オスカー俳優の演技力
俳優のジョエル・エドガートンが『ザ・ギフト』(2016)に続き監督を務め、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2017)で一躍その名を世界に知らしめたルーカス・ヘッジズが初主演を飾る、映画『ある少年の告白』が2019年4月19日(金)より全国公開致します。
僕は僕でしかいられない。
2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど、全米で大きな反響を呼んだ衝撃の<実話>をもとに描かれます。
原作モデルも驚いた、ニコール・キッドマンとラッセル・クロウの生き写しレベルの演技力について、本記事では迫って行きます。
これぞオスカー俳優の実力
自らが同性愛者であることに気づいた青年が、両親によって勧められた同性愛を“治す”矯正セラピーに参加。
葛藤を通し、ありのままの自分や親子の絆を再発見するまでを描いた感動作。
本作では、アカデミー賞ノミネート常連のニコール・キッドマンやラッセル・クロウなど豪華俳優陣が出演。
主人公の両親役を演じる二人のその存在感は言わずもがなですが、原作モデルにそっくりすぎることで注目を集めています。
原作者さえ驚くほど、外見も中身も生き写しレベルな驚きの演技を見せているベテラン俳優ふたりをご紹介!
ニコール・キッドマンが原作モデルになりきる
14歳で映画デビューを果たしてから、演技派スターとしての地位を確立してきたニコール・キッドマン。
『アイズ ワイド シャット』(1999)や『ムーラン・ルージュ』(2001)などに立て続けにヒット作出演し、『めぐりあう時間たち』(2002)ではアカデミー賞主演女優賞を受賞。
その後もオスカー女優としてその見事な演技力と存在感を放ち、最近では人生初のヒーロー役『アクアマン』(2019)や、日本公開待機作『Destroyer』(2018年製作)など数々の話題作に引っ張りだこです。
またアメリカで大ヒットとなったサスペンスドラマ「ビッグ リトル ライズ」シリーズでは、出演だけでなく製作としても加わり、その年のゴールデングローブ賞、エミー賞の名だたる賞を総なめ。
製作者としても才能を発揮し、現状に満足せず挑戦し続けています。
そんなニコールが本作で演じるのは、主人公の母親・ナンシー。
ひと足先に本作を観た評論家やマスコミたちからは「原作モデルに似すぎ!」と話題になるほど本人の特徴を見事に体現しました。
しかし見た目だけでないのが演技派女優のニコール。
原作者ガラルド・コンリ―より「僕の母親そのもの!」と絶賛されるほど中身まで憑依しているかのような演技を見せています。
ニコールは「これは信じられないほど親密な家族の話であり、そんななか母親として素晴らしく素敵な彼女を是非演じたかった」と本作への出演を熱望。
また「本作に出演することで、なにか大きな変化を起こす手助けをしたかった」と話す彼女は、当時のアメリカ社会の女性的立場にもどかしい思いをしながらも、芯が強く深い愛をもつ母親役を見事に演じ切っています。
ラッセル・クロウの見事な演技力
誰もがその名を知るハリウッドスター、ラッセル・クロウ。
リドリー・スコット監督がメガホンをとった『グラディエーター』(2000)では見事アカデミー賞主演男優賞に輝き、その後も、『ビューティフル・マインド』(2001)、『シンデレラマン』(2005)、『レ・ミゼラブル』(2012)、『ナイスガイズ!』(2016)などアカデミー賞に絡む作品への出演で映画界を牽引してきました。
そんな彼がこの度、本作へ出演したきっかけはジョエル・エドガートン監督だったといいます。
「本当に素晴らしい脚本だと思うよ。ジョエルの処女作『ザ・ギフト』はとても気に入ったし、俳優としての彼を何年も知っていたから出るべきだと思ったんだ」
本作では牧師であり、主人公の父親・マーシャルを演じているラッセル。
愛する息子が同性愛者という事実を知り、牧師という立場ゆえ、悩み葛藤していきます。
「難しい役だったが、原作者の父親に実際に会いに行ったんだ。彼の礼拝にも行ったけれど、すごく心の温かい人間だったし、彼の心の中心にあるのは愛だと気付いた」と話しました。
そこから役に入りきると原作者のガラルド・コンリーも「本当に驚かされた。僕の父親にそっくりなんだ」と驚きを隠せないほどの生き写しレベル。
撮影現場でも役のまま過ごしていたというラッセルは、もはや実際の人物そのもの。
ハリウッドを代表する名優ふたりが体当たりで挑んだ感動の家族の物語をぜひスクリーンでご覧あれ!
映画『ある少年の告白』の作品情報
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
BOY ERASED
【原作】
ガラルド・コンリー
【監督・脚本】
ジョエル・エドガートン
【キャスト】
ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、ジョエル・エドガートン、グザヴィエ・ドラン、トロイ・シヴァン
【作品概要】
原作は、2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだ衝撃の実話です。
俳優ジョエル・エドガートンが『ザ・ギフト』(2016)続いて手がけた監督第2作で、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2017)などの若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズを主演に迎えました。
ジャレッドの両親役をラッセル・クロウとニコール・キッドマンが演じるほか、映画監督・俳優としてカリスマ的人気を誇るグザビエ・ドラン、シンガーソングライターのトロイ・シバン、『レッド・ホット・チリ・ペッパーズ』のフリーらが共演しています。
映画『ある少年の告白』のあらすじ
アメリカの田舎町。牧師の父(ラッセル・クロウ)と母(ニコール・キッドマン)のひとり息子として愛情を受けて育ち、輝くような青春を送る大学生のジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)。
彼はある時、思いがけない出来事をきっかけに自分は男性のことが好きだと気づきます。
しかし、息子の告白を受け止めきれない両親が勧めたのは、同性愛を“治す”という矯正セラピーへの参加でした。
“口外禁止”だという驚くべきプログラムの内容。
自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ジャレッドは遂にある行動を起こしますが…。
まとめ
俳優のジョエル・エドガートンが監督を務めた映画『ある少年の告白』。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2017)で一躍その名を世界に知らしめたルーカス・ヘッジズが初主演ということでも話題の本作。
ルーカス・ヘッジズを役としてもキャストとしても支えているのが、ふたりのオスカー受賞俳優、ラッセル・クロウとニコール・キッドマンです。
役が憑依したような演技力に、原作者も驚き、絶賛しています。
実力派が挑む衝撃の実話。
映画『ある少年の告白』は2019年4月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショーです。