俳優、歌手として活躍中の桐谷健太。
桐谷健太は、2002年にドラマ『九龍で会いましょう』で俳優デビューし、翌年『ゲロッパ!』で映画初出演しました。2008年のドラマ『ROOKIES』で好演し知名度が上昇、その後も数々のテレビドラマや映画に出演し、キャリアを積み上げてきました。
また、auの三太郎CMシリーズで「浦ちゃん」を演じ、「海の声」で歌手デビュー。紅白歌合戦にも出場するなど、魂のこもった歌声でシンガーとしても才能を発揮しています。
今回は、そんな存在感抜群の演技派俳優・桐谷健太が出演してきた映画の中から、5作品を厳選してお届けします!
CONTENTS
1.宮藤官九郎脚本・監督!『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016)
『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の作品概要
2016年の日本映画。監督・脚本は、宮藤官九郎。出演は、長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太ほか。
『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のあらすじ
同級生のひろ美に片思いしている高校生・大助は、修学旅行中に事故に遭い命を落としてしまいます。
目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受ける“地獄”でした。
地獄農業高校でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼、キラーKが待ち受けているのでした。現世によみがえる方法があることを知った大助は、好きなひろ美にもう一度会うため、彼の鬼特訓のもと生き返りを賭けた地獄巡りを開始します。
『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のおすすめポイント
人気脚本家クドカン・ワールドがさく裂したハイテンション青春ストーリーです。
キャストは、長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、シシド・カフカ、宮沢りえ、古田新太、…などなど、超豪華!しかしほとんどの人は地獄メイクをしているため、誰なのかよーく見ないとわかりません。桐谷健太も緑色のCOZY役を演じ、かなりクレイジー。
また、ロック音楽もとてもカッコよくて、世界的ギタリストのマーティ・フリードマンやROLLYも出演しているのも見どころです。
2.見事なラップを披露!堤幸彦監督作品『BECK』(2010)
『BECK』の作品概要
2010年の日本映画。監督は、『20世紀少年』の堤幸彦。出演は、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理、忽那汐里ほか。
ハロルド作石による人気コミックの映画化。
『BECK』のあらすじ
平凡な毎日を送るごく普通の高校生コユキが、偶然天才ギタリストの南竜介と出会い、才能あふれるラッパーの千葉、ベースの平、ドラムのサクら仲間とともにBECKというバンドを結成します。
コユキは天性の才能を開花させ、バンドも成功を重ねていく中、ある日、ロックフェスへの出演依頼が舞い込みます。
『BECK』のおすすめポイント
最高のバンドチームをつくるべく奮闘する若者たちの青春ストーリーです。
桐谷健太はこの映画で見事なラップを披露しています。映画の撮影に入る前は吹き替えになる予定だったところ、堤監督にビデオレターを送り、桐谷健太本人の声でやらせてほしいと直訴したのだそうです。役に対する彼の熱い思いを感じるエピソードですね。
映画は、音楽っていいな、バンドっていいな、そう思わせてくれる作品です。桐谷健太ファンなら必ず見ておきたい作品です。
3.爽やかな青春&音楽ムービー『ソラニン』(2010)
『ソラニン』の作品概要
2010年の日本映画。監督は、本作が長編劇映画デビューとなる三木孝浩。出演は、宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一、伊藤歩ほか。
累計70万部を突破した浅野いにおの人気コミックの映画化。
『ソラニン』のあらすじ
芽衣子はOL2年目で突然会社を辞めてしまい、音楽で成功する夢をあきらめられないフリーターの彼氏・種田と互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていました。
ある日、種田は芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げ、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込みます…。
