映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』は2月23日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国順次公開!
わずか5館のスタートから、全米を虜にして、大ヒット。第90回アカデミー賞・脚本賞にもノミネートされた話題沸騰の映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』をご紹介します。
CONTENTS
1.映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
The Big Sick
【監督】
マイケル・ショウォルター
【キャスト】
クメイル・ナンジアニ、ゾーイ・カザン、ホリー・ハンター、レイ・ロマノ、ボー・バーナム、エイディー・ブライアント、アディール・アクタル、アヌパム・カー
【作品概要】
パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、文化の違いから巻き起こる数々のトラブルと騒動を愛と笑いで乗り越えた実話を、当事者のクメイル・ナンジアニ自身が脚本を書き、さらには主演を務めたコメディ作品。
2.クメイル・ナンジアニ(クメイル役)のプロフィール
参考映像:『セントラル・インテリジェンス』(2016)
1978年、パキスタン生まれ。18歳で米国シカゴに渡ります。スタンドアップ・コメディアンとしてキャリアをスタートさせ、現在は、俳優、コメディアン、脚本家として活躍しています。
米HBOのコメディドラマ『シリコンバレー』(14~17)の出演で広く知られるようになり、多数のコメディ映画に出演しています。
2007年にアメリカ人女性エミリー・V・ゴードンと結婚しますが、彼女との逸話が『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のもとになっています。
主な出演作は、ジャド・アパトー製作の『憧れのウェディング・ベル』(2012・未/ニコラス・ストーラー監督)、『SEXテープ』(2014/ジェイク・カスダン監督)、『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式2』(2015/スティーブ・ピンク監督) など。
『ビッグ・シック』のマイケル・ショウォルター監督の『ドリスの恋愛妄想適齢期』(2015・未)や、『ウェディング・フィーバー ゲスな男女のハワイ旅行』(2016・未/ジェイク・シマンスキー監督)、『セントラル・インテリジェンス』(2016/ ローソン・マーシャル・サーバー監督)などのメジャー作出演が続いています。
アニメ映画『レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー』(2017/チャーリー・ビーン,ポール・フィッシャー,ボブ・ローガン監督)ではニンジャの一人の声を担当しました。
3.ゾーイ・カザン(エミリー役)のプロフィール
参考映像:『恋するベーカリー』(2009)
1983年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。俳優、戯曲家、脚本家。両親とも脚本家で、祖父は映画監督のエリア・カザン。祖母は劇作家のモリー・カザン。
イェール大学で演劇を専攻。大学卒業後の2006年秋、オフブロードウェイの舞台「ミス・ブロディの青春」で本格的な女優デビューを果たします。
2008年にはサム・メンデス監督の『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』に出演。2009年には映画『恋するベーカリー』(ナンシー・マイヤーズ監督)でメリル・ストリープの娘役を演じました。
『ルビー・スパークス』(2012/ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス監督)では、脚本、製作総指揮、ヒロイン役を務め、インディペンデント・スピリット賞脚本賞にノミネートされました。
その他の出演作に、『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』(2008・未/リチャード・リンクレイター監督)、『ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち』(2010/ ジョシュ・ラドナー監督)、『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』(14/ブリン・ヒル監督)などがあります。
5.制作総指揮を務めるジャド・アパトーとは?
1967年、アメリカ、ニューヨーク州生まれ。
コメディハウスでエディ・マーフィーのスタンダップ・コメディを見たのをきっかけに、17歳でスタンダップ・コメディを始めます。周囲にはベン・スティラー、アダム・サンドラー、ジム・キャリーという天才たちがいました。
1994年の『ヘビーウェイト サマー・キャンプ奪還作戦』(未/スティーヴン・ブリル監督)で初めて映画脚本を担当。
制作総指揮を務めた青春コメディドラマ『フリークス学園』(1999~00)は、放送中は視聴率があがらず、一期で終わってしまいますが、徐々に人気があがり、今では世界中にファンのいる作品となっています。
近年では、『フリークス学園』に出演していたセス・ローゲン、ジェイソン・シーゲルを始め、ジョナ・ヒル、ポール・ラッドらとタッグを組み、“アパトー・ギャング”と呼ばれています。
監督、脚本、制作を務めた映画は、『40歳の童貞男』(2005)、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(2007)、『40歳からの家族ケーカク』(2012・未)、『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(2015)など。
製作を務めた映画は、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007・未/グレッグ・モットーラ監督)、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011/ポール・フェイグ監督)、『はじまりのうた』(2013/ジョン・カーニー監督)、『俺たちポップスター』(2016/ アキバ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ監督)など。
HBOのTVシリーズ「GIRLS ガールズ」(2012~17)では、制作総指揮と脚本を務め、レナ・ダナムを抜擢し、大きな成功をおさめました。
その後、Netflixのドラマ『LOVE ラブ』 (2016年-)で企画・脚本・製作総指揮を担当。また、製作総指揮のドラマ『クラッシング』(2017)では、冴えない中年男たちが、夢を追いかけて奮闘する姿を描きました。
5.マイケル・ショウォルター監督とは?
