Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2019/04/14
Update

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』あらすじネタバレと感想。水谷豊が作るサスペンス作品

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』は、5月10日(金)より全国公開!

タップダンサーの子弟物語を描いた『TAP THE LAST SHOW』に続いて、俳優の水谷豊が監督を務めた第二弾。本作で水谷豊は、自ら脚本も手掛けています。

ダブル主演の中山麻聖と石田法嗣は、オーディションで450人以上の中から選ばれました、共演に小林涼子、毎熊克哉、檀ふみ。そして水谷監督作品の前作に引き続いて出演する岸部一徳など、水谷自身も役者として出演しています。

また撮影監督の会田正裕と音楽の佐藤準などメインスタッフは、『TAP THE LAST SHOW』に引き続いて作品に参加しています。

スポンサーリンク

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』の作品情報


(C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会

【脚本・監督】
水谷豊

【キャスト】
中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳

【テーマソング】
手嶌葵『こころをこめて』

【作品概要】
テレビドラマ「相棒」シリーズで人気の俳優・水谷豊の長編映画の監督第2作品目。

水谷豊によるオリジナル脚本で、ひき逃げ事件の加害者、被害者の両親、事件を追う刑事たちの人間模様を描いています。

監督を務めた水谷豊は、ひき逃げで命を落とした女性の父親の光央役も演じています。

事件の加害者となる宗方秀一役は特撮ドラマ『牙狼 GARO 魔戒ノ花』で知られる中山麻聖。その親友の森田輝役を『カナリア』の石田法嗣。そのほかのキャストに小林涼子、毎熊克哉、檀ふみ、岸部一徳たちが脇を固めています。

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』のキャラクターとキャスト

宗方秀一:中山麻聖
建設会社の若手社員。副社長の娘早苗との結婚が決まりエリート街道を進む一方で、社内の勢力争いにも巻き込まれていく。

森田輝:石田法嗣
秀一とは学生時代からの付き合いの同僚。結婚式に司会をすることになっている。

白河早苗:小林涼子
秀一の会社城島建設副社長の娘で、秀一のフィアンセでもある。

時山望:さな
美術館のスタッフ。ある日、突然轢き逃げ事故に遭い命を落とす。

時山光央:水谷豊
海運会社のベテラン社員。ある日突然娘を喪う。

時山千鶴子:檀ふみ
望の母親。

柳公三郎:岸部一徳
轢き逃げ事件を追うベテラン刑事

前田俊:毎熊克哉
柳と組む若手刑事。

スポンサーリンク

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』のあらすじとネタバレ


(C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会

建設会社の若手社員秀一と輝は、休みの日というのに急いでいました。

というのも秀一と、二人の会社の城島建設の副社長の娘早苗との結婚披露宴の打合せの日だったからです。

当事者の秀一はもちろん、輝も司会をするということで遅刻してしまいそうなことに慌てています。

ふと、以前、通ったことがある喫茶店スマイルの前を通る裏道を思い出した二人は、そちらに車の向きを変えます。

快調に車を飛ばす秀一。

しかし、スマイルの前に通りかかった時、突然目の前に若い女性が飛び出してきて、跳ねてしまいます。

スマイルは休みで、周りに誰もいなかったことを知ると二人は、そのまま女性を放置して早苗のもとへと向かってしまいます。

二人は“轢き逃げ”犯になってしまいます。

結婚式の日が近づくなか、早苗は素直に楽しみにしていますが、秀一と輝は日々罪の意識に苛まれる日々を過ごしていました。

そんな折り、二人のもとに動物図鑑の目だけを切り貼りした手紙が届きます。

まるで“見張っている”ということを伝えているようでした。

さらに、結婚式当日には差出人不明の事件のことを匂わす電報まで届きます。

そして結婚式の翌日、二人は柳と前田の二人の刑事に逮捕されてしまいます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『轢き逃げ 最高の最悪な日』ネタバレ・結末の記載がございます。『轢き逃げ 最高の最悪な日』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク

