『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演男優候補に名が挙がるなど、近年めざましい活躍を見せているカナダ出身の俳優、ライアン・ゴズリング。
『ラ・ラ・ランド』を見て、彼の魅力にハマってしまった方も多いはず!
ライアン・ゴズリングは、子役からキャリアをスタートし、カナダのテレビシリーズなどで活躍していました。
1996年に映画デビューし、2004年『きみに読む物語』の主演でレイチェル・マクアダムスとともに一躍スターになりました。
2006年の『ハーフ・ネルソン(原題)』でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、その後も『ラースと、その彼女』、『ブルーバレンタイン』などに出演しました。
2011年の主演作『ドライヴ』でさらに多くのファンを獲得しました。
そして、2016年のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』でジャズピアニストを演じ、2度目のアカデミー主演男優賞候補に挙がりました。
2017年10月公開予定の『ブレードランナー 2049』では主演を務めるなど、今後の活躍がますます注目されています!
今回は、人気急上昇中のライアン・ゴズリングの出演映画から5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.ライアン・ゴズリングの出世作!珠玉の純愛物語『きみに読む物語』(2004)
『きみに読む物語』の作品概要
2004年のアメリカ映画。監督は、『シーズ・ソー・ラヴリー』のニック・カサベテス。
出演は、ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー、ジョアン・アレンほか。
1996年にニコラス・スパークスが発表した小説、及び原作を映画化。
『きみに読む物語』のあらすじ
認知症を患い記憶を失っている初老の女性(ジーナ・ローランズ)とともに、療養施設へ入寮しているデューク(ジェームズ・ガーナー)は、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせていました。
それは1940年代のアメリカ南部のシーブルックという町で良家の子女と地元の貧しい青年の愛の物語でした。
青年ノア(ライアン・ゴズリング)は別荘にやってきた16歳のアリー(レイチェル・マクアダムス)に一目惚れしやがて愛し合うようになります。
アリーが大学生になると、戦争が始まりノアは徴兵されてしまい、アリーは裕福な弁護士と婚約することになります。
結婚式前に、アリーは軍隊から戻っていたノアに会いに行きます。ノアはアリーに365通の手紙を出していましたが、彼女の母親によって没収されていたのでした。2人は再び激しく求め合います。
アリーは隠された手紙を見つけ、ノアのもとに戻って行きます。
『きみに読む物語』のおすすめポイント
身分違いの純愛を貫く若き恋人同士の情熱的な愛と、彼らの行く末がつづられる珠玉のラブストーリーです。
全米でロングラン・ヒットを記録した作品で、主演のライアン・ゴズリングの出世作でもあります。この作品でライアン・ゴズリングを知った方も多いでしょう。
ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスの若いころ付き合っているシーンは、見ているこちらが幸せ気分に浸ってしまうくらいラブラブ!レイチェルがとても可愛いくて、ライアン・ゴズリングも愛を貫く一途な男性を演じていて、若いしかっこいいです。(実は主演の2人、プライベートでも交際していたことがあるそうですよ。)
どんな障害があってもそれを乗り越えていく2人の純粋な愛の力に感動と涙が止まりません。
こんな恋愛してみたい、と思わずにいられない名作です。幅広い年齢の方におすすめです!
2.クールでかっこいいライアン・ゴズリングを見たいならこの作品
『ドライヴ』(2011)
『ドライヴ』の作品概要
2011年のアメリカ映画。監督は、『FEAR X フィアー・エックス』などのニコラス・ウィンディング・レフン。
出演は、ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、アルバート・ブルックスほか。
第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。コンペティション部門出品作品。
ライアン・ゴズリングは、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞などにノミネート。
『ドライヴ』のあらすじ
天才的なドライブ・テクニックを武器に、昼は映画のスタントマン、夜は強盗逃し専門の運転手をしているドライバー(ライアン・ゴズリング)。
ドライバーは、アパートの同じ階に住むアイリーン(キャリー・マリガン)に密かに思いを寄せていましたが、彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいました。
ある日、服役から戻ってきたスタンダードがガレージで血まみれで倒れている姿をドライバーが目撃、事件に巻き込まれていきます。
『ドライヴ』のおすすめポイント
昼と夜で別の世界に生きる孤独な男が、ある女性への愛のために危険な抗争へと突き進んでいく様を描いたクライム・サスペンスです。
デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督は、日本では未公開ですが『プッシャー』3部作、『ブリーダー』、『ブロンソン』といった作品で世界で高い評価を受けた注目の新鋭監督なんです。この『ドライヴ』では、カンヌ国際映画祭・監督賞を受賞したこともあるんですね。
主演のライアン・ゴズリングは、名前も家族もなく、孤独でミステリアスな男を演じています。ハードボイルドさを感じさせる一面と、同じアパートに住む女性と恋に落ちるロマンチックな一面の両方を観ることができます。
最初のカーチェイスで一気に映画に引き込まれます。夜の闇を切り開いていくようなドライヴシーンはドキドキするような緊張感もあります。
セリフや音楽も抑えられていて、華麗なアクションや俳優の演技、エッジの利いた映像、すべて絶妙のバランス。最高にクールでカッコいい作品です!
