人はなぜ、働いても豊かになれないのか?
フランスの経済学者トマ・ピケティによる300万部の世界的大ベストセラー『21世紀の資本』。
本書を映画化した社会派ドキュメンタリー映画『21世紀の資本』が、2020年3月20日(金)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開されます。
映画公開に先駆け、予告編および場面写真が到着しました。
映画『21世紀の資本』の見どころ
フランスの経済学者トマ・ピケティが出版し、史上最も重要な経済学書として世界中から称賛を浴びた経済学書「21世紀の資本」。
ですが、およそ700ページという超大作のため、完読が難しいとされていました。
そこで、著者のピケティ自身が監修から出演までこなし、一般の人も五感だけで理解できるよう完全映画化したのが、本作『21世紀の資本』です。
自著を映画化するにあたり、ピケティは著名な経済学者とともに、自ら実証した「格差論」などを、難しい数式など一切使わずに映像で表現しています。
『ウォール街』(1988)、『プライドと偏見』(2005)、『レ・ミゼラブル』、『ザ・シンプソンズ』などの映画や小説、ポップカルチャーなどをふんだんに引用することで、過去300年の世界各国の歴史を“資本”の観点から切り取る構成となっています。
映画『21世紀の資本』の予告編
公開に先駆け、予告編も解禁されました。
冒頭から目に飛び込んでくるのは、「お金」「格差」「権力」「貧困」という現代を象徴するようなパワーワードの数々。
続けて、原作者であるトマ・ピケティがこう明言します。
21世紀は恐ろしい時代に突入する。それは歴史が証明している。
続けて、18世紀の貴族制、第二次世界大戦、レーガン元大統領の有名なフレーズ「アメリカを再び偉大に!」など、過去300年のフッテージを映し出し、社会を混沌とさせた出来事をなぞりながら、”この世は仕組まれている”という、衝撃の真実に迫っていきます。
そして最後では、一足先に本作を鑑賞したジャーナリストの池上彰から寄せられた、「いくら働いても豊かになれない秘密を映画は教えてくれる。そして、解決策も提示している」という言葉で締めくくられています。
映画『21世紀の資本』の作品情報
【日本公開】
2020年(フランス・ニュージーランド合作映画)
【監督】
ジャスティン・ペンバートン
【製作】
マシュー・メトカルフ
【編集】
サンディ・ボンパー
【撮影】
ダリル・ワード
【監修】
トマ・ピケティ
【キャスト】
トマ・ピケティ、ジョセフ・E・ステイグリッツ
映画『21世紀の資本』のあらすじ
2014年に出版されたトマ・ピケティの経済書『21世紀の資本』。
執筆期間こそ1年ながら、データ収集に15年かけたというこの本は、20カ国以上の国の3世紀にわたる「所得と資産の歴史」から、人々の間の「格差」が拡大していくことを実証し、またたく間に世界的ベストセラーとなりました。
しかし、およそ700ページという超大作のため、完読が難しいとも言われていました。
そこで、著者のピケティ自らが監修と出演を務めたドキュメンタリー映画の製作に着手します。
フランスのエレクトロポップ・デュオ、エール(Air)のジャン=ブノワ・ダンケルが担当する音楽に乗せ、貧富の格差について分かりやすく映像で提示。
働いても豊かになれないのはなぜなのか?
社会を混沌とさせた出来事をなぞりながら、”この世は仕組まれている”という衝撃の真実を、ピケティが暴いていきます。
まとめ
近年、映画界でも相次いでテーマとされる「格差社会」。
目を背けるのではなく、なぜ貧富の差が広がっているのか、その秘密をこの映画で知ってください。
あなたは21世紀をどう生きるべきか?その答えが本作『21世紀の資本』にあります。
ドキュメンタリー映画『21世紀の資本』は2020年3月20日(金)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開。