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【映画特集】林海象監督 復活祭|公開日/劇場情報。BOLT・濱マイク上映で事故の大怪我・入院を経た監督の“復活”を祝う!

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  • Cinemarche編集部

特集上映「林海象監督 復活祭」は2023年1月7日(土)に渋谷・ユーロライブにて開催決定!

『夢みるように眠りたい』(1986)やテレビドラマ化もされた「私立探偵濱マイク」シリーズ3部作などをはじめ、多くの作品を手がけてきた映画監督・林海象

監督作『BOLT』の劇場公開中の2020年12月、横浜・⻩金町のとあるバーの大階段から転落し、首を折るという大事故に遭うも、その後の入院・リハビリによって奇跡の生還を果たしました。

このたび、林海象監督の復活を祝う特集上映「林海象監督 復活祭」が、2023年1月7日(土)に渋谷・ユーロライブにて開催されることが決定。

本記事では特集上映にて上映される林海象監督の作品情報、上映スケジュールやトークイベント情報を紹介していきます。

特集上映「林海象監督 復活祭」とは?

映画『BOLT』(2020)予告編

1986年に『夢みるように眠りたい』を劇場公開後、『二十世紀少年読本』(1989)、『ZIPANG』(1990)、『我が人生最悪の時』『遥かな時代の階段を』『罠 THE TRAP』の「私立探偵濱マイク」3部作などを立て続けに発表してきた林海象監督。

2020年には7年ぶりの新作となった『BOLT』の劇場公開を行うなど精力的に活動を行っていましたが、その『BOLT』劇場公開最中の2020年12月、林監督は横浜・⻩金町のとあるバーの大階段から転落し、首を折るという大事故にあいました。

しかし、林監督は生死を彷徨ったのち一年間入院、その後のリハビリにより奇跡的に復活を果たしました。

そしてこの度、林海象監督の「復活」を祝い、過去の名作を上映する「林海象監督 復活祭」が開催されることになりました。

「私立探偵濱マイク」シリーズをはじめ、2020年公開の最新作『BOLT』 まで全5作品を上映、各作品上映後には林監督のトークイベントを開催。そのトークイベントには、俳優の佐野史郎、映画監督の行定勲、荻上直子という豪華ゲストも登壇を予定しています。

特集上映「林海象監督 復活祭」公式サイトはコチラ→

映画監督:林海象プロフィール

京都府京都市生まれ。映画監督、映画プロデューサー、脚本家。東北芸術工科大学教授。映画では『夢みるように眠りたい』、「私立探偵濱マイク」3部作、「探偵事務所5」シリーズ、『彌勒』、テレビドラマでは『黒蜥蜴- BLACK LIZARD-』他、作品多数。

2019年には監督作『BOLT』が「第22回上海国際映画祭」のパノラマ部門(受賞対象外の話題作品)の正式招待作品として上映。2020年、監督デビュー作『夢みるように眠りたい』が「英国映画協会が選ぶ、1925~2019年の優れた日本映画95本」の1本に選出。

また、映像のみならず舞台の世界でも活躍の場を広げており、2019年には舞台『ロストエンジェルス』の演出を、2020年には舞台『かげぜん』の演出を手がけた。

「林海象監督 復活祭」トークゲスト

俳優:佐野史郎

1955年3月4日生まれ、島根県出身。

1986年『夢みるように眠りたい』で映画初主演。以後数々の映画・ドラマ・舞台で幅広く活躍。小泉八雲の朗読を続けている他、写真、執筆、バンドなど俳優以外の活動も行う。

映画監督:行定勲

『GO』で第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞。その後『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒット。『パレード』『リバーズ・エッジ』では、ベルリン国際映画祭で2度の国際批評家連盟賞受賞。

さらに映画だけでなく舞台『趣味の部屋』『ブエノスアイレス午前零時』『タンゴ・冬の終わりに』などの舞台の演出も手がけ、その功績が認められ第18回千田是也賞を受賞した。現在は最新作『リボルバー・リリー』の仕上げ中。

映画監督:荻上直子

2004年の劇場デビュー作『バーバー吉野』でベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を受賞。

2006年の『かもめ食堂』が大ヒット。2017年の『彼らが本気で編むときは』でベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞を受賞した。

映画『我が人生最悪の時』の作品情報

【公開】
1994年(日本映画)

【キャスト】
永瀬正敏、南原清隆、佐野史郎、杉本哲太、宍戶錠

【作品概要】
横浜を生きる私立探偵の姿を描いた無国籍風アクション。

のちにテレビドラマ版も制作された、林海象監督による映画3部作「私立探偵濱マイク」シリーズの記念すべき第1弾作品。

【あらすじ】
横浜・⻩金町。映画館の2階に事務所を構える探偵・濱マイクは、ケンカから助けた台湾人の楊海平に日本にいる兄の捜索を依頼される。

マイクはタクシー運転手の旧友・星野と共に捜査を進めていくが、背景にアジア系外国人で構成されている黑狗会と台湾マフィアの抗争があること、その組員の一人が海平の兄であることが分かる。そして……。

