連載コラム「邦画特撮大全」第56章
2019年7月26日から公開された『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』。
本作は現在放送中のスーパー戦隊シリーズの最新作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の劇場用オリジナル作品。リュウソウジャーの5人が6500万年前の古代にタイムスリップして活躍する物語です。
今回の邦画特撮大全は『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』の見所を紹介します。
CONTENTS
映画『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』の作品情報
【公開】
2019年7月26日(日本映画)
【原作】
八手三郎
【監督】
上堀内佳寿也
【脚本】
山岡潤平
【アクション監督】
福沢博文
【特撮監督】
佛田洋
【キャスト】
一之瀬颯、綱啓永、尾碕真花、小原唯和、岸田タツヤ、兵頭功海、金城茉奈、中田譲治、稲田徹、森田涼花、北原里英、佐野史郎、吹越満
【作品概要】
現在放送中の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019)の劇場版。監督はTVシリーズのメイン監督で『仮面ライダービルド Be The One』(2018)の上堀内佳寿也。脚本もTVシリーズと同じく山岡潤平。
劇場版に登場するゲストキャラクター・古代のリュウソウ族のユノには北原里英、その父親・ヴァルマには佐野史郎がキャスティングされています。佐野史郎は特撮作品に造詣が深く、自身もゴジラシリーズを初め数多くの特撮作品に出演しています。
また『侍戦隊シンケンジャー』(2009~2010)の花織ことは/シンケンイエロー役の森田涼花が博物館の女性スタッフ役で出演しています。
映画『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』のあらすじとネタバレ
福井県の恐竜博物館で展示を見ていたコウたちリュウソウジャー。展示されていた6500万年前に落下した隕石のカケラが突如動き出します。
コウたちがそれを追うと、博物館の外に1人の女性が倒れていました。女性の名はユノ。彼女は6500万年前の太古から現代にタイムスリップして来た古代のリュウソウ族だったのです。
しかし出現した巨大な始祖マイナソーの力によって、リュウソウジャーの5人とユノは6500万年前の地球にタイムスリップしてしまいます。恐竜絶滅の原因となった隕石の落下が目前に迫っていたのです。
さらにリュウソウジャーの前に立ちはだかったのが古代のリュウソウ族・ヴァルマです。ヴァルマはユノの父でドルイドンに対抗するため、ガイソーグなどさまざまな兵器を作り出しました。
しかしその際に強大な力を手にしてしまい、その力に溺れ世界の支配を目論むようになったのです。ユノの願いは父の暴走を止めることだったのです。
そしてリュウソウジャーはヴァルマと刃を交えることになるのでした……。
映画『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』の感想と評価
火口の俯瞰ショットと溶岩流という、壮大な映像から始まった本作『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック‼︎』。
恐竜が生息していた6500万年前の古代へタイムスリップするため、『ジュラシックパーク』のようにCGで描かれた恐竜たちも多数登場します。
メンバーが最終的に12人になる『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017~2018)、2つの戦隊の対決を描いた『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(2018~2019)など。
スーパー戦隊シリーズは異色作が続いてこともあり、本作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』は“王道”を掲げて制作されています。
しかしそれは用いる要素が“恐竜”や“5人の戦士”などのように王道なのであって、意表を突いた大胆な展開を導入している点が『リュウソウジャー』の魅力です。
今回の劇場版では、本来ならクライマックスになるはずの巨大ロボ戦を中盤に持っていき、超巨大隕石落下を物語のクライマックスに持ってきています。
また6人目のリュウソウジャーであるカナロだけ現代に残ってしまうという展開も衝撃的でした。
まとめ
王道な要素を大胆な展開で魅せるスーパー戦隊シリーズ最新作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』。そのサプライズ精神は劇場版でも健在でした。
次回の邦画特撮大全は…
次回の邦画特撮大全は、1992年のオリジナルビデオ作品『真・仮面ライダー 序章(プロローグ)』を特集します。
お楽しみに。