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Entry 2018/01/17
Update

映画『シカゴ』フル動画を無料視聴!PandoraやDailymotion紹介も

  • Writer :
  • マドレーヌ

2003年に公開されたミュージカル映画『シカゴ』は、米アカデミー賞で最多12部門13ノミネートされ、作品賞、助演女優賞ほか最多6部門受賞!

1920年代のシカゴを舞台に、ミュージカルのスターを夢見るロキシーは、愛人を射殺して刑務所に送られますが、そのスキャンダルを利用して夢のスターになろうと…。

映画『シカゴ』のあらすじや作品解説、またパンドラTV(Pandora)やデイリーモーション(Dailymotion)の視聴方法から、おすすめなHuluで無料視聴する方法まで、ご紹介いたします。

1.映画『シカゴ』の作品情報


© Miramax Films

【公開】
2003年(アメリカ映画)

【原題】
Chicago

【監督】
ロブ・マーシャル

【キャスト】
レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー、ルーシー・リュー、クリスティーン・バランスキー、コルム・フィオール、ドミニク・ウェスト

【作品概要】
トニー賞受賞したボブ・フォッシー振り付けのブロードウェイ・ミュージカル『シカゴ』を人気舞台演出家ロブ・マーシャルが映画化。

米アカデミー賞で最多12部門13ノミネートされ、作品賞、助演女優賞ほか最多6部門受賞するなど、映画としての評価も高く、ミュージカル好きだけではなく映画好きなら見ておきたい1本。

2.映画『シカゴ』のあらすじとネタバレ

1920年代、犯罪が多くはびこるシカゴ。ロキシーはクラブで、ヴェルマと妹ヴェロニカのケリー・シスターズののショーを観に来ます(All That Jazz)。

しかし、セクシーなダンスで観客を魅了するのはヴェルマ一人だけ。実はこの日、ヴェルマは妹と夫の浮気を知り、二人の命を奪った後でした。

ロキシーは彼女のショーに羨望の眼差しを向けながらクラブを後にし、マネージャーとパイプを持つという家具のセールスマン、フレッドとの夜を楽しみます。

しかし、彼の話は真っ赤なウソ。彼女と寝るための口実に過ぎなかったのです。

しつこくマネージャーへの紹介をねだるロキシーは、彼に別れを切り出されたのに逆上し、銃弾を2発、彼の頭部に撃ち込んでしまいます。

フレッドを強盗犯に仕立て上げ、夫であるおバカなエイモスをうまく言いくるめて、ウソの供述をさせますが、それもあっさりとバレて、ロキシーは刑務所に送られてしまいます(Funny Honey)。

刑務所はモートン看守、通称ママによって仕切られていました(When You’re Good To Mama)。

さながらクラブのマネージャーのようなママは、女囚人たちと取引をして多方面からサポートします。

刑務所の女囚人の中にはあのヴェルマの姿があり、他にも様々な理由で殺人を犯した女や冤罪で捕まったカタリーナたちがいました(”Cell Block Tango”)。

検事に絞首台送りにされるのではないかと気が気でないロキシーは州で一番の弁護士、ビリーの噂を耳にします(”All I Care About”)。

実はヴェルマが世間の噂の中心になっていたのは、彼の仕業だったのです。

弁護には高額な金額が必要でしたが、夫のエイモスが何とか費用を工面しビリーがロキシーの弁護につくことになります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『シカゴ』ネタバレ・結末の記載がございます。『シカゴ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
裁判にむけて、ロキシーを「悔いを改めた罪人」に仕立てあげ、マスコミを巻き込んで大衆の同情を買うために、ビリーの演出が加えられていきます。

ロキシーは髪型を変え服装を変え、裁判でいうセリフや口調を覚えて芝居を練習します。

「主役はビリーではなく、あなたよ」というヴェルマの忠告を聞き流し、記者会見に臨みますが、ビリーに操り人形のように発言をコントロールされてしまいます(”We Both Reached For the Gun”)。

この記者会見後、世間にはロキシー旋風が巻き起こり、ロキシーは一気にスター気分となり、ヴェルマの人気はロキシーに奪われてしまいます(”Roxie”)。

ヴェルマはロキシーに、妹とかつて組んでたような2人組のショーを持ち掛けます(”I Can’t Do It Alone”)が、今やスターのロキシーは彼女の提案など聞き入れません。

しかし、新たに美人殺人犯が逮捕され、マスコミは彼女のもとへ殺到。人気を取られたくないロキシーは彼らの気を引くため、妊娠をでっち上げます。

それを知り駆け付けたエイモスでしたが、まるでセロファンのようにだれにもその存在を気にしてもらえません(”Mister Cellophane”)。

弁護士ビリーには何度も名前を間違えられる始末です。一方、臭い芝居を撃たせようとするビリーと意見の割れたロキシーとでしたが、無罪を主張していたカタリーナが絞首刑になったのを目の当たりにして素直に彼に従うことにします。