『ソラニン』のおすすめポイント
こちらも青春と音楽をテーマに描かれた映画で、夢を追いかける若者、仲間同士の絆が爽やかに映し出されています。
宮崎あおいがギターを持って歌うシーンはとてもかわいくて新鮮で見どころの一つです。桐谷健太はバンドのドラムを担当していて、吹き替えなしで彼が実際に演奏していて、こちらも必見です。渾身のライブシーンには、あなたもきっと心を動かされるはずです。
4.大人気テレビドラマの劇場版!熱い青春を描く『ROOKIES 卒業』(2009)
『ROOKIES 卒業』の作品概要
2009年の日本映画。監督は、TVドラマ版の演出も手掛けた平川雄一朗。出演は、佐藤隆太、市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶、桐谷健太、山本裕典、石田卓也ほか。
森田まさのりのベストセラー・コミックをTVドラマ化して高視聴率を記録した「ROOKIES」の劇場版。
『ROOKIES 卒業』のあらすじ
二子玉川学園高校、通称ニコガクの野球部に戻ってきた顧問の川藤は、3年生に進級した安仁屋、御子柴、新庄らと再び野球を共にできる喜びを分かち合っていました。
そして、中学時代から有望な選手とされている赤星と濱中の2人が新入生として野球部に入ってきます。
部員と新入生がギクシャクしている中、御子柴が足を骨折してしまい、甲子園は絶望的になってしまいます。しかし甲子園出場に向けて順調に勝ち進んでいくニコガク野球部。様々な困難をのりこえ、甲子園に出場することができるのか…。
『ROOKIES 卒業』のおすすめポイント
不良少年たちが、甲子園出場を目指して全力で夢を追うドラマ「ROOKIES」を映画化したものです。
スポーツをテーマにした映画はたくさんありますが、これほど真っすぐで見る人に勇気や元気を与えてくれる映画は他にないのではないでしょうか。
野球を知らない人でも、彼らの熱い友情や一生懸命さに感動すること間違いなしです。
桐谷健太のキャラクターは平塚という「ニコガクの秘密兵器」としてユーモラスなキャラクターを演じています。
5.トランスジェンダーの女性の恋人マキオを好演『彼らが本気で編むときは、』(2017)
『彼らが本気で編むときは、』の作品概要
2017年の日本映画。監督は、『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子。出演は、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦ほか。
第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、ジェネレーション部門特別上映が決定しました。
『彼らが本気で編むときは、』のあらすじ
小学5年生のトモは、母のヒロミと2人暮らし。ある日ヒロミが男を追って家を出てしまい、一人きりになったトモは叔父のマキオの家に向かいます。
しかしマキオはリンコという恋人と暮らしていました。トモは、食卓を彩るおいしい手料理に安らぎを感じ、これまで感じたことのなかった家庭の温もりや母のように愛情を注いでくれるリンコに戸惑いながらも徐々に信頼を寄せていきます。
そしてリンコのある目標に向かって、トモとマキオも一緒に編み物をすることに…。
『彼らが本気で編むときは、』のおすすめポイント
この映画では、女性としてまっすぐ生きようとするトランスジェンダーのリンコと恋人のマキオ、そしてマキオの姪・トモが送る奇妙な共同生活が描かれています。
トランスジェンダーの女性役を生田斗真、そのパートナー役を桐谷健太が演じています。
桐谷健太は、「今回は、マキオとしても桐谷健太としても、リンコさんを支えたいという気持ちが強かった」と話しており、「自分が一番目立ちたい」という気持ちは全くなかったのだそう。
今回は今までの印象をガラリと変え、落ち着いたやさしさあふれるマキオを見事に演じきっています。
あたたかな空気感を感じられ、いつまでも心に残る作品です。ぜひご覧ください!
まとめ
桐谷健太が出演した映画の中から厳選した5作品をピックアップしてお届けしました。
これまで主演した映画もありますが、こうしてみると、主役ではないものの桐谷健太の存在感や雰囲気が見る人にかなりインパクトを与えている作品が多いことがわかります。
『BECK』の堤幸彦監督は、桐谷健太について「すべての役に彼の人間性がにじみ出ている」と、魂のこもった演技を称賛していました。どんな役柄を演じても、彼の飾らない真っ直ぐな人柄が出ているような感じがしますね。
菅田将暉とW主演を果たした映画『火花』も2017年11月に公開されます。最新作を観る前に、これまで桐谷健太が出演した作品を見て彼の魅力に浸ってみてはいかがですか。