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映画『ライフアフターベス』ネタバレ感想と評価。動画無料視聴方法も

  • Writer :
  • 山田苺

ゾンビ映画というとホラー要素が強かったり、グロ・ゴア要素が強烈だったり、パニックムービーとして作られたりと、一口にゾンビと言ってもその方向性は多岐に渡ります。

例えば2013年公開のニコラス・ホルト主演『ウォーム・ボディーズ』はギリギリ思考が残っているゾンビ男が、普通の女性に恋する異色ラブストーリーもあります。

今作も一見ラブストーリーっぽいジャケットですが、果たしてその通りなのか、それともミスリードなのか?!

1.映画『ライフ・アフター・ベス』の作品情報


(C)2014 LIFE AFTER BETH, LLC All Rights Reserved.

【公開】
2015年(アメリカ映画)

【原題】
Life After Beth

【監督】
ジェフ・バエナ

【キャスト】
デイン・デハーン、オーブリー・プラザ、アナ・ケンドリック、ジョン・C・ライリー、マシュー・グレイ・ガブラー、モリー・シャノン、シェリル・ハインズ、ポール・ライザー

【作品概要】
繊細な演技とルックスで話題を集める、デイン・デハーンを主演に迎えた青春ゾンビ映画。

不慮の事故でなくなった恋人・ベスの死から立ち直れないザックですが、ある日彼女の家に訪れると、死んだはずのベスの姿を見かけ、墓を訪れるとそこには何もなくなっていました。

生き返ったベスとやり直そうとするザックですが、次第にベスの様子は変わっていき…。

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2.映画『ライフ・アフター・ベス』のあらすじとネタバレ


(C)2014 LIFE AFTER BETH, LLC All Rights Reserved.

