突如20代に若返った70代女性たちがラスベガス旅行に!
映画『アーサーズ・ウイスキー』が2025年1月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショーされます。
オスカー俳優ダイアン・キートン主演で贈る、不思議なウイスキーを飲んだことで突然20代に若返った70代の女性たちを描いたコメディの見どころをご紹介します。
映画『アーサーズ・ウイスキー』の作品情報
【日本公開】
2025年(イギリス映画)
【原題】
Arthur’s Whisky
【製作・原案・監督】
スティーヴン・クックソン
【共同製作】
ピーター・キーガン、ピッパ・クロス
【脚本】
アレクシス・ゼガーマン
【編集】
ウィリアム・ウェッブ
【音楽】
デヴィッド・ニューマン
【キャスト】
ダイアン・キートン、パトリシア・ホッジ、ルル、デヴィッド・ヘアウッド、アディル・レイ、ジェネビーブ・ゴーント、ハンナ・ホーランド、エスメ・ロンズデール、ビル・パターソン、ローレンス・チェイニー、トム・ストートン、ジェイミー・ウィンストン、ヘイリー・ミルズ、ボーイ・ジョージ
【作品概要】
不思議なウイスキーを飲んだことで突然20代に若返った70代の女性3人が、ラスベガス旅行を通じて本当の自分を見いだしていく姿を描くコメディ。
3人の女性を演じるのは、『アニー・ホール』(1977)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したダイアン・キートン、『妻の恋人、夫の愛人』(1997)のパトリシア・ホッジ、そして『007/黄金銃を持つ男』(1974)の主題歌を担当した歌手のルル。
本人役として歌手ボーイ・ジョージも特別出演します。監督は、本作でナショナル・フィルム・アワードUK最優秀コメディ賞を受賞したスティーヴン・クックソン。
映画『アーサーズ・ウイスキー』のあらすじ
発明家だった夫アーサーが他界して彼の作業場を片付けていた妻のジョーンと、その親友のリンダとスーザンの3人は、秘密裏に蒸留されたウイスキーを発見します。
3人がウイスキーを飲んで眠ってしまって目を覚ますと、なんと身体が20代に若返っていました。
数時間で元に戻ってしまうことが分かった3人は、ウイスキーが残っているうちに願望をかなえようと、一番の夢だったラスベガス旅行を決行することにします。
映画『アーサーズ・ウイスキー』の感想と評価
本作『アーサーズ・ウイスキー』の主人公となる3人の70代女性のジョーン、リンダ、スーザンは、発明家だったジョーンの亡き夫アーサーが開発したウイスキーを飲み、20代の姿に若返ります。
大まかなあらすじをたどれば、過去に作られた「年老いた人物が突如として若返ってしまう」映画と同じ系譜の本作。その系譜どおり、彼女たちはウイスキーの効力がある6時間を使って、それぞれやりたかったことを果たしていきます。
当然ながら残り少なくなっていくウイスキー。そこで3人は、かねてからの念願だったラスベガス旅行を計画し、最後の思い出に、若い姿で思い切り羽目を外そうとします。
しかしながら、本作プロデューサーのピーター・キーガンは、「この物語の教訓は、人生を満喫するために若さは必要ないということ」と語ります。
年齢を重ねることで体が衰えるのは避けられませんし、いつまでも若くありたいと思うのは当然でしょう。かと言って、心まで衰える必要はないし、いくつになっても人生は楽しめるもの。
「いい年して若作りなんて」と揶揄されがちなアンチエイジングも、人生を満喫する立派な手段の一つですし、もちろん恋愛もそう。
彼女たちはやがて、人生の本質について自問自答し、答えを見つけていくこととなります。
まとめ
本作にはカルチャー・クラブのボーイ・ジョージも本人役として出演し、代表曲「カーマは気まぐれ」を披露。ちなみに彼の出演は、親友にしてスーザン役を演じた歌手のルルとの縁からとか。
「カーマは気まぐれ」は、相手によってカメレオンのように色(=態度)を変えてばかりだと、いずれ後悔することになる、といった業(カーマ)の深さを歌っているとされます。
カメレオンのようにウイスキーで姿を変える3人に起こる予期せぬ事態。果たしてその顛末は?
笑いあり、涙ありの、愛と友情のドラマにご期待ください。
映画『アーサーズ・ウイスキー』は2025年1月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー。
松平光冬プロフィール
テレビ番組の放送作家・企画リサーチャーとしてドキュメンタリー番組やバラエティを中心に担当。『ガイアの夜明け』『ルビコンの決断』『クイズ雑学王』などに携わる。
ウェブニュースのライターとしても活動し、『fumufumu news(フムニュー)』等で執筆。Cinemarcheでは新作レビューの他、連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』『すべてはアクションから始まる』を担当。(@PUJ920219)