでどんな風に表現されるのか楽しみです。 あの宇宙的な声で、激しさと癒しが交差する「今」を限りなくストレートに語り綴る小雨さんが大好きです。 撮影後も仲良くさせて頂いているのですが、飾らず、とてもとても可愛いらしくて、愛おしくなってしまうほど魅力的な女性です。

台本が無く、即興で作られた本作。演じた南沙良にとって、特別な作品だった事が伝わってきます。

また、西山小雨への信頼と尊敬が感じられ、これはぜひとも南沙良主演でミュージックビデオを制作して欲しいですね。

出演・音楽・西山小雨のコメント

本作で音楽を担当し、出演もしている個性派シンガーソングライターの西山小雨

以前は人気インディーズバンド“雨先案内人”のキーボーディストとして活動していましたが、「自身の想いを自身の声で伝える人の歌が一番心に刺さる」んではないかという思いから、バンドを脱退し、2014年より西山小雨としてのソロ活動を開始しました。

西山小雨は楽曲『未来へ』に込めた思いと、それが映画となって公開される喜びをこう綴ります。

『未来へ』は、とはいえ右も左も分からず不安しかなかった当時の私が自分自身を鼓舞する為に綴った応援歌であり、ソロ活動で一番最初に書いた「はじまりの歌」でもあります。 そんな大切な歌が今回、大崎章監督によって『無限ファンデーション』という映画となりMOOSIC LAB2018で公開され、新たな出会いや、新しい歌の種や、それを目に耳にした沢山の人たちの想いを届けてくれました。はじめは自分に向けて歌っていた小さな歌が、いつのまにかそれを聴いた誰かの歌になっているという実感がそこにはあり、2019年8月の全国公開で、この映画が更に多くの方の元に届くのが今から楽しみです。 5年前の私に『思い描いた未来は、叶い続けているよ』と教えてあげたい気持ちです。

不安を抱えた自身の為に作った初めての曲が映画になり、多くの人に届くだなんて、信じられないくらい素敵な出来事ですね。

5年前に西山小雨がまいた種が大きく花開く瞬間を見届けましょう

参考映像:西山小雨セカンドCD『連れてけるのはひとつだけ』

監督・大崎章のコメント

『ソナチネ』(1993/北野武監督)『2/デュオ』(1997/諏訪敦彦監督)などで助監督、『リンダ リンダ リンダ』(2005/山下敦弘監督)では監督補を務め、『キャッチボール屋』(2006)で監督デビューを果たした大崎章。

監督作の『キャッチボール屋』は第16回日本映画批評家大賞新人監督賞受賞、渋川清彦と光石研を主演に迎えた『お盆の弟』(2015)はヨコハマ映画祭で4冠に輝きました。

そんな大崎章監督が、本作を製作した経緯について以下のように語ります。

全てはシンガーソングライターの西山小雨の「未来へ」という曲のミュージックビデオを創りたいという想いから始まりました。 当初のミュージックビデオの企画、脚本から色々な道をへて、新たに全編即興(インプロビゼーション)の長編映画作品として「無限ファンデーション」が生まれました。 台本は粗筋しか無く、その場面、その沈黙、その瞬間に発せられたありのままの言葉、言いたくてもなかなか言葉に出来ない苦しさ、表情、空気、光、影、はまさにリアルで、それぞれの違った輝きを秘めた宝石であり原石である未来の日本映画界を担う若い俳優達を中心にそれを捉えるスタッフ全員で一丸となって完成させました。 俳優達の持つ個性の輝きを見て下さい。そして感じて下さい。世代や男女を問わず多くの人達に観て欲しい映画ですが、特に夢がある人、夢を追う人、これから何かをはじめる人、今までの自分をリセットしたい人への想いを込めた作品です。

西山小雨の楽曲があってこそ、映画製作に至ったと語る監督。

楽曲『未来へ』が、西山自身を鼓舞し、大崎章監督の心を動かし、そして観客にまで大きく波打って広がっていくさまが伝わってきます。

これは何としても、原点である『未来へ』のミュージックビデオを制作していただき、歌と映画の持つ、無限の力を感じたいものです。

映画『無限ファンデーション』の作品情報

【日本公開】
2019年(日本映画)

