Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

角田光代原作映画『愛がなんだ』 本予告映像&本ビジュアル&主題歌解禁!【岸井ゆきの×成田凌】

  • Writer :
  • 石井夏子

好きと言えない、全ての人へ。

直木賞作家、角田光代のみずみずしくも濃密な片思い小説を“正解のない恋の形”を模索し続けてきた恋愛映画の旗手、今泉力哉監督が映画化した『愛がなんだ』

主演に岸井ゆきのを迎え、共演に成田凌、深川麻衣、若葉竜也、江口のりこなど、多彩な俳優陣が名を連ねた本作は2019年4月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショーです。

この度、本予告映像と本ビジュアル、主題歌が解禁されました!

映画『愛がなんだ』の本予告

「おはよ」

ベッドの中で照れながら朝の挨拶を交わす、テルコ(岸井ゆきの)とマモル(成田凌)。

友人の結婚パーティで偶然出会ったマモルに一目惚れした、28歳のOLヤマダテルコ。

一緒に歯を磨いたり、髪を洗いっこしたりと、夢にまでみた幸せな時間。

ですが次の瞬間、マモルに「ありがと、ヤマダさん」と他人行儀にドアを閉められ、テルコはドアの前に取り残されてしまいます。

そして流れるテルコのモノローグ「わたしはいまだに、タナカマモルの恋人ではない」に胸がギュッと締め付けられます

そんな2人の関係に親友・葉子(深川麻衣)は冷静に突っ込みますが、実は葉子も、彼女のことが大好きなナカハラ(若葉竜也)に、マモルがテルコに対するのと同じような態度を取っています。

「ナカハラくん、気持ち悪いね」本人を前にそう言い放つテルコ。

雨の中タクシーの車内から“おいでおいで”と手をこまねくマモル、シャワーカーテンから顔をのぞかせて誘うマモル。

その思い出ををかみしめながら、テルコは彼の洗濯物をみつめます。

ですがマモルに年上の女性、すみれ(江口のりこ)を紹介された上に「俺、マジですみれさんが好きなんだよね」とまで言われ、テルコはボロボロです。

「好きになるようなとこなんて無いはずなのにね」「なんだと、こら」じゃれるようなテルコとマモルの掛け合いがより一層、行き場のない“片想い”の切なさを感じさせる映像となっています。

映画『愛がなんだ』の本ビジュアル


©2019映画「愛がなんだ」製作委員会

本ビジュアルは「全部が好き。でもなんでだろう、私は彼の恋人じゃない」と新たなキャッチコピーが添えられ、よりテルコのマモルへの想いが募ったものへと刷新。

テルコの幸せそうな笑顔との対比が切なさを駆り立てます。

映画『愛がなんだ』の主題歌はHomecomings


©2019映画「愛がなんだ」製作委員会

主題歌は京都を拠点に活動する4ピースバンド『Homecomings』による“Cakes”

映画『愛がなんだ』への思いをどのように歌にしたのか、『Homecomings』からのコメントをご紹介します。

こんな風にまどろっこしくて愛おしくて、なんだかかっこ悪いけど人ごとじゃないような恋を二時間ちょっとの映画の中に収められるのは今泉監督だけなんじゃないかな 、と思いました。
私の歌でも僕の歌でもないし、君の歌でもないけれど、マモちゃんにとってもテルコにとっても、ナカハラくんにも葉子にも、それがまるで自分のことのように思える歌にしたかったのです。

アコースティックなメロディに載せた優しい歌声が、あまりにもリアルでヒリヒリして、恥ずかしくて、でもどうしようもなく好き…。

そんな交錯するたくさんの片思いを包み込みます。

それは観客自身のことにも感じられる歌になっているんでしょう。

『Homecomings』プロフィール

『Homecomings』は京都在住の4ピース・バンドです。

The Pains of Being Pure at Heart / Mac DeMarco / Julien Baker / Norman Blake(Teenage Fanclub)といった海外アーティストとの共演3度に渡る「FUJI ROCK FESTIVAL」への出演など、2012年の結成から精力的に活動を展開しています。

