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Entry 2020/06/17
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映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』あらすじと感想評価レビュー。松井愛莉が人の心と身体を癒すセラピストを熱演

  • Writer :
  • 村松健太郎

人の心と身体を癒していく姿を描いたヒューマンドラマ映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』

ここ数年、職業とする人は増えているセラピスト。仕事に挫折して、心が折れてしまった女性がセラピストという職業に出会うことで、自分を、そして周囲の人の心と身体を癒していく姿を描いたヒューマンドラマです。

監督は『月とキャベツ』(1996)『地下鉄(メトロ)に乗って』(1994)『影踏み』(2003)の篠原哲雄。主演はモデル・女優として活躍する松井愛莉。彼女と出逢い再起を目指すプロ野球選手役に八木将康。ほかに渡辺裕之、藤原紀香という豪華な顔ぶれがそろっています。

映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』は2020年7月3日(金)シネ・リーブル池袋他全国ロードショー

映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』の作品情報

(C)ドリームパートナーズ

【公開】
2020年(日本映画)

【脚本】
鹿目けい子、ますもとたくや、錦織伊代

【監督】
篠原哲雄

【キャスト】
松井愛莉、八木将康、水野勝、中島ひろ子、秋沢健太朗、矢柴俊博、橋本マナミ、渡辺裕之、藤原紀香

【作品概要】
セラピストとして自分の、そして周囲の人の心と体を癒していくヒロインの姿を描いたヒューマンドラマ。

監督は『月とキャベツ』(1996)『地下鉄(メトロ)に乗って』(1994)『影踏み』(2003)の篠原哲雄。主演はモデル・女優として活躍する松井愛莉。彼女と出逢い再起を目指すプロ野球選手役に八木将康。ほか中島ひろ子、橋本マナミ、渡辺裕之、藤原紀香といった豪華キャストが脇を固めます。


映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』あらすじ

(C)ドリームパートナーズ

ブラック企業に激務を強いられ心が折れてしまった一ノ瀬里奈。退職した里奈は、再就職のフェアの会場でセラピストという言葉が書かれたチラシを手にします。

「お客様の笑顔と健康のために癒しを提供するプロフェッショナル」という言葉に惹かれて里奈が会場に足を向けると、そこには有名セラピストの鈴木カレンがトークショーを行っていました。

カレンの施術を体験した里奈は、一カ月後新人セラピストとして店に立ちます。

店頭の鮫島、エースのサヤカ、といった同僚たちに見守れながらセラピストとして働き始めた里奈ですが、すべてが上手くいくわけではありません。

元プロ野球碓氷からは里奈の施術を受けたものの「自己満足じゃないの。全然届いていないよ、気持ち。」というきつい言葉を浴びてしまいます。

碓氷はかつてはプロ野球のトップ選手として活躍していましたが、頭部にデッドボールを受けたことが心理的なトラウマとなりその後スランプに陥り、現在は浪人の身。

かつてのチームメイトたちの助けを借りて再起を目指してクラブチームや独立リーグへのテストを目指しています。

碓氷がもと有名選手だと知った里奈は、もっと相手のことを知りたいと思い、碓氷がトレーニングを続けているバッティングセンターに向かいます。

最初の出逢いこそ厳しいものだったのですが、少しずつ心を通わせる二人。遂に碓氷は週末に控えた大一番に向けての身体のケアを里奈に任せるまでに至りました。

富士山麓の森林セラピーに碓氷を誘う里奈。川のせせらぎ、鳥のさえずり、木のぬくもりは徐々に碓氷の心を溶かし、生きる力を取り戻させていきます。

それはまた、里奈の成長の証でもありました。

映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』の感想と評価

(C)ドリームパートナーズ

映画を見た最初の感想は篠原哲雄監督らしい丁寧で優しい映画だなというものでした。篠原監督はサスペンスも撮られる監督ですが、基本的には優しいヒューマンドラマの作家だと思っています。

それと同時に感じたのは、限られた中で可能な限りゴージャスなルックを作り出すのが相変わらず巧みだなということ。

プロダクションノートを読むと、なんと撮影は約2週間という短い期間とのこと。短期間なのに、都内のセミナーのシーン、野球のシーン、富士山麓の森林セラピーのシーンなど、各地でのロケもたっぷり盛り込み映画に厚みを持たせています。

劇団EXILEの八木将康は高校時代に現ニューヨークヤンキースの田中将大投手と共に甲子園に出場したほどの実績の持ち主。スランプにあえぐプロ野球選手という役柄に抜群のリアリティを与えています。

こういう細かいところにちゃんと“抜かりがない”ところも篠原監督らしいです。主人公の新たな職場でトップセラピストに橋本マナミ、主人公にセラピストの世界を繋げる名セラピスト役に藤原紀香をキャスティングする辺りも遊び心を感じます。

セラピストの映画となると、どうしても空間的に限定されてしまいますが、ここに野球のシーンと森林セラピーのシーンが入ることで空間的に奥行きが出て、それがそのまま映画の幅と厚みに繋がっていました。

もろもろ制約がある中でも音楽にこだわりをもつ篠原監督ならではのこだわりが多く見受けられます。

3組のアーティストを起用するなど映画をゴージャスにさせて見せる職人・篠原監督ならではの粋な試みが目を引きました。

まとめ

(C)ドリームパートナーズ

この映画はいろいろ良い方向に回った部分が多い映画ですが、最たるものはキャストでしょう。主人公のヒロイン里奈役の松井愛莉の若さ・拙さと芯の強さを併せ持つキャラクターは実にはまります。

野球シーンのリアリティを与えられるということが大きな条件だった碓氷役の八木将康は、田中将大と共に甲子園を戦ったという野球の本格派です。

ヒロインが働く職場のエース・さやか役に橋本マナミ、人情派のパート店員・尚子が中島ひろ子、決して前に出ない店長役に矢柴俊博というのは、役柄を乗り越えて俳優が持つパブリックイメージを巧く活かしていると思います。

父子家庭でヒロインを支える父親役の渡辺裕之や、カリスマセラピスト役の藤原紀香などはそのまんま過ぎて少し笑ってしまいますが、そういう部分も含めて、キャラクターの説明なしで済ませている技法の巧みさを感じます。

映画『癒しのこころみ 自分を好きになる方法』は2020年7月3日(金)シネ・リーブル池袋他全国ロードショーです。



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