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Entry 2018/05/23
Update

映画オーバードライブ(2018)|あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』は、2018年6月1日(金)より全国東宝系にて公開

「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が自ら『海猿』越えを宣言して放つ最新作が『オーバードライブ』

行動を全開走行で走り抜けるラリーの世界で生きる兄弟の絆と衝突を描く物語で、圧巻のレースシーンは見ごたえたっぷり。

凄腕のメカニック檜山篤洋を演じるのは東出昌大、天才肌のドライバー弟直純を演じるのは新田真剣佑。

突然、直純のプロモーション担当になり振り回されるヒロインに森川葵、ライバルの新海彰を演じるのは『君の膵臓をたべたい』で一気に注目を浴びた北村匠海。

これに芸達者な要潤、吉田鋼太郎、平山祐介、劇団EXILEの町田圭太が支えています。

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』の作品情報


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
羽住英一郎

【キャスト】
東出昌大、新田真剣佑、森川葵、北村匠海、町田啓太、要潤

【主題歌】
WANIMA「OVER」

【作品概要】
公道自動車レースのラリーに生きる兄弟を、『桐島、部活やめるってよ』の東出昌大が兄の篤洋を演じ、『パシフィック・リム:アップライジング』の新田真剣佑が弟の直純じたヒューマン・エンタテインメント・ムービー。

演出は『海猿』や『暗殺教室』で知られる羽住英一郎監督が務めています。

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』のキャラクターと配役


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

檜山篤洋(東出昌大)
チームスピカの凄腕のメカニック、ドライバー直純の兄。

檜山直純(新田真剣佑)
スピカの天才肌ドライバー、自分勝手な行動で周囲と軋轢を生む

遠藤かおる(森川葵)
新たに直純のプロモーション担当となった。ラリーに関しては素人。

新海彰(北村匠海)
スピカのライバルチームシグマレーシングのドライバー。

都築一星(吉田鋼太郎)
スピカの社長であり、檜山兄弟を幼い頃から知る。

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』のあらすじとネタバレ


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

兄弟が小高い山からマウンテンバイクを漕ぎ出します。下り坂を降り切った先の浜辺には一人の少女が待っていました。

それから数年後、弟檜山直純は天才肌のラリードライバーに、兄篤洋は凄腕のメカニックとして同じ国内トップのSCRS(SEIKOカップラリーシリーズ)のレーシングチーム“スピカ”のメンバーとなっていました。

新しく直純のプロモーションマネージャーとなった遠藤ひかるも、彼の奔放な態度には振り回されてばかりでした。

時には取材に来た記者ともめごとを起こしたり、祝勝会としてモデルと遊び遊びまわったりしていました。

今年の直純にはWRC(世界ラリー選手権)へのステップアップする勝負の年でした。

レース運びとドライビング、車体の状態など細かく指示をしてくる篤洋に対して、細かいことを気にしていては攻められない、攻められないと勝つことはできないと言い張ります。

兄弟二人のぶつかり合いを見たひかるは、二人の仲が悪いのかと心配するが、チームのスタッフはレースになれば誰もが必死になるものだと教えられます。

チームスピカには強力なライバルがいました。若い頃から育て上げたドライバー新海彰を擁するシグマレーシング。

新海は直純とは正反対のタイプのドライバーで、冷静であると同時にオフの時間もメカニックスタッフとともに動き車を隅々まで把握していくタイプでした。

ポイント争いで熾烈な争い繰り広げる直純と新海。直純もまたトレーニングを繰り返し、篤洋もまた一秒でも早く走れるようになるために車のメンテナスを徹底的に行い、勝利を重ねました。

しかし、魂を削り自分を押し通していくレースを進める直純と、篤洋の溝はさらに深まっていきます。

そんな直純の姿を見てひかるも、また自身の仕事に意味があるのかと悩み始めるようになります。そんなひかるを励ましたのは篤洋でした。

篤洋は無数の試作品パーツをひかるに見せ、一つ一つは無駄に見えてもいずれ大きな実りをもたらすと語ってくれました。

直純はプロモーションの一環で取材を受けている中、過激な走りの理由を聞かれ思わず、必ずメカニックが直してくれるとこぼしました。

二人の繋がりを感じたひかるがそのことを告げると、直純はムキになってそれを否定します。

以下、『OVER DRIVE-オーバードライブ』ネタバレ・結末の記載がございます。『OVER DRIVE-オーバードライブ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
二人の過去…。