1970年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。
監督と共同脚本を務めたサリー・フィールド主演の『ドリスの恋愛妄想適齢期』(2015・未)が、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞。他の監督作に、ジャド・アパトーが製作総指揮を務めるNetflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「LOVE ラブ(シーズン1)」(2016)があります。
2001年公開映画のテレビドラマ版「ウェット・ホット・アメリカン・サマー:キャンプ1日目」(15)と「ウェット・ホット・アメリカン・サマー:あれから10年」(17)では、製作総指揮、企画、脚本、出演を務めています。
6.映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のあらすじ
駆け出しのコメディアン、クメイルはパキスタン出身。両親からは弁護士になれと迫られていますが、ウーバーの運転手をしながらシカゴのコメディクラブに出演しています。
ある夜、彼は、舞台を観に来ていた若い女性、エミリーと知り合います。彼女は心理学を学んでいる大学院生。二人はすぐに意気投合し、お互いに強く惹かれ合っていきますが、クメイルにはエミリーには言えない家庭の事情がありました。
厳格なイスラム教徒の両親は、クメイルの花嫁には同郷の娘しか認めようとせず、家族を大切にしているクメールは、エミリーに悪いと思いながらも、母親の言われるまま、何度も見合いをしていたのです。
ある日、エミリーが、そのたくさんの見合い写真を見てしまい、2人は破局を迎えてしまいます。
ところが数日後、エミリーの同級生から電話がかかり、エミリーが昏睡状態で入院している、病院に来て付き添ってもらえないかというのです。あわてて駆け付けるクメール。
翌朝、エミリーの両親も病院に到着しますが、娘からすべてを聞いていた両親は、クメイルに冷たい態度をとります。
クメイルは、気まずい雰囲気に耐えられず、「コメディ・フェスのオーディションがあるから行かなければ」と嘘をつきその場を逃れようとします。しかし父親のテリーは気分転換になるから自分も一緒に行くと言い出します。
仕方なくクメイルは、飛び入りで舞台に立ちますが、観客からは「ISISへ帰れ!」とひどく野次られてしまいます。すると母親のベスが立ち上がり、猛然と抗議を始めました。
この出来事をきっかけに、3人は徐々に打ち解けていきます。しかし、エミリーの病状は一向に回復せず、それどころか、日に日に悪化していきました。
未だ自分の未来は見えないけれど、コメディアンとして成功する夢を応援してくれたエミリーのためにもと、クメイルはステージに立ち続けます。
エミリーは目覚めてくれるのでしょうか? もし、二人の関係が元に戻れたとしても、クメイルの両親が二人の結婚を許してくれるとは思えません。この恋、一体どうなってしまうのでしょうか?!
7.まとめ
2017年夏、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』は、全米でわずか5スクリーンでスタートしました。それが評判に評判を呼び、最終的には2600スクリーンまで拡大しての大ヒットとなります。
物語は、主演のクメイル・ナンジアニが実際に体験した実話で、それらはジャド・アパトー、バリー・メンデルという大物プロデューサーを「途方もない!」と驚かせるものでした。
脚本はクメイル・ナンジアニと、妻である、作家で脚本家のエミリー・V・ゴードンが共同で執筆。クロスカルチャーで試されるカップルの姿を描いています。
設定自体は異文化ギャップや、病気などシリアスともとれる題材ですが、それをコメディーにして、人々をハッピーに出来るのが、アメリカンコメディの面白さであり、奥深さです。
アメリカの観客の心をがっちり掴んだロマンチックコメディー!これを見逃すわけにはいきません!何がそれほど、彼らを虜にしたのか!?確かめないわけにはいきません!
注目の劇場公開は2018年2月23日(金)より、TOHOシネマズ日本橋ほか、全国順次ロードショーされます!