Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2017/10/05
Update

『ムーンライト下落合』あらすじとキャスト!柄本佑監督作に加瀬亮出演!

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

『美しい夏キリシマ』や『フィギュアなあなた』、また『追憶』などの映画で出演で知られる俳優である柄本佑。

その柄本佑が自ら監督を務めた短編映画『ムーンライト下落合』は、11月11日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開されます。

出演は日本映画のみならず、海外の『硫黄島からの手紙』『永遠の僕たち』などに出演している加瀬亮と、『舟を編む』『百円の恋』に出演してる宇野祥平。

今回は柄本佑監督作品である短編映画『ムーンライト下落合』に注目します!


©Tasuku EMOTO

1.短編映画『ムーンライト下落合』とは


©Tasuku EMOTO

この作品は、ひとつの部屋のなかで、深夜の数時間を過ごす男ふたりによる会話劇。 原作は劇団東京乾電池に所属する作家の加藤一浩による短編戯曲です。

柄本佑はこれまでも何本か短編映画をつくってきた実績があり、彼が原作戯曲を気に入り、映画化を決意したそうです。

ふたりの登場人物には、柄本が以前から親交があり、尊敬する俳優でもある加瀬亮と宇野祥平。

またスタッフには俳優で同じく監督作もある森岡龍や、柄本主演映画『きみの鳥はうたえる』(2018年公開予定)監督の三宅唱や撮影の四宮秀俊などが参加。

柄本佑監督が気の知れた友人たちと一緒に作り上げ、完成した短編作品です。

2.短編映画『ムーンライト下落合』の作品情報

【公開】
2017年(日本映画)

【脚色・編集・監督】
柄本佑

【キャスト】
加瀬亮 宇野祥平

3.映画『ムーンライト下落合』のあらすじ


©Tasuku EMOTO
肌寒さを感じる、ある秋の深夜。

東京・下落合にある長田のアパートに、友人の三上が泊まりにきます。

そこで眠れぬ夜を過ごすふたり。何気ない会話から少しずつ互いの「いま」が明らかになっていく…。

4.柄本佑のプロフィール


©Tasuku EMOTO
柄本佑(えもと・たすく)は1986年に東京都生まれます。

2001年に映画『美しい夏キリシマ』(2003) で主演デビュー。第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第13回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。

その後の主な出演映画に『17歳の風景~少年は何を見たのか』(2005)に主演、『GONIN サーガ』(2015)、『追憶』(2017) など。

2018年は『素敵なダイナマイトスキャンダル』や、日本・ポルトガル・アメリカの合作映画『Lovers on Borders(仮題)』、『きみの鳥はうたえる』といった主演作の公開。

またすでに短編監督作として『帰郷 プレスリー』(2009)、『3/22 ドーナッツ』(2010)ほかがあります。

柄本佑監督は今作『ムーライト下落合』を制作した経緯について次のように述べています。

劇団東京乾電池の座付き作家に加藤一浩さんという方がいます。僕加藤さんの作品が好きでして、たまにお茶をする関係だったこともありたまに戯曲を読ませてもらっていたわけです。2011年3月にゴールデン街劇場で上演された加藤一浩作・演出『4人あるいは10人の男たちによる断続的な何か』の中の一編が今作の台本になります。そう、戯曲の映画化でした。これは映画になると確信したのが 2016年6月頃だったと思います。それから気心知れつつ、だからこそ常に厳しい視線を交わし合ういわゆる「仲間」に映画化するにはどうしたらいいか相談し、集まり、今作を撮影したのが同年9月です。皆さん、自分のわがままにノッていただきありがとうございました。加藤さん、映画化する事を許してくれてありがとうございました。加えて失礼とは知りつつ直談判という形でオファーさせていただいた加瀬亮さんと宇野祥平さん。加藤さんの台本を楽しんでもらえて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。まだまだ企画がありますので皆様にはこれからも付き合っていただきます。もう逃がしません。
そんなこんなで出来上がりました『ムーンライト下落合』。六畳間の中で男2人が繰り広げるアンナコトコンナコト。楽しんでいただけたら、これ幸い。では、チョーン!

