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Entry 2019/05/25
Update

【旅セカ】黒沢清映画『旅のおわり世界のはじまり』あらすじと感想。前田敦子に魅せられるロードムービー

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『旅の終わり世界のはじまり』は、6月14日(金)より全国ロードショー。

ホラーからサスペンス、家族のドラマまで様々なジャンルで新境地を開拓し続け、国内外で高い評価を受け続ける黒澤清監督の2019年最新作。

主演はこれで黒澤清監督の三作目となる前田敦子。共演に加瀬亮、染谷将太、柄本時生。

映画は全編にわたってウズベキスタンでのロケを敢行。ウズベキスタンの人気俳俳優アディズ・ラジャボフが現地コーディネーター役で出演しています。

映画『旅のおわり世界のはじまり』の作品情報


(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

【公開】
2019年(日本・ウズベキスタン・カタール合作映画)

【脚本・監督】
黒沢清
 
【挿入歌】
「愛の讃歌」前田敦子

【キャスト】
前田敦子、染谷将太、柄本時生、アディズ・ラジャボフ、加瀬亮

【作品概要】
第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した『岸辺の旅』など、国内外で評価をされる黒沢清監督のロード・ムービー。主人公の葉子役は『散歩する侵略者』『Seventh Code』でタッグを組んだ前田敦子を主演に、葉子と行動をともにする番組クルーたちに、加瀬亮、染谷将太、柄本時生と実力派俳優が集結。

映画『旅の終わり世界のはじまり』のキャラクターとキャスト


(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

葉子(前田敦子)
旅行番組のレポーター。本来はミュージカル女優志望

岩尾(加瀬亮)
ロケに帯同するベテランカメラマン

吉岡(染谷将太)
ディレクター。思い通りにいかないロケにストレスを感じる

佐々木(柄本時生)
ロケに帯同するAD

テムル(アディス・ラジャボフ)
通訳兼ロケコーディネーター

映画『旅のおわり世界のはじまり』のあらすじとネタバレ


(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

ウズベキスタンに幻の怪魚を探すという旅バラエティのレポーター葉子。思い通りにいかない収録も仕事だと割り切ってレポーター業に徹しています。

一行はディレクターの吉岡とカメラマンの岩尾、そしてアシスタントディレクターの佐々木の3人に葉子の4人。

慣れない土地や人々に交渉事がいちいち止まり、重い空気が流れています。

それでも、現地のコーディネーター兼通訳のテムルのとりなしで何とか撮影が進みます。

収録後、一人バザールへと出かけた葉子は迷ってしまい、旧市街地にたどり着きます。

そこにあった家の裏には、一匹のヤギが囚われていました。

なんとか、ホテルに帰ってきた葉子。元々用心深く、異国の文化を楽しむ余裕がない葉子にとっては、緊張の連続。

唯一の慰めはホテルでの恋人とのスマホを介したメッセージのやり取りだけです。

首都のタシケントにたどり着いた一行、葉子は街に出る中でナボイ劇場にたどり着きます。

後からテムルが語った歴史によると、この劇場は第二次世界大戦後に捕虜として抑留されていた日本兵が建築に携わった建物でした。

ここで、オーケーストラと、それに合わせて歌唱する女性の姿を見た葉子。

翌朝、朝食の席で葉子は岩尾にミュージカル志望であることを打ち明けます。

ここで、ガラッとロケ撮影の空気を変えるために、葉子にハンディカメラを持たせて、バザールに潜入取材を試みます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『旅の終わり世界のはじまり』ネタバレ・結末の記載がございます。『旅の終わり世界のはじまり』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
自由気ままに歩き回る葉子は、いつの間にか一行とはぐれてしまい、立ち入り禁止エリアに入り込んでしまい、警察に追われてしまいます。

結果、警察に保護された葉子をテムルが迎えにきます。

現地の人々は親切に接しようとしている者も多い中で、葉子たちは壁を作っていると困惑の表情を浮かべます。

何とか解放された葉子。ロビーのテレビでは東京で大規模な海上火災が起きていることが伝えられます。

葉子の恋人は消防士でした。何とか恋人の無事を知った葉子は、やっと一息つくことができました。

一時帰国する吉岡たちと離れて、ロケ撮影を続ける葉子。

とある山の山頂にたどり着いた葉子は、高らかなに『愛の讃歌』を歌い上げるのでした。

映画『旅の終わり世界のはじまり』の感想と評価

SeventhCodeを思い出す


(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

映画『旅のおわり世界のはじまり』を見て、思いだしたのが黒澤清×前田敦子の第1作『SeventhCode』。

元々は同タイトルの前田敦子の楽曲PV撮影から端を発した企画でしたが、女優・前田敦子に惚れ込んでいた黒澤清監督が長編映画として制作をすることが決定。

『西郷どん』鈴木亮平を共演に迎えて、2014年に発表され海外の映画賞を受賞するなど華々しい結果を残しました。

『SeventhCode』は後半になるとアッと驚く展開になって、『旅の終わり世界のはじまり』とは、全く別のジャンルの映画になっていくのですが、『SeventhCode』がウラジオストック、本作がウズベキスタンという舞台設定もあるかもしれませんが、似たような雰囲気を纏います。

もしかしたら、黒沢監督は知らない土地に立つ前田敦子の姿を『SeventhCode』を経て、もう一度、見てみたかったのかもしれません。

この前に計画の段階で頓挫してしまいましたが日中合作映画『一九〇五』を黒澤清監督が前田敦子主演で撮るという話もありました。

黒沢清監督は、いろいろな前田敦子という女優を見たいのでしょう。今後もこの二人の共作に期待です。

まとめ


(C)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

2015年の深津絵里主演の映画『岸辺の旅』で、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて、監督賞で受賞を果たした黒沢清監督。

国内外で高い評価を受ける黒沢監督が『散歩する侵略者』や『Seventh Code』でも、タッグを組んだ女優・前田敦子を主演に迎えた作品が、『旅の終わり世界のはじまり』です。

シルクロードを舞台に日本とウズベキスタンの合作で製作したロードムービーを、前田敦子ほか、加瀬亮、染谷将太、柄本時生といった実力派が集結した作品です。

映画『旅の終わり世界のはじまり』は、6月14日(金)より全国ロードショー。

ぜひ、お見逃しなく!

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