かつては仲睦まじかった二人の間に距離ができたことには、二人の過去に大きな秘密がありました。

少年期、自転車レースのゴール地点の浜辺ではいつもヒナという少女が待っていました。

篤洋・直純ともにヒナに惹かれていたが、ヒナが想っていた相手は篤洋でした。

自分の思いを告げた直純はヒナに断られる、その時の勢いでヒナに篤洋には別の相手がいるという嘘を告げてしまう、直後にボストンに留学したヒナは現地で事件に巻き込まれ命を落としていたのです。

恋焦がれた女性を自分の嘘で死に追いやったという、自責の念が直純の過激な走りにつながっていたのです。

自暴自棄になりつつある直純は、勝負がかかるシリーズ後半戦で痛恨のリタイアを起こしてしまいます。

とうとうぶつかり合ってしまう直純と篤洋。

篤洋はマシンに込められたチームの思いを感じろというが、直純はレーシングカーは富と名誉を得るためのただの鉄の塊だと言い放つ。

直純がリタイアした大会を圧勝したのは新海でした。

新海の結果と直純のリタイアに大きく沈むスピカ、直純に至っては連絡も取れない始末でした。

直純の行方を聞かれて「直純のことなんかわからない」と思わず言い放った篤洋だったが、直純のこと、チームのことを考えなおし思いをはせてたどり着いた先はあの浜辺でした。

浜辺で過去の清算を果たした兄弟は最終戦へと挑みます。

篤洋は逆転優勝のために未完成のターボチャージャーの使用を決意。

全てを決める北紀州の最終戦、僅差で新海を追う直純は順調にレースを進めるが、前を走っていた車の事故に巻き込まれクラッシュを起こし、コースわきの湖に水没してしまいます。

大会最終日を待たずに、スピカの逆転優勝は絶望的かと思われました。

しかし、篤洋はその昔、むちゃな走りをしては壊していた直純の自転車を修理していたことを思い出します。

そして、一大決意をして、湖から車体を引き上げ車を車体を修理します。

規定時間を過ぎ5分のハンデを背負ったスピカ。しかし、絆を取り戻した兄弟にとってはそのハンデは些細なことでした。

応急手当の車でぶっつけ本番で最終日のレース、すべてを振り切った直純は逆転でレースを制します。

年間チャンピオンとなった直純はWRCへの切符をつかんだ。

そして、日本を離れる前日、兄弟はあの丘の上で自転車を走らせていました。

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』の感想と評価


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

『踊る大捜査線』から飛び出した多くの才能

本作の監督羽住英一郎。「海猿」シリーズや、「MOZU」シリーズなどヒット作を連発するヒットメイカーの一人。

本広克行監督がメインディレクターを務めた「踊る大捜査線」シリーズ。

そのセカンドディレター、第2班監督、助監督などのスタッフから、多くの長編映画監督が誕生しています。

例えば「西遊記」シリーズの鎌田謙作、「SP」シリーズの波多野貴文、これに河合勇人、十川談志、更に脚本を担当した君塚良一もメガホンをとっています。

約15年にわたって大ヒットコンテンツとなった『踊る大捜査線』。シリーズは終了したが、そこから巣立った才能は今も日本映画のトップを走り続けている。

まとめ


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が自ら『海猿』越えを宣言した、『オーバードライブ』

「踊る大捜査線」シリーズのチーフ助監督を務めていた若き日の羽住英一郎。彼はドラマから劇場版第1作まで務めました。

また、劇場版第2作ではセカンドユニット監督も担当しています。

その後、「海猿」シリーズの他にも、意外な作品としては『逆境ナイン』(2005)、『銀色のシーズン』(2008)、『おっぱいバレー』(2009)、『ワイルド7』(2011)なども監督を務めています。

凄腕のメカニック檜山篤洋を演じた東出昌大と、天才肌のドライバー弟直純を演じた新田真剣佑を、どのように描いたのか注目です。

行動を全開走行で走り抜けるラリーの世界で生きる兄弟の絆と衝突。圧巻のレースシーンを、ご覧いただいてはいかがでしょう。

映画『OVER DRIVE-オーバードライブ』は、2018年6月1日(金)より全国東宝系にて公開


(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会

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