Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/08/22
Update

あらののはて|しゅはまはるみキャスト陣と監督が映画を語る!池袋シネマロサの初日舞台挨拶に登壇

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

映画『あらののはて』は2021年8月21日(土)より池袋シネマ・ロサ他にて全国順次公開!

カメラを止めるな!』の女優・しゅはまはるみ、『イソップの思うツボ』の俳優・藤田健彦、舞台演出やアニメ作品制作に携わってきた監督・長谷川朋史が結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」。

第2作となる映画『あらののはて』は、高校時代に感じた“ある感情”を8年経っても忘れられずにいる女性と、そのきっかけとなった元同級生の間に残り続ける“青春”を描いた作品です。


(C)Cinemarche

劇場公開を迎えた2021年8月21日(土)、池袋シネマ・ロサでは初上映と併せての初日舞台挨拶を実施。主人公・野々宮風子を演じた舞木ひと美をはじめ、キャストの髙橋雄祐しゅはまはるみ藤田健彦、そして長谷川朋史監督がゲストとして登壇しました。

本記事では、その初日舞台挨拶の模様をご紹介いたします。

『あらののはて』初日舞台挨拶リポート!

珠美役:しゅはまはるみさん


(C)Cinemarche

「ルネシネマ」の名を轟かせていきたい

映画『あらののはて』公開初日の2021年8月21日(土)、池袋シネマ・ロサで行われた初日舞台挨拶。本作を手がけた長谷川朋史監督による司会進行のもと、主人公・風子を演じた舞木ひと美をはじめ、キャストの髙橋雄祐しゅはまはるみ藤田健彦が登壇しました。

元々舞台演出家として活動していた長谷川監督が、20年来の演劇仲間であるしゅはま、藤田とともに2017年末に結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」の第2弾作品となる映画『あらののはて』。

「ルネシネマへの期待」について質問されたしゅはまは、本作の公開初日と同日に、ルネシネマによる新作映画の製作が決定されたことを発表。そして劇場公開を迎えた映画『あらののはて』今後全国、そして海外へと上映の場が拡げる中でルネシネマの名を轟かせていきたいと語りました。

「不思議ちゃんたちの映画」のためそれぞれに役作り

主人公・野々宮風子役:舞木ひと美さん


(C)Cinemarche

本作の主演・プロデュースを務めた舞木は、作中にて主人公・風子が髙橋演じる同級生・荒野にデッサンモデルを頼まれ応じる場面での演技について、主人公にとっての8年にわたる心残りとなった「絶頂感」に言及。それまで役作りで考えたことのなかった「女性の絶頂感」を、心身の両面からどう演技としてアプローチすればいいのかを毎日考え続けていたと明かしました。

大谷荒野役:髙橋雄祐さん


(C)Cinemarche

一方で風子にデッサンモデルを頼む同級生・荒野を演じた高橋は、本作の役作りのためにひたすら街中で「高校生」を観察し続けたと告白。その上で長谷川監督から「不思議ちゃんたちの映画」と説明された映画『あらののはて』での演技に向け「街中で決して見かけることのなかった高校生」の人物像を形作っていったと話しました。

小劇場界の「レジェンド」たちも出演!

山田先生役:藤田健彦さん


(C)Cinemarche

風子と荒野が通う高校の教師・山田役を務めた藤田は、作中の授業の場面に関しては長谷川監督からほぼ「おまかせ」で頼まれ、自身でその内容と芝居を進めていったとのこと。しかし長谷川監督から「授業内容は事前にテキストを渡していた」と指摘されると「そういえばそうでしたね(笑)」と笑いながら答える場面もありました。

8年ぶりに荒野に会いに行くよう風子に促す絵画教室の講師・珠美を演じたしゅはまは、絵画教室に通う生徒役として出演している通称「おじさんズ」について言及しました。

小劇場で長らく活動してきたしゅはまにとって「おじさんズ」は全員、小劇場界で常に話題をもたらしてきた「大先輩」ばかりであり、映画『あらののはて』での友情出演は小劇場界が騒ぐほどの非常に貴重な出来事であったため、共演中にはずっと緊張していたと明かしました。

映画『あらののはて長谷川朋史監督


(C)Cinemarche

そして最後に長谷川監督は、キャスト陣ならびに劇場に訪れた人々へ劇場公開を迎えられたことへの感謝を述べた上で、劇場で直接感想をお聞きすることが難しい状況が続くからこそ、ぜひSNSなど様々な形で映画『あらののはて』の感想を聞かせてほしいと呼びかけました。

野々宮風子役:舞木ひと美さん公開記念インタビューが掲載中!


