映画『僕と幽霊が家族になった件』は2023年8月2日(水)より順次公開
「紅い服の少女」シリーズ(2015・2017)や『目撃者 闇の中の瞳』(2017)を手掛けた台湾の大ヒットメーカー、チェン・ウェイハオ監督の新作『僕と幽霊が家族になった件』が、2023年8月2日(水)グランドシネマサンシャイン 池袋にて特別上映及び監督舞台挨拶が開催されます。8月4日(金)~10 日(木)にはシネマート新宿・シネマート心斎橋にて上映され、他の劇場でも順次公開されることとなりました。
台湾で古くから伝わる習俗、生者と死者による結婚”冥婚”をユーモアたっぷりに描き、台湾で爆発的ヒットとなりました。家族の絆にも感動させられる一作です。
警察官ウー・ミンハンをモデルでイケメン俳優のグレッグ・ハン、ゲイの青年マオ・バンユーを実力派俳優のリン・ボーホンが演じています。
事故死したゲイの青年マオと突然冥婚することになってしまった、ノンケでしかもゲイへの強い偏見を抱く警察官ミンハン。はじめはいがみ合うばかりのふたりでしたが、いつしか固い絆で結ばれていきます。
テンポよく繰り広げられるノンストップストーリーの虜になること間違いなしです。
CONTENTS
映画『僕と幽霊が家族になった件』の作品情報
【日本公開】
2023年(台湾映画)
【監督・脚本】
チェン・ウェイハオ
【エグゼクティブプロデューサー】
ジン・バイルン
【出演】
グレッグ・ハン、リン・ボーホン、ワン・ジン
【作品概要】
「紅い服の少女」シリーズ(2015・2017)や『目撃者 闇の中の瞳』(2017)で知られる台湾の大ヒットメーカー、チェン・ウェイハオ(程偉豪)監督作品。台湾で古くから伝わる習俗”冥婚”(生者と死者による結婚)を描くコメディです。
うだつの上がらないノンケの警察官ウー・ミンハンが、若くして交通事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユーと死後結婚させられることになったことから、大騒動となります。
警察官ウー・ミンハンを、『ひとつの太陽』(2019)ドラマ『時をかける愛』(2019)のイケメン俳優で台湾で「新・国民的彼氏」と呼ばれているグレッグ・ハン(許光漢)、ゲイの青年マオ・バンユーを『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(2019)『恋の病 ~潔癖なふたりのビフォーアフター~』(2020)の実力派俳優のリン・ボーホン(林柏宏)が演じます。
ウー・ミンハンのバディの女性警察官ツーチンを、『返校 言葉が消えた日』(2019)『瀑布』(2021)のワン・ジン (王淨)が演じます。
映画『僕と幽霊が家族になった件』のあらすじ
無鉄砲でゲイ嫌いの警察官ウー・ミンハンは、捜査中に祝儀袋を入れる赤い封筒「紅包」を拾います。
台湾では未婚のまま亡くなると遺族が「紅包」を道端に置き、その包みを拾った者が死者と形式上の結婚式「冥婚」を強要される風習がありました。
若くして交通事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユーと冥婚させられそうになり、抵抗するミンハン。しかし、拒否すれば罰が当たるという言い伝え通り、ミンハンは何度も危ない目に遭います。
命の危険を感じたミンハンは、ついにマオとの冥婚を受け入れました。
自分を振り回すマオの存在に悩まされながらも、ミンハンはある事件の解決に向けて奔走します。
やがてマオの助けを得て事件は解決に向かうと思われましたが、そこには驚くべき事実が隠されており……。
映画『僕と幽霊が家族になった件』の感想と評価
さまざまな魅力を詰めこんだ最高のエンターテイメント
ぎっしりとさまざまな要素を詰めこんだ最高に楽しい映画『僕と幽霊が家族になった件』。あまりの面白さに圧倒されることでしょう。
笑えるコミカルなシーンが満載なのに加え、死んだ者の悲しみや家族の悲しみ、実らぬ恋の切なさ、犯人探しのサスペンス感、美しい無償の愛などが、まるで万華鏡のようにクルクルとかわるがわる映し出されます。バイオレンスも裏切りも、ダンスもヤクザも登場。ゲイに対する心ない偏見にも警鐘を鳴らします。
下手をするとカオスになってしまうところを 素晴らしいバランス感で仕上げたチェン・ウェイハオ監督の才能に改めて驚かされます。
主人公のミンハンは単細胞で無鉄砲な、ゲイへのひどい偏見を持つ若手警官です。そんな彼が赤い封筒「紅包」を拾ってしまったことから、事故死したゲイの青年マオと冥婚することとなります。
マオは純粋で心優しい青年ですが、自分が成仏するためにミンハンを振り回しながら事故の真相に迫っていきます。
ミンハンを演じるグレッグ・ハンと、マオを演じるリン・ボーホンの息のぴったり合った掛け合いは最高に魅力的です。惜しむことなく披露されるグレッグの見事な肉体美には思わず見入ってしまうことでしょう。
ミンハンのバディである賢くて気の強い女性警官・ツーチン、マオのかわいい飼い犬のシャオマオも魅力たっぷりです。
個性的な警察仲間や、麻薬取引疑惑のあるヤクザ、マオの父親や祖母、元恋人も登場し、伏線の張り巡らされた一大エンターテイメントを盛り上げます。
最後には温かな余韻が残り、幸せな気分を味わえる極上の一作です。どうぞ最後までお楽しみください。
まとめ
台湾独特の習俗”冥婚”をすることになったふたりの若者男性を描く、最高に面白いドタバタコメディ『僕と幽霊が家族になった件』。
いがみ合っていた主人公ふたりが、大きな事件を追ううちに次第に心通わせていくさまに胸打たれます。
次から次へと思わぬ事態が発生するスリリングな展開に、最後まで目が離せません。それでいてコミカルなシーンの連続に、笑いが止まらないことでしょう。チェン・ウェイハオ監督の手腕に脱帽するに違いありません。
『僕と幽霊が家族になった件』は8月2日(水)グランドシネマサンシャイン 池袋にて特別上映及び監督舞台挨拶、8月4日(金)~10 日(木)にシネマート新宿・シネマート心斎橋にて公開、他の劇場でも順次公開です。