3.ライアン・ゴズリングがプレイボーイを演じた、ロマンチック・ストーリー『ラブ・アゲイン』(2011)
『ラブ・アゲイン』の作品概要
2011年のアメリカ映画。監督は、グレン・フィカーラとジョン・レクア。
出演は、ライアン・ゴズリング、スティーヴ・カレル、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、ジョン・キャロル・リンチ、ジョナ・ボボ、ケヴィン・ベーコンほか。
ライアン・ゴズリングは、第69回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(コメディ・ミュージカル)にノミネート。
『ラブ・アゲイン』のあらすじ
仕事も家庭も順調で文句なしの生活を過ごしてきた40代のキャル・ウィーバー(スティーヴ・カレル)は、レストランでの食事中に妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)から突然同僚のデイビッドと浮気をしたと告白され、離婚を申し込まれます。
一人暮らしをはじめさえない日々を一人で過ごしていたキャルはある夜、バーで遊び人のジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合います。
ジェイコブは妻を忘れられないキャルに女性を紹介したり、髪形やファッションの磨き方などさまざま助言を与え、新たな人生を歩ませようとします。
『ラブ・アゲイン』のおすすめポイント
幸せな人生を謳歌してきた中年男が、愛妻から何の前触れもなく離婚の話をされたことから巻き起こる騒動を描くラブ・コメディー映画です。
まずは『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングとエマ・ストーン、スティーヴ・カレル、ジュリアン・ムーア、…と豪華キャスト陣が名を連ねています。
夫婦の再生を描いた映画は他にもありますが、この作品の良さは、とても軽くて清々しいところ。魅力的なキャストのおかげでしょうか。
主演のスティーヴ・カレルの楽しいキャラクターが最大限に生きていて、ライアン・ゴズリングが彼に色男指南するシーンはとても面白いです。最後は愛と希望を感じる終わり方なのも好印象ですね。
ライアン・ゴズリングが鍛え抜かれた肉体を披露しているのも見逃せませんよ!
みんなが愛すべきキャラクターで、主人公以外にもいろいろな世代の恋愛も描かれていて盛りだくさんな内容です。
笑いあり、涙ありのほっこりできる作品で、男性にもおすすめです。
4.男女が一緒に生きることの難しさを描く恋愛映画『ブルーバレンタイン』(2010)
『ブルーバレンタイン』の作品概要
2010年のアメリカ映画。監督は、『光をくれた人』のデレク・シアンフランス。
出演は、ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、ジョン・ドーマン、マイク・ボーゲル、フェイス・ウラディカほか。
第63回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門に出品。
ライアン・ゴズリングは、第68回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ドラマ)にノミネート。ミシェル・ウィリアムズは、第83回アカデミー賞主演女優賞、第68回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ドラマ)にノミネート。
『ブルーバレンタイン』のあらすじ
結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。
努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではありませんでした。
お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人でしたが、かつては夢中で愛し合った時期がありました。
『ブルーバレンタイン』のおすすめポイント
夢や希望にあふれていた過去と現在を交錯させ、2人の愛の変遷を描くラブストーリーです。
時系列に沿って物語が進むのではなく、幸せだった過去と冷めきった現在を交互に描いています。今と昔のコントラストがリアルに切なさを伝えています。
マイペースで優しい夫は妻だけを見て深く妻を愛していますが、妻にとってはその愛が重く、もっと人生の先を見てほしいと思っている…この2人の気持ちのすれ違いがリアルで見る者の胸を締め付けます。旦那が悪いわけではないんですが、2人が別の方向を向いてしまうとこうなってしまうのかもしれませんね。
若い頃どれだけ愛し合っていても、未来を誓っても、愛情は儚いものだなと感じさせられます。
ひとつのカップルの結婚から離婚を描いているので、けっして明るい話ではありません。カップルや夫婦でみるにはあまりお勧めできませんね…。
ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズの演技は素晴らしいです。
5.ジョージ・クルーニー監督作!アメリカ大統領選挙が舞台の政治ドラマ
『スーパー・チューズデー 正義を売った日』(2011)
『スーパー・チューズデー 正義を売った日』の作品概要
2011年のアメリカ映画。監督・脚本は、『マネー・モンスター』などのジョージ・クルーニー。
出演は、ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイほか。
2004年の民主党大統領予備選に立候補したハワード・ディーンの選挙キャンペーンでスタッフとして働いていたボー・ウィリモンによる戯曲「ファラガット・ノース」を映画化。
ライアン・ゴズリングは、第69回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ドラマ)にノミネート。
『スーパー・チューズデー 正義を売った日』のあらすじ
マイク・モリス知事(ジョージ・クルーニー)の大統領選挙キャンペーンチームで戦略担当を務めるスティーヴン(ライアン・ゴズリング)は、決戦のキーポイントとなるオハイオ州予備選討論会の後、ライバル陣営から密会の依頼を受けます。
その後、インターンとして働く女性と仲良くなった彼は、選挙戦を揺るがす重大な秘密を知ってしまい、やがて彼は熾烈(しれつ)な情報操作戦の渦中へと巻き込まれていきます。
『スーパー・チューズデー 正義を売った日』のおすすめポイント
ジョージ・クルーニーの4度目の監督作品で、アメリカ大統領予備選挙を舞台に、欺瞞や裏切りに満ちた政治の世界を、知的かつ皮肉たっぷりに風刺した作品です。
ライアン・ゴズリングは、政治の世界の闇に巻き込まれていく選挙コンサルタントをクールに演じており、ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされました。
大統領選の舞台裏を描いていますが、登場人物もわかりやすく整理されていて、陰謀渦巻くサスペンス・エンターテイメントとしても見る事ができるので、アメリカ政治に馴染みがなくても入っていきやすいと思います。選挙情勢や人間関係が刻一刻と変化していくので、ストーリーから目が離せません。
ポール・ジアマッティやフィリップ・シーモア・ホフマンもいい演技をしているので、そこも見どころです。
まとめ
人気俳優ライアン・ゴズリングの出演映画から5作品をピックアップしてお届けしました。
どの作品でも彼の高い演技力が評価されていますし、ラブストーリー、サスペンス、ミュージカル…と幅広い作品に出演していてとても才能豊かな俳優さんですよね。
今後どのような役柄や作品で映画ファンを楽しませてくれるのか、非常に楽しみですね!