【監督】
大崎章

【音楽・主題歌】
西山小雨

【キャスト】
南沙良、西山小雨、原菜乃華、小野花梨、近藤笑菜、日高七海、池田朱那、佐藤蓮、嶺豪一、片岡礼子

【作品概要】
第37回ヨコハマ映画祭4冠に輝いた『お盆の弟』(2015)の大崎章監督が、シンガーソングライター・西山小雨の楽曲『未来へ』を原案に、未来へ向かう10代の少女たちの即興芝居で紡ぎました。

主人公・未来を堂々と演じきったのは、ブルーリボン賞ほか新人賞を続々と受賞している『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)『もみの家』(2020)の南沙良。

共演は原菜乃華、小野花梨など、10代の実力派女優たちによるアンサンブルが瑞々しく光ります。

猪本雅三、伊藤裕規による撮影と録音が少女たちのかけがえのない一夏を見事に切り取りました。

映画『無限ファンデーション』のあらすじ

人付き合いが苦手な女子高生・未来は、服飾デザイナーになる夢を胸に秘め、誰にも打ち明けることなく退屈な日々を過ごしていました。

ある日の帰り道、リサイクル施設から聴こえる澄んだ歌声に導かれ、ウクレレを弾きながら歌う不思議な少女・小雨と出会います。

さらには未来が描いた洋服のデザイン画を目にした演劇部のナノカたちに誘われ、舞台の衣装スタッフとして入部することになる未来。

戸惑いつつも小雨やナノカたちに心を開いていく未来でしたが、彼女たちの一夏はやがて思いがけない方向へと走り出していき…。

まとめ

MOOSIC LAB2018長編部門にて女優賞(南沙良)とベストミュージシャン賞(西山小雨)を受賞した、大崎章監督作『無限ファンデーション』。

即興映画ですが、構成台本をもとにつくられた、きちんと計算された上での即興芝居だったそう。

しかし、セリフは俳優にまかされていたとのことで、監督やスタッフが、俳優に信頼を置いていたことが窺えます。

10代の実力派女優たちによる瑞々しくも緊張感あふれるアンサンブルと、それらを優しく包み込むまっすぐな西山小雨の音楽が、少女たちのかけがえのない一夏を見事に切り取りました。

映画『無限ファンデーション』は2019年8月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開です。



関連記事

新作映画ニュース

映画『ホムンクルス』ヤクザ組長役は内野聖陽!演技力の評価とプロフィール紹介

サイコミステリー『ホムンクルス』は2021年4月2日公開 山本英夫原作の国民的カルト漫画を、『呪怨』シリーズ、『犬鳴村』など国内外で活躍する日本ホラー界の巨匠・清水崇監督が綾野剛を主演に迎え実写化した …

新作映画ニュース

映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。園子温ハリウッドデビューはニコラス・ケイジ主演のエンタメ作!

ティザービジュアル&日本人キャスト解禁! 数々の問題作を世に送り、常に日本映画界の話題をさらい続けている園子温監督のハリウッドデビュー作であり、ニコラス・ケイジ主演最新作『Prisoners of t …

新作映画ニュース

アジア映画の注目キャストや監督(韓国/香港/台湾など)が来日して舞台挨拶!大阪アジアン映画祭2020ゲスト情報

第15回大阪アジアン映画祭のゲスト情報。 2020年3月6日(金)から15日(日)に開催される第15回大阪アジアン映画祭。 本映画には、2月25日現在、上映作品全58作中、46作品のゲストが来場の予定 …

新作映画ニュース

秋元才加映画『山猫は眠らない8』あらすじ/キャスト。演技力とアクションで魅せるハリウッドデビュー作とは?

人気シリーズ8作目に秋元才加が出演! 本格的なミリタリー描写とドラマチックな展開を両立させ、映画ファンに根強い人気を誇る戦争アクション長寿シリーズ「山猫は眠らない」。 (C)2020 Sony Pic …

新作映画ニュース

【ちば映画祭2020年情報】いつ・どこの場所で開催されるか?東京での遠征上映会が決定《アテネフランセ文化センター》

祝・東京初上陸!新年一発!ちば映画祭2020 千葉県初上映の若手映画監督の作品上映をメインの作品を上映しているちば映画祭。 ちば映画祭が、2020年1月18日(土)に、千葉県外初となる上映会を開催しま …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学