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Entry 2019/07/05
Update

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』あらすじとキャスト。予告編と場面写真紹介!

  • Writer :
  • 石井夏子

公開4館からわずか三週間で1084館に急拡大。
口コミで話題を呼び全米大ヒット!!

『レディ・バード』『ムーンライト』などの話題作を手がける新進気鋭スタジオ「A24」が製作、2018年のサンダンス映画祭で大喝采を浴び、各国の映画祭で数々の賞を受賞した映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』。


© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLC

オバマ前米大統領が2018年の年間ベスト映画に選出、『ROMA/ローマ』で第91回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したA・キュアロン監督も「ここ最近で一番、泣いた映画」と大絶賛するなど多くの著名人を魅了。

現在インディペンデント映画界最大の話題作『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』が2019年9月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国公開されます。

本記事では、解禁された予告編と、本作の魅力についてご紹介して行きます。

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』について

© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLC

本作は、中学校卒業を1週間後に控えた、クラスで目立たない一人の少女ケイラ(エルシー・フィッシャー)を主人公に、生まれたときからwebサイトやSNSが当たり前のように存在する「デジタルネイティブ」な“ジェネレーションZ世代”と呼ばれるティーンたちのリアルな葛藤や恋、父親とのめんどくさい関係、そして成長の物語を可笑しく痛烈に、そして優しく描く感動作です。

精一杯の勇気とともに“青春”に真正面から立ち向かっていくケイラの姿に共感する人たちが続出、大きな社会現象を巻き起こし、公開当初はわずか4館でのスタートながら口コミによってわずか3週間で全米1084館に拡大、大ヒットを遂げました。

監督のボー・バーナムとは

参考:ボー・バーナムの公式インスタグラム

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監督を務めたのは本作が初監督作品となる、ボー・バーナム

Youtuber出身という異色の経歴を持つ彼は人気コメディアンであり、俳優としても『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』などに出演しています。

彼の青春時代の実際の経験をもとにした本作の企画が『レディ・バード』などを手がけたA24製作陣の目に止まり、映画化が実現。

監督とともにオリジナル脚本も手がけています。

主演女優エルシー・フィッシャーとは

参考:エルシー・フィッシャーの公式インスタグラム

主人公ケイラを演じるのは『怪盗グルーのミニオン危機一発』で主要キャラクター「アグネス」役で声優を務め、その他数々のドラマや映画で活躍する今第注目の若手女優エルシー・フィッシャー。

2003年4月3日生まれアメリカ出身のエルシー・フィッシャーは、2009年、6歳のときに子役として活動をはじめ、人気シリーズ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」でTVドラマに初出演し、女優としてのキャリアをスタートさせました。

本作では何度も壁にぶつかって、落ち込んだり悩んだり…それでも一歩ずつ前に進んでいく等身大の少女を演じ、ゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされました。

その痛々しくも愛おしい姿は、青春時代を経験した人なら誰もが共感必至です。

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』予告編

本予告はケイラが自身で発信するSNS動画の模様を映す場面から始まります。

「今日のテーマは自分らしく」「人目を気にせず、自分を出すのが大事よ!」と、まるで自分自身に言い聞かせるような動画を日記のように毎日投稿するケイラ。

ネットの中ではハキハキと喋る明るい女の子に見えるけれど、リアル世界の彼女はクラスでも地味な存在。

そんな彼女の動画は、今日も視聴回数0回を更新中。

高校生になる前に自分を変えようと一念発起して、クラスのおしゃれな女の子たちに話しかけてみるけれど、速攻で撃沈。

それでもめげずに、人気者ばかりが集うイケてるプールパーティに勇気を出して参加します。

“なりたい自分”になるために、ぽっちゃり幼児体型だって、ニキビが気になったって、どんなにカッコ悪くても、「怖さに勝ってホントの自分を出すの」と必死で自分を変えていこうとするケイラの姿はとても健気。

かつてティーンだった全ての大人たち、そして現在青春真っ只中のティーンたちも、まるで自分のことのように彼女を応援したくなってしまうんじゃないでしょうか。

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』の作品情報

© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLC

【日本公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
EIGHTH GRADE

【監督・脚本】
ボー・バーナム

【製作】
A24

【音楽】
アンナ・メレディス

【日本語字幕】
石田泰子

【キャスト】
エルシー・フィッシャー、ジョシュ・ハミルトン、エミリー・ロビンソン、ジェイク・ライアン

【作品概要】
生まれたときからウェブサイトやSNSが存在する“ジェネレーションZ世代”のティーンたちのリアルな葛藤や恋、家族との関係を描き、全米で評判を集めた青春ドラマ。

『怪盗グルーのミニオン危機一発』(2013)で主要キャラクター・アグネスの声を務めたエルシー・フィッシャーが主演を務め、第76回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされました。

YouTuber出身という異色の経歴を持つ人気コメディアンで、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(2017)などで俳優としても活躍するボー・バーナムが自身の経験をもとに脚本を執筆し、監督を務めます。

映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』あらすじ


© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLC
中学校生活の最後の一週間を迎えたケイラは、「クラスで最も無口な子」に選ばれてしまいます。

不器用な自分を変えようと、SNSを駆使してクラスメイト達と繋がろうとする彼女の前に立ちはだかるいくつもの壁。

人気者のケネディは冷たいし、好きな男の子にもどうやってアプローチして良いか分からない。お節介ばかりしてくるパパはウザイし、待ち受ける高校生活も不安でいっぱい。

高校生活が始まる前に、憧れの男子や、クラスで人気者の女子たちに近づこうと頑張りますが・・・。

まとめ

時代が移り変わっても、青春時代はいつだって痛くて甘酸っぱくて、愛おしい。

本作は、誰もが共感できる等身大の少女の成長物語であるとともに、父娘の絆を描き出した珠玉のファミリードラマでもあります。

『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督は「ここ最近で一番、泣いた映画」と本作を紹介し、その他、エドガー・ライト、ショーン・ベイカー、アリ・アスター、ハンナ・フィデル、ジョナ・ヒルなど、数々の映画監督が年間ベストに選出しています。

誰もが虜になる青春映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』は2019年9月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国ロードショーです。

ご期待下さい!

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