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Entry 2020/05/26
Update

映画『ドンテンタウン』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。佐藤玲×笠松将が青春ムービーを紡ぐ!

  • Writer :
  • 石井夏子

若手実力派・佐藤玲✖︎今、最も旬な俳優・笠松将W主演!

音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB2019」にて、長編部門準グランプリを受賞した映画『ドンテンタウン』。

佐藤玲、笠松将をW主演に迎えた井上康平監督による長編映画『ドンテンタウン』が、2020年7月17日(金)、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開が決定しました。
 
また、公開決定を受け、ポスタービジュアル、佐藤玲、笠松将、音楽を担当したミュージシャンの菅原慎一、井上康平監督のコメントが到着しました。

映画『ドンテンタウン』について

(C)2019 osampo/MOOSIC LAB

本作『ドンテンタウン』は古き良き日本の団地を舞台に、つかみどころのない不思議な青春譚を描き出し、音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」長編部門にて準グランプリを受賞しました。

監督と脚本を務めたのは、本作が初の長編映画となる新鋭・井上康平

そして、ミュージシャンの菅原慎一が映画劇伴を担当。浮遊感に満ちた映像表現と音楽がかけ合わさり、物語にさわやかな余韻を残します。

主人公ソラ役は、『泣くな赤鬼』『殺さない彼と死なない彼女』『架空OL日記』などで知られる若手実力派・佐藤玲

トキオ役は、『花と雨』『転がるビー玉』など出演作が相次ぐ、今注目の俳優・笠松将

その他、『きみの鳥はうたえる』の山本亜依、『岬の兄妹』の松浦祐也ほか実力派が揃いました。

ソラ役・佐藤玲のコメント

参考:佐藤玲のインスタグラム

雲に覆われた空は、なにかを明るみに引きずり出そうともせず、かと言って涙をカモフラージュしてくれるわけでもなく、ただただ”いつかの私”をじっと思い出させてくれる。私にとってのソラちゃんは、その”いつかの私”をそのまま真空パックしたような子でした。なんとも言えないダサさです。スタッフ・キャスト、とにかく笑いながらも、その一瞬を絶対に逃すもんかという気合いを共有しながら、でも驚くほど穏やかに過ごしました。素晴らしい音楽を心の軸に、笠松さんやキャストの皆さまとのやりとりに素直に、そして監督と一緒にイメージを形作りながら、それはとても居心地のいい作品になりました。きっと多くの方の心に寄り添ってくれると思います。

トキオ役・笠松将のコメント

参考:笠松将のツイッター

劇場で映画を観てもらうという行為に、改めて色んなことを思います。
自分の振る舞いや考え方も、前とは少し違ってきている様に思います。
何はともあれ劇場公開。
お時間あれば是非!

井上康平監督のコメント

白黒だけじゃない、大人のグレーな部分を知ったとき、見上げた空が曇り空だった。そんなモヤのかかった「曇天しかない街」に住んでいる登場人物は空を見て何を思うのだろうか。超個人的な今の想いを映画に残したいという一心でこの作品を撮りました。ぼくの向こう見ずでがむしゃらな想いに応えてくれた佐藤さん、笠松さんをはじめとするキャスト、スタッフ、同じ視座で映画に音楽を産み落としてくれた菅原さん、先の見えない世の中でも公開に向けて動いてくれた全ての人たちに心から感謝しています。言葉だけじゃ伝わらない空気や温度、団地の匂いや、人々のやりきれない想い、その全てを眺めるようにこの映画に詰め込みました。

今は曇りでも、次の晴れ間を信じる人に届くことを願って。ぜひ劇場にてご覧いただきたいです。よろしくお願いいたします。

ミュージシャン・菅原慎一のコメント

参考:菅原慎一のツイッター

僕が生まれ育った千葉の新浦安近辺は、埋立によって人工的に作られた。35年ほど前から開発がはじまり、マンションがちょこちょこ建ちはじめ、両親は第一世代としてこの街に入居した。最初の数年は、野良猫はおろかセミや虫たちもいない、静かなコンクリートだけの街だった。

僕はこのどこか現実味のない不思議な場所で育ちながら、ゆっくりとアイデンティティを身につけていったが、自らの生み出す作品や表現が、他の誰かの創作や想いに繋がっていくとは思っていなかった。

なので井上監督から「この映画には菅原さんしかいないという強い思いでメール差し上げました」という連絡をもらったとき、まるで自分の人生を肯定してくれるようで嬉しかった。

監督は映画を撮り進めながらふと、「この作品はSFなんです」と言った。僕はこのSFの”F”はFictionではなくFantasyだと思っている。それは、偽りのない何よりもリアルなファンタジーだ。

これまでずっと大事にしてきた想いを、ふたたび音楽に乗せてこの映画に託せることができて光栄だ。

映画『ドンテンタウン』の作品情報

(C)2019 osampo/MOOSIC LAB

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督・脚本】
井上康平

【音楽】
菅原慎一

【キャスト】
佐藤玲、笠松将、山本亜依、牛尾竜威、岩崎咲、森田ガンツ、安楽涼、伊藤こうこ、笈川健太、鶴岡千聖、松浦祐也

【作品概要】
MOOSIC LAB 2018 短編部門でグランプリほか3冠に輝いた『ドキ死』の井上康平が、日本の「団地」を舞台に描く青春譚。

音楽にはシャムキャッツの菅原慎一、W主演に佐藤玲、笠松将という実力派を迎えて長編映画に初挑戦しました。

映画『ドンテンタウン』のあらすじ

(C)2019 osampo/MOOSIC LAB

うまくいかない曲作りから逃れるかのように団地へと引っ越したシンガーソングライターのソラ(佐藤玲)。

ある夜、新居の押入れから、前の住人が残した大量のカセットテープが見つかります。

テープに吹き込まれていたのは、贋作画家として日銭を稼ぐ青年トキオ(笠松将)の「心の声」でした。

見ず知らずのトキオの想いに触れるにつれ、「記憶」と「現実」が交錯していくソラの日常。

カセットテープとピアノとアロハシャツと2人分の朝ごはん——交わるはずのなかったソラとトキオのひと夏の物語が始まり…。

まとめ

(C)2019 osampo/MOOSIC LAB

カセットテープが繋ぐ、交わるはずのない2人―――。

ひと夏のポップで奇妙なニュータウンムービーがついに劇場公開です。

映画『ドンテンタウン』は2020年7月17日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開


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