新婚生活だけでなく、社内の副社長派の総退陣などなど、大きな衝撃を残したなか、事件は集結に向かったと思われました。

しかし、ひとつだけ残った謎を、柳が被害者の女性・時山望の家族にぶつけます。

それは望の携帯電話が見つからないということです。

望の両親光央と千鶴子は、家中を探し回りますが、携帯は見つかりませんでした。

そこで光央は携帯と自分の知らない望を知るために望の友人・知人に話を聞いて回ります。

そんななか、望がある男性と親しくなっていたことを知ります。

そして写真が苦手というその男性の顔が一瞬映った動画を見たときに光央は、意外な真実にたどり着きました。

夜、その男性の家に忍び込んだ光央は、そこに切り抜きだらけの図鑑を発見、そして望の携帯電話を発見します。

そこに部屋の主が現れ光央に襲い掛かります。

その男は酒販でないために保釈されていた輝でした。

全ては秀一の引き立て役という、今の自分の在り方に不満を募らせ続けた果ての犯罪でした。

輝は式の打合せの日にわざと遅刻して羞恥の前に現れ、その一方でスマイルが定休日であることを知りながら望を呼び出していていました。

脅迫状や電報は自作自演で、秀一を追い詰めたいがためのことでした。

輝は全く違う罪で再逮捕されました。

早苗は秀一に待ち続けることを誓い、事故現場に。そこには千鶴子の姿がありました。

二人は事件の加害者と被害者のそれぞれの関係者ではありまが、お互いに苦しみを乗り越えなくてはいけないと、互いのことを思いやるのでした。

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』の感想と評価

水谷豊の作るサスペンス

俳優として長いキャリアを誇る水谷豊ですが、2019年という“今”から見るとなんといっても代表作はテレビ・映画ともに大ヒットシリーズとなった『相棒』でしょう。

本作にも出演する岸部一徳も、かつては警察庁官房長の小野田公顕役で出演していました。

そんな水谷監督に2017年公開の『TAP THE LAST SHOW』に続く、次回作の企画制作の中で、サスペンスをという話が出たのもある種、自然な流れかもしれません。

ただ、水谷は自分がサスペンス映画を作っていくなかで、『相棒』と同じ系統の作品のように見られることを意図的に避けました。

岸部一徳に刑事役を託しましたが、真相を明らかにするのは刑事ではありません。

また、加害者と被害者、加害者関係者と被害者関係者という部分を深く掘り下げて、サスペンスでありながら人間ドラマであることにも力を入れています。

スポンサーリンク

まとめ

日本映画としては初めてのDolbyCinema™(ドルビーシネマ)

『轢き逃げ』は日本初のDolbyCinema™(ドルビーシネマ)として制作されています。

最新鋭の映像技術DolbyVison™(ドルビービジョン)と、最新鋭の音響システムDolbyAtomos™(ドルビーアトモス)を採用した結果、映画自体の美しさだけでなく、映像や音を使って登場人物の心象や状況の変化を表現することに成功しています。

映画への観客の没入感を高めることを目指した、制作陣の狙いが成功しているといっていいでしょう。

映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』は、5月10日(金)より全国公開です。

ぜひ、お見逃しなく!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

竹富聖花が春花に改名!主演映画『空と海のあいだ』あらすじも

2014年のクランクインする頃の竹富聖花は、「私にとって宮崎は“第二の故郷”のような場所」と語理、オール宮崎ロケに挑みました。 また、主演を務める役柄について、「私が演じるのは、将来に向かってがんばる …

ヒューマンドラマ映画

映画『僕と世界の方程式』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

イギリスと台湾を舞台に、国際数学オリンピックに挑戦する自閉症の少年を描く『僕と世界の方程式』。その魅力に迫ってみましょう。 スポンサーリンク CONTENTS映画『僕と世界の方程式』作品情報映画『僕と …

ヒューマンドラマ映画

映画『T2トレインスポッティング』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

世界中を熱狂させた『トレインスポッティング』再び…。 監督のダニー・ボイルや主演のユアン・マクレガーなどキャスト・スタッフ共に再結集した『T2トレインスポッティング』をご紹介します! スポンサーリンク …

ヒューマンドラマ映画

映画『空母いぶき』キャストの岡部隼也役は和田正人。演技力とプロフィール紹介

累計400万部を突破する人気コミック作品・かわぐちかいじ原作の『空母いぶき』を実写化した映画が、2019年5月24日より公開されます。 監督は『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』などで知られる若松節朗。 …

ヒューマンドラマ映画

ネタバレ考察で映画『82年生まれ、キム・ジヨン』と小説の違いをラスト結末の終わり方まで比較!

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は2020年10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。 チョ・ナムジュによる小説『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国の1982年生まれの女性で最も多い名前“ジ …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学