(C)Cinemarche

映画『あらののはて』の作品情報

【日本公開】
2021年(日本映画)

【監督・脚本・撮影・編集】
長谷川朋史

【キャスト】
舞木ひと美、髙橋雄祐、眞嶋優、成瀬美希、藤田健彦、しゅはまはるみ、政岡泰志、小林けんいち、山田伊久磨、兼尾洋泰、行永浩信、小谷愛美、才藤えみ、佐藤千青、藤井杏朱夏

映画『あらののはて』のあらすじ


(C)ルネシネマ

25歳フリーターの野々宮風子(舞木ひと美)は、高校2年の冬にクラスメートで美術部の大谷荒野(髙橋雄祐)に頼まれ、絵画モデルをした時に感じた理由のわからない絶頂感が今も忘れられない。

絶頂の末に失神した風子を見つけた担任教師(藤田健彦)の誤解により荒野は退学となり、以来、風子は荒野と会っていない。

8年の月日が流れた。あの日以来感じたことがない風子は、友人の珠美(しゅはまはるみ)にそそのかされ、マリア(眞嶋優)と同棲している荒野を訪ね、もう一度自分をモデルに絵を描けと迫るが……。

まとめ


(C)Cinemarche

2021年8月21日(土)より、池袋シネマ・ロサにてついに劇場公開を迎えた映画『あらののはて』。監督・キャスト陣が登壇した初日舞台挨拶では盛況の中で無事幕を閉じました。

TwitterをはじめSNS上では、すでに映画『あらののはて』を劇場で観た人々の感想が多数投稿されている様子がうかがえます。そしてそれらの投稿は、どれもがまさに「好評」といういうべき内容ばかりでした。

映画の劇場公開において困難な状況が続く中、公開初日に快調なスタートを切った映画『あらののはて』しゅはまが舞台挨拶にて触れた通り、本作が今後全国、そして海外へと上映の場が拡がっていく期待は高まる一方です。

映画『あらののはて』は2021年8月21日(土)より池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開!





関連記事

新作映画ニュース

韓国映画『パラサイト』キャスト貧困キム家の父役はソンガンホ【演技評価とプロフィール】

第72回カンヌ国際映画祭“最高賞”パルムドール&第92回アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月10日より全国公開! 第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞に加え、 …

新作映画ニュース

『青春18×2 君へと続く道』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。清原果耶×グレッグ・ハンW主演で藤井道人監督が描く日本・台湾の時を超えるラブストーリー

藤井道人監督・脚本による“日台合作”初の国際プロジェクトが始動! かつて台湾で出会った日本人の女性との“初恋の記憶”と“約束”のために、時と国を超えて、日本へと1人旅立った主人公を描いた映画『青春18 …

新作映画ニュース

映画『私は確信する』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。実話の未解決事件が基の裁判サスペンス!

口コミで広がり40万人動員の大ヒット裁判サスペンス。 ヒッチコック狂の“完全犯罪”と物議を醸した未解決事件を映画化。 フランス全土で議論を巻き起こした話題のサスペンス裁判劇がいよいよ日本公開します。 …

新作映画ニュース

日常の崩壊を予感させる映画『ある船頭の話』予告編公開!オダギリジョーが捉えた日本とは

船頭は今日も、様々な人たちの喜びと悲しみ、生と死を乗せて舟を漕ぐ。 オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』が2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されます。 公開に先立ちまし …

新作映画ニュース

『宵闇真珠』映画監督クリストファー・ドイルをオダギリジョーらキャスト語る。世界的巨匠の映画制作の舞台裏は⁈

『ブエノスアイレス』『恋する惑星』など、映画史に燦然と輝く傑作を多数撮ってきた世界的撮影監督クリストファー・ドイル。 彼が監督を務めた映画『宵闇真珠』(よいやみしんじゅ)が12月15日(土)にシアター …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学