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映画『月と雷』女優・初音映莉子(泰子/やすこ)の演技力と評価は?

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

2017年10月7日(土)よりテアトル新宿やテアトル梅田などで全国公開される、映画『月と雷』はの予告編が解禁となりました。

映画の原作は直木賞作家の角田光代の同名小説。キャストにダブル主演で初音映莉子と高良健吾の出演で映画化されました。

今回は泰子(やすこ)役に挑んだ初音映莉子のプロフィールや魅力についてご紹介します。

1.映画『月と雷』の作品情報

【公開】
2017年(日本映画)

【監督】
安藤尋

【キャスト】
初音映莉子、高良健吾、藤井武美、黒田大輔、市川由衣/村上 淳、木場勝己、草刈民代

【概要】
直木賞作家の角田光代の同名小説を、映画『海を感じる時』で知られる安藤尋監督による映画化。

↓原作者の角田光代がきになる方は、以下の記事も参照してくだいね。

2.泰子役の初音映莉子のプロフィールは?


(C)2012 角田光代/中央公論新社 (C)2017「月と雷」製作委員会

初音映莉子(はつねえりこ)は、1982年3月24日生まれの東京都出身の日本の女優。堀越高校卒業したのち、事務所はA-teamに所属

1998年にタレントデビュー。当時の所属していた事務所はイトーカンパニーグループ内のラッキーカムカム。

デビュー当初はCM出演をメインに行っていました。1999年に日本テレビのドラマ『ラビリンス』で女優としてデビュー。

2001年に所属事務所をA-teamへ移籍。その後は女優として本格的に活動していきます。

2012年2月に映画『終戦のエンペラー』において、みごとにヒロインのあや役での出演が決まり、ハリウッド映画デビュー

3.初音映莉子の過去に出演した映画作品は?

すでにハリウッドデビュー!『終戦のエンペラー

【フィルモグラフィー】
『うずまき』(2000年)
『押切』(2000年)
『BOM!』(2001年)
『マナに抱かれて』(2003年)
『1303号室』(2007年)
『ノルウェイの森』(2010年)-ハツミさん役
『ミツコ感覚』(2011年)-ミツコ役
『終戦のエンペラー』(カナダ2012年・アメリカ&日本2013年)-あや役
『ガッチャマン』(2013年)-ナオミ / ベルクカッツェ役
『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(2014年)-流泉寺美沙役
『月と雷』(2017年)-主演・泰子役(高良健吾とダブル主演)

2000年にHiguchinsky監督の伝説的なホラー映画『うずまき』にてスクリーンデビューを果たしました。

また、2010年に『青いパパイヤの香り』や『シクロ』などで世界的な評価が高い映画監督トラン・アン・ユンによる、村上春樹原作の『ノルウェイの森』ハツミ役を果たします。

また、2011年に新進気鋭の山内ケンジ監督のデビュー作『ミツコ感覚』で主演を務めました。

4.初音映莉子が『月と雷』に出演した感想は?


(C)2012 角田光代/中央公論新社 (C)2017「月と雷」製作委員会

初音映莉子はこの作品に出演するにあたり、次のように述べています。

安藤監督は私的な空間のある現場を作ってくださったので、“俳優として仕事をした”というより、自分の中の人生の一部を泰子の人生に費やすことが出来ました。とても信頼感のある現場でした。
私が演じた泰子は、大好きな父を亡くし、東京に出るわけでもなく、清算しきれない過去を持ちながら、人の人生にかかわることに積極的でない女性です。自分が持っていたもの、現場で感じたことを一番大切にし、心のアクセルとブレーキを小さく刻みながら、この役を作り上げました。
ルーティーンのような生活、自分では平和に過ごしていたはずの日常が、智と再会して、急にその日常が変わっていくわけですけど、高良さんご本人にもそういう流れを変える力がある方だと思いました。生きている限り、共感できる要素がありふれた作品だと思います。
(『月と雷』HPから)

また、安藤尋監督は女優の初音映莉子について次のように述べています。

「美人であることは面接で分かっていたのですが、実はかなりぶっ飛んだスンゲー女優」『月と雷』HPから抜粋

いったい“かなりぶっ飛んだスンゲー女優”と安藤監督に言われた初音映莉子は、どのように泰子を演じたのでしょう。

角田光代の原作にあった身近にいたら少しメンドくさい人物の孤独感と、そこはかとなく感じさせる愛おしさは、初音映莉子の演技力あってのものなのではないでしょうか。

5.映画『月と雷』のあらすじは?


(C)2012 角田光代/中央公論新社 (C)2017「月と雷」製作委員会

スーパーのレジ打ちとして勤務する泰子は、亡き父親の残した自宅と職場を往復する日々を過ごしていました。

毎日に大きな幸せを感じることもなかったが、小さな不幸や問題もありませんでした。

そんな泰子は結婚を控えてもいましたが、ある日、彼女の前に現れたのは泰子が幼い頃に半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子智でした。

20年前に愛人直子と智が転がり込んできたことで、泰子の家族は壊れてしまったのです。

根無し草のように大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始めます。泰子は「邪魔しないであたしの人生」、そう“普通の幸せ”を願っているはずでしたが…。

まとめ

映画『月と雷』は直木賞作家の角田光代の同名小説を、園児力のある俳優のダブル主演で初音映莉子と高良健吾が務めました。

今作は2017年10月7日(土)よりテアトル新宿やテアトル梅田などで全国公開されます。

ぜひ、お近くの映画館でご覧くださいね!

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