映画『BOLT』の作品情報

【公開】
2020年(日本映画)

【キャスト】
永瀬正敏、佐野史郎、金山一彦、吉村界人、佐藤浩市、月船さらら

【作品概要】
2015〜2017年に製作された「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」の3つのエピソードで構成される、震災発生後の原発と“その後”を描いた物語。

第22回上海国際映画祭パノラマ部門にて正式招待、京都国際映画祭2019にて特別招待された。

【あらすじ】
日本のある場所で大地震が発生した。その振動で原子力発電所のボルトが緩み、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始めた。

高放射能冷却水を止めるため、男は仲間たちと共に命懸けでボルトを締めに向かう。

映画『遥かな時代の階段を』の作品情報

【公開】
1995年(日本映画)

【キャスト】
永瀬正敏、山口智子、夏川結衣、南原清隆、杉本哲太

【作品概要】
1994年に公開された『我が人生最悪の時』に続く「私立探偵濱マイク」シリーズの第2弾。

林海象ともに脚本を手がけたのは、『世界で一番美しい夜』『デンデラ』の天願大介。

【あらすじ】
浜・⻩金町のとある映画館の二階に探偵・濱マイクの事務所はある。最近、彼のところに来る依頼は、ペット探しなどの冴えないものばかりだった。

そんな折、幼いマイクと茜の兄妹を捨てて姿をくらました母親リリーが、ストリップ公演でこの町に戻って来たという噂をキャッチしたマイクは、茜に内緒で母親に会いに行く。

母としての名乗りを茜にしたいと言うリリーにマイクは憤慨した。一方、町では “川”の利権を巡る抗争が勃発していた。

映画『THE CODE/暗号』の作品情報

【公開】
2008年(日本映画)

【キャスト】
尾上菊之助、稲森いずみ、上原歩、貫地谷しほり、成宮寛貴、松岡俊介、松方弘樹、宍戶錠

【作品概要】
林海象監督が企画・原作を手がける「探偵事務所5」シリーズの劇場版第2弾。第21回・東京国際映画祭の「日本の映画・ある視点部門」ノミネートのほか、第8回・光州国際映画祭にてオープニング上映された。

暗号解読の天才である主人公の探偵506役を尾上菊之助が演じる。

【あらすじ】
天才的な暗号解読の才能を持つ探偵507は、川崎で起こった爆弾テロをくい止める。その507の元に、上海支部から新たな暗号解読の依頼が届く。

これまで見たこともない複雑な暗号に魅入られた彼は探偵事務所「5」の会⻑・宍戶錠と上海へと向かい、依頼人である歌姫・美蘭に接触するが……。

映画『二十世紀少年読本』の作品情報

【公開】
1989年(日本映画)

【キャスト】
三上博史、佳村萌、桂三枝、原田芳雄、鰐淵晴子、佐野史郎、片桐はいり

【作品概要】
サーカスを舞台に、日本における娯楽の歴史とそこに生きた人々を幻想的に描き出した作品。

主人公を演じたのは、寺山修司監督作『草迷宮』(1979)で俳優デビューし現在まで活躍する三上博史。さらに桂三枝、原田芳雄、鰐淵晴子、佐野史郎、片桐はいりなどが出演。

【あらすじ】
昭和中期、日本がまだ夢見ていた頃、街から街へと人々を楽しませて回る「三日月サーカス」という小さなサーカス団があった。

そこには仁太と渡という空中ブランコに憧れる兄弟がいた。しかし、不慮の事故により足を傷めた仁太は夢がかなわぬままサーカス団を去ってしまう。

時は流れ昭和の好景気、世の中の繁栄とは逆にサーカス団はおちぶれてゆくが、渡と混血の美女マリアは負けじと新しい新しいサーカスショーに挑んでいった。

特集上映「林海象監督 復活祭」開催情報

【日時】
2023年1月7日(土)/10:15~22:00

【会場】
渋谷・ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUSE 2F)

【主催】
DREAM KID

【上映作品・タイムスケジュール】

10:15〜12:10/『我が人生最悪の時』(92分)
《トークイベント》林海象監督、佐野史郎

12:35〜14:15/『BOLT』(80分)
《トークイベント》林海象監督

14:40〜16:40/『遥かな時代の階段を』(101分)
《トークイベント》林海象監督、行定勲

17:05〜19:30/『THE CODE/暗号』(124分)
《トークイベント》林海象監督

19:55〜22:00/『二十世紀少年読本』(106分)
《トークイベント》林海象監督、荻上直子

特集上映「林海象監督 復活祭」公式サイトはコチラ→

まとめ

生死をさまよう大事故に遭うもの、懸命の治療とリハビリによって文字通り「復活」を遂げた映画監督・林海象を祝う特集上映「林海象監督 復活祭」

今回の特集上映では、林海象監督と豪華ゲスト陣によるトークイベントも実施。

「復活」を経た林監督が、ゲスト陣とどのような言葉を交わすのかにも注目です。

特集上映「林海象監督 復活祭」は023年1月7日(土)に渋谷・ユーロライブにて開催!

特集上映「林海象監督 復活祭」公式サイトはコチラ→





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