ザックの彼女であるベスは、ある日1人でピクニックをしていると、毒蛇にかまれたことで亡くなってしまいます。

ベスと喧嘩をしたまま仲直りすることなく死別してしまったザックは失意のどん底に落ちます。

両親の慰めも耳に届かないザックは毎晩ベスの自宅を訪れ、彼女の父親とチェスをして一緒に過ごしたり、両親とともに遺品整理をしていました。

ザックはその遺品の中にあったマフラーを形見分けで譲り受けると、夏にも拘らず首に巻いて過ごしていました。

ところがある時、突然ベスの両親がザックを煙たがるような態度を見せるようになります。

ザックはベスの家に訪れますが、誰もおらず留守でしたが、一瞬、ベスと思しき女性の姿を窓辺で見かけます。

ザックはその真相を知りたいと躍起になってドアをノックすると、パトロールをしていた兄のカイルに諌められます。

するとベスの両親は居留守を使っていた事実が分かり、ザックはベスへの思いから不信感を募らせます。

その後ベスの墓を訪れると、穴が掘られたような後があり、そこに遺体は何もありませんでした。

しつこくベスの自宅を訪れると、ついに折れた両親が室内に招きます。

一度落ち着くよう説得する最中に、ザックの目の前に現れたのは紛れもないベスでした。

混乱を避けるために、あえて伏せていたという父は、ザックがチェスをした後、入れ替わるようにベスが歩いて家に帰ってきたといいます。

ベスには命をなくしたことや、ザックと喧嘩したことも覚えていませんでした。

ザックは彼女が生き返ったことを喜びますが、人目に触れるのは不味いとして、一緒に家を出ることは許されませんでした。

ベスがハイキングに出掛けたいと誘っても、夜にするよう止められます。

突然明るくなったザックに戸惑う両親ですが、そんなことも気にせず、意気揚々とベスに会いに来るザック。

2人きりになりたいザックは、強引に両親の反対を押し切り、車でベスを連れ出します。

しかし戻ってくる頃に、ベスの頬はやけどした様に赤くなっていました。

ザックはベスに正直に一度亡くなった事実を話すべきだと言いますが、両親は猛反対。

ザックと両親の関係に大きな溝が生まれてしまいます。しかし、夜中にベスの部屋にこっそり訪ねたザックは、ベスを両親には内緒で海岸へ連れて行きます。

そこでザックはサプライズとして、ベスに弾き語りの曲を捧げますが、突如ベスの態度が豹変し、ザックの歌をクソミソにけなしはじめました。

それだけでなく、もがき苦しみだすベスは小屋をぶち壊し、ザックに暴力を振るうなど、歯止めが利かなくなっていき、次第の体調も悪化を見せました。

ザックはベスを車まで誘導して助手席に乗せた後、運転席に乗ろうとザックすると、彼が逃げたと思い窓ガラスを破壊します。

ザックが運転席に乗った時には、ベスは自分が窓ガラスを割ったことさえ忘れていました。

怖くなったザックは、ベスを家に送り届けますが、ザックを家に帰したくないベスは強引に彼を押し倒して跨ります。

ベスの吐息に異臭を感じるザックは、彼女を跳ね除け、逃げるように帰って行きました。

ザックは喫茶店で一息ついていると、そこに彼と幼馴染であるエリカが現れ、久しぶりの再会を喜びます。

エリカもベスがなくなったことを知っていたのですが、ザックの口からベスを嫌うような発言が飛び出し、さらにはエリカに気のあるそぶりを見せます。

キッチンのほうで従業員が半ば暴れるような態度で接客しており、不審に思ったザックは店を出ます。

車に乗って駐車場を出ようとしたそのとき、突如現れたベスを撥ねたうえに、バックでさらに踏む潰してしまいます。

しかし怪我をしている様子は全くなく、夜のと同じように凶暴なベスでした。

そんな2人の前に、何故か店員にお金を払ったはずなのに、沢山お金がもらえたといいながらエリカがやってきます。

ザックがエリカという別の女にあったと知ると、ベスは激怒し、ものすごい力でエリカの腕をつかみます。

エリカは怯えて逃げ出し、収拾のつかなくなったザックは、ついにベスを彼女の墓のある墓地まで連れて行き、ベスがゾンビである事実を伝えます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ライフ・アフター・ベス』ネタバレ・結末の記載がございます。『ライフ・アフター・ベス』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
事実を受け入れられないベスは、ザックの車を乗っ取り道路をめちゃくちゃに走り去って行きます。

夜になり、ザックが家に帰宅すると、そこには死んだはずの祖父や家の前オーナーがベスのようにゾンビとなって蘇っていました。

彼の家だけでなく、どこもかしこもゾンビが現れており、ザックはとっさにベスの父に電話をします。

すると彼はザック家の前におり、こうなったのもザックがベスに事実を伝えて突き放してしまったからだと言い出します。

ベスの父は、ザックにベスに説得するよう家に連れて行きます。

ところがベスのゾンビ化は進んでおり、とうとう人間を喰らうほどになっていました。

ザックはベスと一緒にいることを誓えば、この事態が収まると彼女の父に言われます。

しかしサックはそれ以前にベスが蘇る前に、ベスの家の家政婦パーリーン(ハイチ出身)が去っていったことと、何か関係しているはずだといって聞きません。

ベスの父の目を盗んで、ベスと共にパーリーンに会いに行きますが、彼女は行方不明になっていました。

おまけにバーリーンが辞めた理由は、ベスの父が彼女の前で性器を露出し歩き回る性癖があるという、世界中の誰もが知りたくないような退職理由でした。

途方に暮れるザックの前にベスの父が現れると、ベスを連れ帰って行きます。

翌朝、ザックは自宅に戻ると、そこには何体もの焼死体がありました。

家族を失ったと思ったザックはそこから逃げる用意をし、ひとまずベスの家に向かいます。

そこで拘束されたベスと、彼女に自分の指を食べさせているベスの母の姿があり、父は既にベスに食べられてしまっていました。

ザックはベスにハイキングへ連れて行くと約束し、彼女の母親を休ませます。

すると家の外には銃を持ったベスの兄カイルが立っており、ベスを自分の手で始末するようザックを説得します。

ザックは銃を受け取る代わりにハイキングへ連れて行くと言い、カイルはことの始末が済んだら落ち合うことを約束します。

ザックはベスとハイキングに訪れ、彼はベスが命を吹き返し復活したことで、やり直すチャンスを得ることが出来たと感謝し、彼女の頭を銃で撃ち抜きます。

その後、ザックがカイルと約束した場所を訪れると、そこには彼の両親とカイル、さらにエリカも一緒に生存していました。

ベスが再び亡くなった後、事態は瞬く間に収束し、しばらくしてからザックはベスと彼女の父の墓参りに訪れます。

母に帰りに見送ってもらうザックは、一緒に乗っていたエリカを食事に誘うのでした。

3.映画『ライフ・アフター・ベス』の感想と評価


(C)2014 LIFE AFTER BETH, LLC All Rights Reserved.

ジャケットからして結構キャッチーでチャーミングな作風かと思ったのですが、どっちかというと登場人物の少ない青春モノのように感じました。

主人公は大学生だと思われますが、彼女の死にかまけて、昼間からプールサイドでタバコを吹かすという、一歩間違えればニートに見えてきます。

それにしても、よくもまあ何で生き返ったのかも分からない女性と、その親の目の前であんなにイチャつけるなあと、若干ザックの神経を疑いました。

おまけに夜の浜辺でサプライズしていたはずが、謎の痴話喧嘩で小屋が倒壊して炎上するのですから迷惑千万です。

こんなカップル、ゾンビじゃなくても嫌だなあ…と。

実は真昼間の外でそういうことをする場面もあるのですが、暑さで脳でもやられたのか…?と、見ていて気がきではありませんでした。

あ、あと大御所ジョン・C・ライリーに関しては食べられるシーンすらなく、ストーリーからフェードアウトしていくあたり、かなり贅沢な使い方だなと感じました。

というか、個人的には最近の作品ではジョン・C・ライリーは可哀想な目に遭う役が多い気がする…ドンマイ…。

まとめ


(C)2014 LIFE AFTER BETH, LLC All Rights Reserved.

やっぱり、ジャケットでは気にならなかったのですが、本編が始まると、ザック役のデイン・デハーンのおでこが気になってしかたありません。

それはさておき、今作ではてっきり、ベスだけゾンビになると思ってたらもれなく殆どの死人はゾンビになってディザスターチックな展開も入っておりましたので、退屈せずに見ることが出来ます。

執拗にグロシーンがあるわけではないので、これはジャケットに気分に任せて借りて正解な作品です。

劇中で使われる曲も素敵なので、むしろライトな映画好きにこそ見て欲しい作品と思いました。

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