2018年には、京都アニメーション制作の映画『リズと青い鳥』主題歌を手がけ、NHK Eテレ『シャキーン!』に楽曲書き下ろし京都新聞イメージキャラクターに就任、京都αステーションにてレギュラー番組『MOONRISE KINGDOM』(毎週水曜23:00~)がスタート。

多方面から注目を集める中、2018年10月24日に待望の3rdフルアルバム『WHALE LIVING』をリリースしました。

映画『愛がなんだ』の作品情報


©2019映画「愛がなんだ」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】
角田光代『愛がなんだ』(角川文庫)

【監督】
今泉力哉

【主題歌】
Homecomings “Cakes”

【キャスト】
岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこ

【作品概要】
直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、『退屈な日々にさようならを』(2017)『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)の今泉力哉監督が映画化。

主演は『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)の岸井ゆきの、『スマホを落としただけなのに』(2018)の成田凌が共演します。アラサー女性の一方通行恋愛ドラマが展開します。

映画『愛がなんだ』のあらすじ


©2019映画「愛がなんだ」製作委員会

28歳のOL山田テルコ(岸井ゆきの)。

マモル(成田凌)に一目ぼれしてから、テルコの生活はマモル中心となってしまいました。

仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失っても、友だちから忠告されてもお構いなし。

そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、単なる都合のいい女でしかありませんでした。

テルコがマモルの部屋に泊まったことをきっかけに、2人は急接近したかに思えましたが、テルコは頼まれてもいない家事やお世話に勤しみ、その結果、マモルからの連絡が突然途絶え…。

まとめ


©2019映画「愛がなんだ」製作委員会

恋愛映画の旗手、今泉力哉監督が角田光代の同名恋愛小説を映画化した『愛がなんだ』。

本予告映像と本ビジュアル、主題歌が解禁されました。

一緒に笑いあって、夜を共に過ごしても通わない心。

片思いを経験したことがある人なら誰でも共感し、切なくなること間違いなしです。

一途過ぎるアラサー女子の全力片思いラブストーリー、、映画『愛がなんだ』は2019年4月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショーです!



関連記事

新作映画ニュース

映画『銃2020』あらすじ/キャスト。日南響子を主演に奥山和由と武正晴が創る第二弾とは?

全員がクレイジー!? 最強タッグによる新たな作品がお目見え。 作家・中村文則のデビュー作『銃』(河出書房新社)の映画化で、村上虹郎を主演に迎え2018年に公開された『銃』。 (C)吉本興業 その企画・ …

新作映画ニュース

【映画解説動画】シネマゴジャンクvo.3『大分ドキュメンタリー学生のまなざし』編《Cinemarche・河合のび編集長が日本文理大学生オムニバス作品を紹介》

ネット配信番組『シネマゴジャンク』第3回・前編 Cinenarche・河合のび編集長が徹底考察・解説! 日本を拠点に活動する映画配給レーベル「Cinemago」が自らMCとして出演し、映画の魅力を紹介 …

新作映画ニュース

オムニバス映画『おっさんず・ぶるーす』七人の監督のプロフィール。挑戦する内容とは⁈

7人のおっさん監督が21世紀に生きるおっさんたちを描くオムニバス映画 自分の人生や社会に対しての様々な「違和感」を抱えている、今のおっさんたちの姿を撮りたい…そんな想いを胸に、作風やフィールドの違う4 …

新作映画ニュース

映画ブリグズビー・ベアのグッズが売り切れ続出で増産・再販決定!上半期ベスト作品の声も

映画『ブリグズビー・ベア』は、6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開されていますが、興行成績が前週10位から3位アップ! また、かわいいベアグッズも売り切れが続出 …

新作映画ニュース

インド映画『ジャッリカットゥ 牛の怒り』あらすじ/公開日/上映館。アカデミー賞代表作は暴走牛のスリラーパニック!

丑年に贈る、テンションマックスの牛追いワイルドスピード映画、ここに降臨! 第93回アカデミー賞国際映画賞のインド代表作品として選出された牛追いスリラー・パニック映画『Jallikattu』。 (c)2 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学