『エターナルラブが蔓延した日』は2023年11月21日(火)よりネオ書房@ワンダー店、12月1日(金)よりCINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)、12月18日(月)よりシネマノヴェチェントにて上映
映画『エターナルラブが蔓延した日』が2023年11月21日(火)よりネオ書房@ワンダー店、12月1日(金)よりCINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)、12月18日(月)よりシネマノヴェチェントにて上映されます。
多くの分野の作品で女優活動をおこない、近年は監督作『くっつき村』(2021)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭優秀芸術賞を受賞するなど活躍を続ける、長谷川千紗が監督・脚本・主演を務めた初長編作品です。
少し未来の日本を舞台に、人に直接触れるとそこがくっついてしまうというウイルス「エターナルラブ」から人々を救おうとする一人の天才科学者と天才歌手の姿をブラックユーモアを交えながら描いた本作。『あっちこっち じゃあにー』(2023)の後藤龍馬や、田中要次、諏訪太郎ら実力派が出演を果たしました。
未知の恐怖のウィルスに出会った人々は、どのような運命をたどるのでしょうか。衝撃的なラストが必見の、奇想天外な本作の魅力をご紹介します。
映画『エターナルラブが蔓延した日』の作品情報
【公開】
2023年(日本映画)
【監督・脚本】
長谷川千紗
【キャスト】
長谷川千紗、後藤龍馬、夏目大一朗、水野ふえ、竹本泰志、小林麻祐子、田中要次、きみと歩実、諏訪太郎
【作品概要】
女優として映画、ドラマなど多岐に渡る作品に出演し、近年は監督作『くっつき村』(2021)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭優秀芸術賞を受賞するなど活躍中の長谷川千紗による初長編監督作品です。
近未来を舞台に、人に直接触れるとくっついてしまう新型ウイルス「エターナルラブ」が蔓延し、未曽有の大危機に陥った日本を救うために、天才科学者と天才歌手がタッグを組んで新薬開発に挑みます。
長谷川自らが主演も務め、後藤龍馬、田中要次、諏訪太郎らが共演しました。
映画『エターナルラブが蔓延した日』のあらすじ
人と人の肌が触れ合うとくっついてしまい死に至る新型ウイルス「エル」こと「エターナルラブ」が蔓延し、世界は混乱に陥ります。政府は秩序を取り戻すために、映画やダンス、歌、美術などの芸術全てを禁止しました。
日本の人口のほぼ半分が「エル」によって死んでいく中、天才科学者のDr.歯牙は、人体実験のモルモット女性を相手にウィルス研究を進めます。
生足にミニスカート姿で町を歩く天才歌手のケイコ。15年間付き合ってきた社長も、ケイコの姿を見て注意します。彼からもう連絡しないでくれと言われたケイコは激高しますが、彼は彼女を振り捨ててバーを出て行きました。
バーの床に転がっていたケイコに、ファンの男性が声をかけサインを求めます。援助を申し出た男につっかかったケイコはもみ合いのケンカになりました。
そこに警官が踏み込み、人々は逃げ去ります。しかし、ケイコは反抗してステージに立って歌を歌い始めました。
逮捕されそうになったケイコは男に助けられましたが、彼からDr.歯牙のもとに行って新薬開発をやめさせるようにと指示されます。ところが、Dr.歯牙のもとに送り込まれたケイコは、誤って彼と肌が触れ合ってくっついてしまい……。
映画『エターナルラブが蔓延した日』の感想と評価
新型コロナウイルスを風刺したかのようなブラックユーモアを交えた純愛ドラマです。
突如発生した新型ウイルス「エターナルラブ」、通称「エル」により、混乱に陥った世界が描かれます。
「エル」は人の肌と肌が触れ合うとくっついてしまい、そのまま死に至るという恐ろしいウィルスでした。日本の人口の半分が次々に死んでいきます。
生き延びた人々は、たくさんの針のついた服を着て、互いに我が身を防御していました。
私たちが新型コロナに対して抱いた気持ちも同じだったといえるかもしれません。みんながハリネズミのように身を逆立てて、すべてに対して身構えていたことを思い出させます。
ケイコのいたバーに警官が踏み込んできても、ひとりステージに残って歌う天才歌手のケイコ、新薬開発のために人体実験をおこなう天才科学者のDr.歯牙。
そのほかにも、芸術の力を信じ続けながら死んでいく俳優のジョー、15年ケイコと付き合ってきたものの危険を避けるために別れを告げた社長など、さまざまな立場の人間たちが「エル」をめぐってそれぞれの戦いを繰り広げます。
くっついてしまったケイコとDr.歯牙のドタバタ騒ぎに笑いながら、シュールなドラマの顛末を見届けてください。
まとめ
女優、監督、脚本家とマルチな才能を発揮する長谷川千紗の初長編監督作『エターナルラブが蔓延した日』。
新型コロナウイルスを彷彿とさせる、「エターナルラブ」という新型ウイルスに必死で立ち向かう人々の姿が描かれます。
感染すると死んでしまう恐ろしさの反面、感染したからこそ出会えた幸せや、進むべき道を見つけ出す過程が映し出され、思わずホロリとさせられます。
映画『エターナルラブが蔓延した日』は2023年11月21日(火)よりネオ書房@ワンダー店、12月1日(金)よりCINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)、12月18日(月)よりシネマノヴェチェントにて上映されます。