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亀山睦実監督の新作映画『12ヶ月のカイ』のキャストに中垣内彩加と工藤孝生が決定!

  • Writer :
  • 石井夏子

人間とヒューマノイド、生まれるはずのない新しい《いのち》が二人にもたらすものとは?

短編映画『恋はストーク』、中編映画『ゆきおんなの夏』そして長編映画『マイライフ、ママライフ』と、着実に映画クリエイターとしてのキャリアを伸ばしてきた亀山睦実。

映画『12ヶ月のカイ』

亀山睦実監督が2020年、新たに長編映画『12ヶ月のカイ』を発表します。完成は2020年初夏を予定。

主演を務めるのは中垣内彩加と工藤孝生の2人。

Cinemarcheでは亀山睦実監督に、本作に込めた想いや、オーディションで決まったというキャストについてなど、独占インタビューを行いました。

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映画『12ヶ月のカイ』について

映画『12ヶ月のカイ』

本作『12ヶ月のカイ』は、人間の女性・キョウカと、パーソナル・ケア・ヒューマノイドのカイの二人を主人公にした、恋愛SFサスペンスです。

ストーリーを季節ごとに監督と主演二人で練り、シーンを撮りためるという手法で制作されます。

パーソナル・ケア・ヒューマノイドを手に入れ、愛し、依存するキョウカ役には、『あいが、そいで、こい』等に出演の中垣内彩加が。

キョウカについて学習を積み重ねるうちに自我のようなものを獲得し、人間になれない苦しみを体現するカイ役には、『OUT OF THE BLUE – 俺の人生無駄ばかり-』等に出演した工藤孝生が扮します。

また、本作は12月下旬から制作資金調達のためのクラウドファンディングを開始

未来を考える映画のために、亀山睦実監督が思い描く世界の一員として、この機会に是非参加してみてはいかがでしょうか。

亀山睦実監督インタビュー


(C)Cinemarche

──亀山睦実監督は、今の時代になぜ『12ヶ月のカイ』を制作したいと考えたのでしょう?

亀山睦実監督(以下、亀山):人間とロボット(もしくはヒューマノイド)との関わりを描いたSF作品は正直「レッドオーシャン的な題材だな…」とは私も感じていました。

そこから何か、亀山作品ならではの「議論を呼ぶような新しいもの」が生み出せないかと考えたときに、ある方からのヒントを得て着想したのが「新しいものの登場によって、生まれるはずのないものが生み出される」「カイの存在をメタファーとして扱う」という2つの基点でした。

ヒューマノイドという存在は、日本ではまだまだファンタジーです。存在しないモノです。そんな、新しいモノと、私たちの人生が交差してしまったら、一体どうなってしまうのでしょう?きっと反発する人もいるでしょうし、人間至上主義に突き進んで真っ向から否定する人もいるでしょう。

AIという新しい存在が生まれ、浸透し始めた今、まさに同じ現象が起きています。テクノロジーだけではありません。

人間社会の新しいもの・環境に対しても、やはり我々日本人は反発しがちで、特に上の世代には、順応しきれないが故に否定的な人種がとても多く存在します。

しかし、そのような思考停止した状況で、私たちは果たして生き残れるのでしょうか?目まぐるしく変化していく環境の中で、「受け入れなければ・上手く付き合っていかなければならない」状況が、いつかは発生するのではないでしょうか?

これは、変化を受け入れることが苦手な日本人に向けた、アンチテーゼであり人間賛歌でもあります。

変化に富んだ時代だからこそ『12ヶ月のカイ』を撮る意義がありますし、本作がこれからの未来を考える映画になることを、願っています。

──今回の作品は近未来のストーリーですが、作品テーマはなんでしょう?

亀山:テーマはずばり、「【私たち】=人間と【私たち以外】=ヒューマノイドとの愛と不和」です。

ヒューマノイドという特殊な存在が登場しますが、描くものは結局のところ人間についてのことで、「人間は人間以外のものを共生のパートナーとして受け入れられるのか」という倫理に近いものがテーマになります。

「変化に弱い」という特性は、これから先の時代はウィークポイントになってきます。人間がどんなに抗おうとも、社会全体・地球全体としての変化は否応なくやってきます。文字通り、「変化に弱い」生き物は淘汰されていくでしょう。

そんな時代に向けて、今からこういったことを考え始めるのは、決して早すぎることではないと私は考えています。

──オーディションしてキャストを選んだ決め手、その魅力はなんでしょう?

亀山:メインキャストの2名に関しては、今回は亀山作品初の公募オーディションを行いました。数日間で累計130名あまりの方々からご応募をいただき、厳選に厳選を重ねて、中垣内彩加さんと、工藤孝生さんに決めさせていただきました。

まず、「キョウカ」役の中垣内彩加さんについて。主人公のキョウカは、働き盛りの27歳。プライベートよりも仕事にバランスが傾く生活を続けるうちに異性とのコミュニケーションの取り方が分からなくなってしまい、無意識の内にフラストレーションを抱えているという役どころです。

愛らしく女性的な強さがありつつも迷いを抱えている人物を演じていただくにあたり、中垣内さんの目と声に潜むほんの少しの弱さが、この配役のきっかけとなりました。人間という、迷いが生じやすい生き物を、中垣内さんの姿を通して映し出したいと思います。

それから、「カイ」役の工藤孝生さんについて。絵としてもお芝居としても、「人間らしさが薄い」かどうかが、カイ役を決めるにあたっての大きな判断基準でした。

ヒューマノイドとして、キョウカが「手に入れたい」と思うだけのボディを持っていることも必要で、カイの”所詮モノである”という寂しい現実を体現でき、この物語について最も深く考察しうる人物が、間違い無く工藤さんだったと実感しています。

また、飼い主に似る、という法則に則り、「カイにはキョウカに少し似たところがある」というのも重要で、そのバランスが最も良いと感じたのがこの2名でした。

これから長く続く撮影期間に向けて、キョウカとカイがどのように変化していくのか、中垣内さんと工藤さんであれば必ず1つの答えが出せると信じています。

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亀山睦実監督のプロフィール

(C)Cinemarche

映画『12ヶ月のカイ』監督の亀山睦実は東京都葛飾区出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。

クリエイティブチーム・ノアドに入社後、ディレクターとして映画・TV・WEB CM・MV・2.5次元舞台のマッピング映像など、様々な映画や映像作品を監督しています。

主な作品は、『恋はストーク』(第2回岩槻映画祭|審査員特別賞、他)、『ゆきおんなの夏』(第10回田辺・弁慶映画祭|ノミネート、第1回Seisho Cinema Fes|グランプリ・ベストアクトレス賞、他)、『追いかけてキス』、『マイライフ、ママライフ』など。

映画『12ヶ月のカイ』の作品情報

映画『12ヶ月のカイ』

【完成予定】
2020年初夏(日本映画)

【監督】
亀山睦実

【キャスト】
中垣内彩加、工藤孝生

映画『12ヶ月のカイ』のあらすじ

映画『12ヶ月のカイ』

人間の女性・キョウカと、パーソナル・ケア・ヒューマノイドのカイ。

変化への不安が渦巻き、情報が溢れかえり、どのように生き残れば良いか悩む、これからの時代。

人間自身の性(さが)へのアンチテーゼとして、生み出してしまった《存在するはずのない未来》に対して、彼らがどんな《解》を導き出すのでしょうか。



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