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Entry 2019/07/20
Update

【天気の子】ラストシーンロケ地・撮影場所は田端駅の坂!陽菜のアパート情報も

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『天気の子』は2019年7月19日(金)より全国公開!

2019年7月19日より、全国一斉公開された、新海誠監督の『天気の子』。


(C)2019「天気の子」製作委員会

実在の場所をアニメーション世界の舞台として描き出すことで、より身近な物語として観客に訴えかけてきます。

本作『天気の子』では、東京都区内を中心に話が展開され、都内に住んでいる方には見覚えのある場所がたくさん登場しています。

そんなロケ地の中でも、本作ではヒロイン陽菜のアパートが存在する町に設定され、ラストシーンの再会の地ともなった、田端駅周辺をご紹介します。

映画『天気の子』特集記事一覧はこちら

田端駅ってどこ?

田端駅(たばたえき)は、東京都北区にある、JR東日本の京浜東北線と山手線が乗り入れをしている駅です。

山手線で言いますと、西日暮里駅と駒込駅の間に位置しています。

1日平均乗車人員は、山手線の駅の中では鶯谷駅、目白駅に次いで3番目に少ないそう。

北口には駅ビルや大学などがあり賑やかな印象。

しかし、本作で描かれる南口の小さな駅は山手線唯一の無人改札という、都内とは思えないのどかさの住宅街なんです。

ラストシーンの坂はどこ?

ラストシーンだけではなく、本作のいたるところに出てくる、線路際の坂

上記添付動画で言いますと、24秒、48秒、1分42秒に映る場所が田端にあるんです。

田端駅南口を出ると真っすぐ緩やかな上り坂になっていて、それがこのロケ地

孤独なもの同士だった陽菜と帆高が出会い、大きな決断をすることとなる印象的な場面たちを紡ぐのがこの坂なんです。

写真ですと、フェンスと住宅に囲まれたなんの変哲もない坂ですが、新海マジックにかかるとキラキラと特別な輝きを放ちます。

映画ではそれなりに長い坂として描かれていますが、実際は1分ほどで登り切ってしまいます

急勾配の坂は田端ではない!?

劇中に登場する、急勾配の坂道は田端ではなく、豊島区にある、東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅近くの、“のぞき坂”です。

陽菜のアパートは実在するか?


(C)2019「天気の子」製作委員会

陽菜と凪が住むアパートは田端駅から前述の坂を上り、そこから少し歩いた高台にあります。

ツタに覆われた古めかしいアパートは、部屋の中でも電車の音や振動が近くに感じられるほど、線路に近い場所に建っています。

調べたところ、坂を上ると実際にそこは住宅街ではあるんですが、線路から少し離れてしまうため、作中のように臨場感あふれる電車の音や揺れは無いと思われます。

実在する住宅に聖地巡礼のファンが訪れては住民の方の生活に支障が出てしまう恐れもあります。

そこは新海監督が配慮し、田端の風景の中に創作したアパートをはめ込んだんではないでしょうか。

ですが、ちょっと似た雰囲気のアパートを見付けましたので、こっそりご紹介します。

この右側のアパート。築年数は経っていそうですが、ステンドグラスが使われおり、そのちょっとモダンな雰囲気が陽菜たちのアパートに似ています

2階の部屋のドアが今にも開いて、陽菜と凪が顔を出してきそうですね。

映画『天気の子』の作品情報

(C)2019「天気の子」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【監督・原作・脚本】
新海誠

【音楽監督・主題歌】
RADWIMPS

【キャラクターデザイン】
田中将賀

【作画監督】
田村篤

【美術監督】
滝口比呂志

【キャスト】
醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬

【作品概要】
『君の名は。』(2016)が歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督が、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。

『君の名は。』に続いて川村元気が企画・プロデュース、田中将賀がキャラクターデザインを手掛け、『猫の恩返し』(2002)などスタジオジブリ作品に多く携わってきた田村篤が作画監督、『言の葉の庭』(2013)の滝口比呂志が美術監督を担当しました。

『兄に愛されすぎて困ってます』(2017)に出演した醍醐虎汰朗と、『地獄少女』(2019)『Last Letter』(2020)など話題作への出演がひかえる森七菜という新鋭の2人が、帆高と陽菜の声をそれぞれ演じます。

他にも、小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子らが出演し、『愛にできることはまだあるかい』など複数の主題歌を含む全ての音楽を人気ロックバンドRADWIMPSが担当しています。

まとめ


(C)2019「天気の子」製作委員会

本作で印象深い、陽菜の暮らす町・田端をご紹介しました。

南口は利用者が少ないようですが、本作公開をきっかけに、利用者数が跳ね上がりそうですね。

また、こちらも聖地である新宿からも、山手線で1本、約20分で到着するというアクセスの良さ。日帰りで巡礼出来ますね。

映画作品への理解を深めるための聖地巡礼ですが、公式サイトにこう言った注意書きが。

映画『天気の子』関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い
拝啓 平素より格別のご愛顧をいただき、厚く御礼申し上げます。
映画『天気の子』の本編中に登場する、または関連のある場所への訪問を予定されている皆様におかれましては、近隣住人の方々への配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます。
敬具
「天気の子」製作委員会

特に、陽菜の住む街として描かれている場所、田端は住宅街。マナーを守り、景観や住民の方の生活に配慮し、聖地巡礼を楽しみたいものですね。

映画『天気の子』は2019年7月19日(金)より全国劇場にてロードショーです。

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