遂に裁判を迎えたロキシー。不安がるロキシーにビリーは「サーカスだと思えばいい」と言います(“Razzle Dazzle”)。

ヴェルマに日記帳を持ち出され、窮地にたたされますが、ビリーの手腕で何とか乗り切ります。

そして、スターを演じ切ったロキシーは遂に勝訴。しかし、そんなことなどすっかり無視して、世の注目は新たなる殺人事件へと注がれてしまい、ロキシーは見向きもされません。

刑務所を出たロキシーはひとりオーディションを受けますが、世間にすっかり忘れられてしまった今、なかなか仕事は見つかりません(“Nowadays(Roxie)”)。

そんな彼女に、ヴェルマが再び二人でショーをしないかと持ち掛けます。

ふたりの殺人者が組めば週200ドルは稼げる、そう言うヴェルマの言葉通り、ショーは大ヒットしたのでした(”Nowadays/Hot Honey Rag”)。ヴェルマとロキシーは観客に感謝を伝えます。

3.映画『シカゴ』の感想と評価

『シカゴ』出演者インタビュー映像

ミュージカルの魅力といえば歌とダンス!

本作『シカゴ』は、クラブでのヴェルマの歌とダンスから始まります。

キャバレー風のこのシーンの、挑発し、誘惑してくる感じがたまりませんね。ヴェルマの眼差しの強さにクラクラしてしまいます。

なかでもイチオシは、囚人たちが自身の殺人の理由を順番に告白していく、「Cell Block Tango」すなわち「刑務所のタンゴ」。

殺人犯たちによる情熱的で力強いタンゴは、血をイメージさせる赤色のスカーフを振りかざし、赤いライトに照らされて踊る姿はサディスティックな妖艶さがあります。

彼女らは罪を後悔するどころか、「天罰が降ったのよ」と言ってのけます。ここまできたらかっこいいと思っちゃいますよね。

このような歌や踊りのシーン(ナンバー)と、現実のシーンとの構成が本作『シカゴ』では上手く工夫されています。

現実の場面とショーの場面が交互に挿入されることで、まるで現実の世界の方がショーの世界のように見えてくるのです。

例えば記者会見は操り人形のショーに、裁判はビリーが引き立て役を行うロキシーが主演のショーという具合です。

裁判の場面なんかでは、法廷に踊り子がエイモスの肩に手をまわしているショットが少し入りますが、ショーと現実がごっちゃになっています。

どっちがどっちか分からなくなってしまうのが、本作のミュージカルの大きな特徴であり、面白いところです。

また本作『シカゴ』が特に描き出したのは、ゴシップにたかるマスコミや大衆への皮肉だったのではないでしょうか。

常に新しく、刺激的なものを求める彼らにとっては、“殺人事件はショー=見世物”として格好のネタなのです。

この作品を楽しんで観てしまった筆者は、その性質を持っているということを暴かれたようで、少しドキッとしてしまいした。
   
このような作風は舞台版の演出・振付を行っていたボブ・フォッシーの名残でしょう。

ボブ・フォッシーは『キャバレー』『オール・ザット・ジャズ』を手掛けた映画監督であり振付師ですが、彼の作風は一貫して“人生はショービジネス”というテーマがあります。

『シカゴ』もそのテーマが根底にある作品といっていいでしょう。

歌の一曲目が”All That Jazz”なのも決して偶然ではないでしょう。本作はボブ・フォッシーの亡き後に映画化されたもので、彼以外が映画にすることは不可能ではないかとささやかれていました。

しかし、その予想を裏切る形で、ロブ・マーシャル監督はみごとに表現することに成功しました。

ロブ・マーシャル自身、ボブ・フォッシーのファンで、かつ彼の元で振り付けも担当していたのですから、誰よりも彼のことを理解していたからこそやり遂げることができたのでしょう。

実はロブ・マーシャルはあの有名なミュージカル映画『メリーポピンズ』の続編、『メリー・ポピンズ・リターンズ』(2018年公開)の監督に任命されています。

今後のミュージカル映画を担っていく存在として外せない監督です。

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まとめ

最近では2017年に『ラ・ラ・ランド』が話題になり、2018年は『グレイテスト・ショーマン』が公開され、ミュージカル映画の流行の波がすぐそこまできているような気がしています。

一方でミージカル映画を苦手な人は「非現実的」や「夢物語」のような感じがするし、「いきなり歌ったり踊ったりでついていけない!」と言われるかもしれません。

でも実はミュージカル映画は、それほどいきなり歌ったり、踊ったりしていないことは、本作『シカゴ』を観ると理解できるはずです。

歌や踊りとストーリーにはそれぞれ関連があって、あえて「非現実的」で「夢物語」にすることでストーリーに深みを増しているではないでしょうか。

さてミュージカル映画『シカゴ』の魅力を要約すると次のようになります。

・『シカゴ』の歌&ダンスは魅力的
・現実とショーの場面を行き来するミュージカル映画独特の面白さがある
・監督ロブ・マーシャルの今後の活躍には注目!

今回は『シカゴ』の魅力をご紹介しました。ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

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