柄本佑監督には映画の企画がまだまだあるようですね。しかも「もう逃しません」とはなかなかチャーミングな言い回し。

これからも友人や知人に付き合っていただき、長い長い長編映画も見てみたいですね。まずは柄本佑監督の短編作品の演出の腕前に注目しましょう。

5.加瀬亮のプロフィール


©Tasuku EMOTO
加瀬亮(かせ・りょう)は、1974年神奈川県生まれの俳優。

2000年に石井聰亙監督『五条霊戦記』にてデビュー。2003年には熊切和嘉監督『アンテナ』で初主演。

その後も『それでもボクはやってない』(2006)、『重力ピエロ』(2009)、『はじまりのみち』 (2013)、『劇場版 SPEC』シリーズ (2012~13) などに主演。

また、海外映画ではクリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』(2006) 、ガス・ヴァン・サント監督の『永遠の僕たち』(2011)、アッバス・キアロスタミ監督 『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)、ホン・ サンス監督の『自由が丘で』(2014)、マーティ ン・スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』(2016)、ポール・ ワイツ監督の『Bel Canto』(2018) などにも出演。

6.宇野祥平のプロフィール


©Tasuku EMOTO

宇野祥平(うの・しょうへい)は、1978 年大阪府生まれの俳優。

2000年デビュー以降、数々の映画に出演。近年の出演作に『舟を編む』(2013)、『ぼっちゃん』(2013)、『わたしのハワイの歩きかた』(2014)、『百円の恋』(2014)、『深夜食堂』(2015)、『味園ユニバース』(2015)、『俳優 亀岡拓次』(2016)、『セーラー服と機関銃-卒業-』(2016)、『セトウツミ』(2016)、『まんが島』(2017) など。

最近ではドラマ『セシルのもくろみ』(2017) で主人公の旦那を演じて話題になりました。

まとめ

『ムーライト下落合』は、11月11日(土)より、ユーロスペースにて1週間限定レイトショーとなっています。

また、初日には監督と出演者による上映後トークショーを予定。

そのほか期間中は監督の過去作の上映や、ゲストを呼んでのトークなど、連日イベントを開催されるようです。

この機会は俳優としての魅力ではない、監督としての柄本佑の才能を見れるチャンス!ぜひ、お見逃しなく!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

A24映画『フェアウェル』あらすじネタバレ感想とラスト結末の解説。ルルワン監督はサンダンス映画祭でも大きな話題に!

A24の配給する『フェアウェル(原題:The Farewell)』 『フェアウェル』は、監督・脚本を務めたルル・ワンの長編映画デビュー作品。2019年サンダンス映画祭で上映直後から大きな話題を集めまし …

ヒューマンドラマ映画

草刈正雄映画『体操しようよ』あらすじネタバレと感想。永遠の二枚目スターが見せた第二の人生の楽しみ方

新しい朝が来た。 今日もそこそこ元気に楽しくやりましょう! 国民的スター草刈正雄が、定年退職を迎えた冴えないお父さんを演じます。 シングルファザーで家のことは娘に任せ、仕事ばかりしてきたお父さんが、定 …

ヒューマンドラマ映画

映画『グレース』あらすじ感想評価。どこまでも広がる荒れ果てた大地を旅する父と娘の魂の物語

映画『グレース』は2024年10月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて上映 ドキュメンタリー出身の新鋭イリヤ・ポヴォロツキーが東欧の民話をモチーフに監督・脚本を手がけたロシア映画『グレース …

ヒューマンドラマ映画

映画『バックドラフト』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。消防士兄弟の絆をロン・ハワード監督が描いた感動作

消防士兄弟の絆を描いた「バックドラフト」シリーズ第1作! ロン・ハワードが監督を務めた、1991年製作のアメリカの大作ドラマ映画『バックドラフト』。 消火作業中に殉職した父の後を引き継ぎ、消防士になっ …

ヒューマンドラマ映画

映画『シンク・オア・スイム 』ネタバレ感想と結末までのあらすじ。逆転劇の実話を孤独な現代人へ贈るヒューマンコメディ

映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』は2019年7月12日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー! スウェーデンに実在する、男子シンクロチームをモデルに、駄目な中年男達の逆転劇 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学