YouTube動画で見る松林うららインタビュー取材
松林うらら出演・プロデュースを務める連作長編映画『蒲田前奏曲』は、中川龍太郎監督、穐山茉由監督、安川有果監督、渡辺紘文監督による連作スタイルの長編映画。
映画『蒲田前奏曲』は、2020年9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森他にて全国順次公開されます。
本作の出演兼プロデューサーでもある松林うららさんにインタビュー取材をおこないました。
女優から映画製作を務めるプロデューサーに至った経緯と、スタッフやキャストと共に映画現場に作りをしたのか。また未知の経験であるプロデューサーの秘話も語っています。
CONTENTS
松林うららインタビュー(前編):7分43秒
「4人の監督の世界観が生まれた」女優と企画の二足の草鞋
松林うららインタビュー(後編):4分46秒
松林うららのプロフィール
(蒲田マチ子 役・企画・プロデューサー)
1993年生まれ、東京都大田区出身、映画好きの両親の影響で幼少期から映画の世界に魅了され、18歳でスカウトされモデルとして活動を開始、2012年、『1+1=11』(矢崎仁司監督)で主役に抜擢され映画デビュー。
その後、映画中心に活動し、2017年には『飢えたライオン』(緒方貴臣監督)に主演、東京国際映画祭でワールドプレミアされ、ロッテルダム映画祭など数多くの映画祭で絶賛。プチョン国際ファンタスティック映画祭では最優秀アジア映画賞にあたるNetpac賞を受賞します。
また、山戸結希企画プロデュース『21世紀の女の子』の中の山中瑶子監督作品「回転てん子とドリーム母ちゃん」で北浦愛、南果歩などと共演。本作『蒲田前奏曲』が初プロデュース作品となり、第15回大阪アジアン映画祭では『蒲田前奏曲』がクロージング作品として上映され、コンペティション部門国際審査委員として選出される。
松林うららのコメント
映画『蒲田前奏曲』の制作にあたり、以下のようなコメントを寄せています。
女優として今後どう活動してゆくか、自分の中で悩んでいたことが多くあり、これらの思い悩んでいることを表現できないか考えたところ、女優というものを通して、変えたい現実と変えられない現実がありました。女性の置かれている立場や生きづらい部分を女性目線と男性目線を交え、1人の女性が環境によって顔が違って見えるというテーマを元に、何か新しい表現ができないか。最初はそのようなきっかけで、自分の置かれている現状を表現したかったのですが、4人の監督のシナリオが出来上がったとき、それだけではない女性に対する普遍的な問題提起になるのではないかと感じました。 窮屈な日本で、現実と立ち向かう女性がこの作品には描かれているので、観てくださった方がフィクションの垣根をこえて、身の回りのことを再度考えるきっかけになれば幸いです。4人の描くそれぞれのテーマと作品をお楽しみください。
映画『蒲田前奏曲』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【英題】
Kamata Prélude
【監督・脚本】
中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文
【プロデューサー】
松林うらら
【キャスト】
伊藤沙莉、瀧内公美、松林うらら
映画『蒲田前奏曲』のあらすじ
第1番「蒲田哀歌」監督・脚本:中川龍太郎
オーディションと食堂でのアルバイトの往復で疲れ果てている売れない女優、マチ子。
ある日、彼氏と間違われるほど仲の良い弟から彼女を紹介されショックを受けます。
しかし、その彼女の存在が、女として、姉として、女優としての在り方を振り返るきっかけとなり……。
第2番「呑川ラプソディ」監督・脚本:穐山茉由
アルバイトをしながら女優をしているマチ子。
大学時代の友人5人と久々に女子会をするが、独身チームと既婚チームに分かれ、気まずい雰囲気に。
そこでマチ子は蒲田温泉へ行くことを提案します。5人は仕事、男性のことなどを話し合い、次第に隠していたものが丸裸になっていく……。
第3番「行き止まりの人々」監督・脚本:安川有果
映画のオーディションを受けたマチ子。
セクハラや#metooの実体験やエピソードがあれば話すという内容だったが、皆、思い出すことに抵抗があり、上手く演じられません。
そんな中、マチ子の隣にいた黒川だけは迫真の演技を見せます。マチ子は共に最終選考に残ったのだが……。
第4番「シーカランスどこへ行く」監督・脚本:渡辺紘文
マチ子の実家は大田原にあります。
大田原に住む親戚の小学5年生のリコは、大田原で映画の撮影現場にいます。そこへとある映画監督が撮影現場の待合所にやってきて……。
*本記事に使用した解説動画は、《映画メディア「アマゴチャン MOVIE A GO GO」》で制作された動画で、本サイト「Cinemarche」と業務提携をおこなっている姉妹サイトです。