Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2021/08/03
Update

映画『ザ・ラスト・マーセナリー』ネタバレあらすじ感想と結末解説。ラストのエンディングロールの落ちまで見逃すな|Netflix映画おすすめ52

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第52回

2021年7月30日(金)にNetflixで配信された、フランスのアクションコメディ映画、『ザ・ラスト・マーセナリー』。

訳あって身を潜めていた伝説の元秘密捜査官が、武器と麻薬の密売の濡れ衣を着せられた、別居中の息子を救おうと動き出す姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

ダヴィド・シャロン監督が、世界一の傭兵と称される伝説の秘密捜査官が、会ったこともない息子を救おうとする姿を描いたアクションコメディ映画、『ザ・ラスト・マーセナリー』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

【連載コラム】「Netflix映画おすすめ」記事一覧はこちら

スポンサーリンク

映画『ザ・ラスト・マーセナリー』の作品情報


Netflix映画『ザ・ラスト・マーセナリー』

【公開】
2021年(フランス映画)

【脚本】
ダヴィド・シャロン、イスマエル・スイ・サバネ

【監督】
ダヴィド・シャロン

【キャスト】
ジャン=クロード・ヴァン・ダム、アルバン・イヴァノフ、エリック・ジュドール、パトリック・ティムシット、ミュウ=ミュウ、アサ・シラ、サミール・デカザ、ジモ、ナシム・リエス、ヴァレリー・カプリスキー

【作品概要】
『アンタッチャブルズ』(2013)のダヴィド・シャロンが監督・脚本を務めた、フランスのアクションコメディ作品です。

『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)や『その男、ヴァン・ダム』(2008)、『エクスペンダブルズ2』(2012)などに出演した、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演を務めています。

映画『ザ・ラスト・マーセナリー』のあらすじとネタバレ


Netflix映画『ザ・ラスト・マーセナリー』

フランス・パリの外務省で働く官僚ラザールの失態と、あるマフィアの工作により、パリの郊外に暮らす25歳の青年、アーチボルト・A・マーナードが武器と麻薬を密輸したと、濡れ衣を着せられてしまいます。

アーチボルトは毎月政府から支給されていた手当てが、いきなり振り込まれなくなったと、亡き母の代わりに自身を育ててくれた男、フェルナンドにぼやいていました。

それで何かピンときたフェルナンドは、彼を捕まえようとする者から守るため、彼を逃がそうとしましたが失敗。

窓から逃走を図ったアーチボルトは警察に捕まり、家に残ったフェルナンドは、「ザ・ミスト」と呼ばれた男に助けを求めた後、何者かの手によって殺されてしまいました。

アーチボルトが助けを求めた人物、それは訳あって身を潜めている伝説の元秘密捜査官で、現在世界的に活躍している傭兵、リシャール・ブルメールでした。

リシャールは、かつての仲間フェルナンドから送られた暗号、「子羊は冷凍庫の外」というメッセージを受け取ってすぐ、パリへ向かいました。

実はアーチボルトは、このリシャールと別居中の息子なのです。しかしリシャールは、アーチボルトの亡き母ファラと喧嘩別れしてしまい、彼はある作戦後に姿を消してしまったこともあって、2人は一度も会ったことがありませんでした。

一方、リシャールとフェルナンドなど、秘密捜査官が在籍する組織「シークレット・サービス」のボス、ジョワール長官の元にもフェルナンドから同じ暗号が届いていました。

ジョワール長官は、すぐさまリシャールたちが所属していた特殊部隊のリーダーだった将軍、ユゴーと大臣を緊急招集し、パリへ戻ってくるリシャールの処遇をどうするか話し合います。

ジョワール長官とユゴー曰く、25年前の1995年、ジョワール長官が立案した作戦、通称「けん玉作戦」をスリランカで行ったリシャールたち特殊部隊。

しかしリシャールだけが、フランス政府に見捨てられてしまったのです。そこでリシャールは、政府の望み通り姿を消す代わりに、ある女性の要求を全て飲むよう言いました。

それは、リシャールの子供を生んだばかりの女性秘密捜査官、ファラからの要求です。ファラは、息子には自身の父親の名前、「アーチボルト・A・マーナード」と名付けること。

息子が死ぬまでの間、彼に毎月1,586ユーロの手当を支給すること。そして息子には免責特権を与え、彼の命が狙われないように機密扱いにし、保護することを要求しました。

ジョワール長官はこれに反対したものの、大統領の承諾が既に得ていたことから、当時の大臣とユゴーは、この要求に応じることにしました。

ところが今回、思わぬハプニングが起こり、アーチボルトの免責特権が解除されました。アーチボルトの逮捕に乗じて、ジョワール長官は今度こそ作戦もろとも、リシャールを闇に葬り去ろうとします。

その頃、秘密捜査官たちから取り調べを受けていたアーチボルトは、フェルナンドの正体を知らされ、とても驚きました。

フェルナンドの本当の名前は、フェルナンド・アイゼンベルク。かつてリシャールと共に、特殊部隊にいた秘密捜査官です。

そしてリシャールたち親子は、それぞれ別の場所で、フェルナンドが何者かに殺されたことを知りました。

リシャールはかつての仲間、マルグリットに協力を仰ぎ、アーチボルトの身に置かれた現状を把握。アーチボルトがジョワール長官と大臣によって、別の地方に移送されてしまうことを知りました。

そこでリシャールは、アーチボルトとフェルナンドが暮らしていた公営住宅の管理室へ向かい、フェルナンドがアーチボルトの安全を守るために作った避難室に、犯人に繋がる手がかりはないか調べようとします。

その時遭遇したのが、アーチボルトと交友関係にある麻薬の売人、ダリラ。彼女は学費を稼ぐために、仕方なく兄のモモと一緒に麻薬を売ったり、アーチボルトから金銭の支援を受けたりしていました。

リシャールは、同じくアーチボルトを探しているダリラと手を組むことを決め、彼女と一緒に避難室に入ります。

すると避難室の監視カメラの映像に、組織が20年前に開発し、公式情報では消去されている電子機能を不能にする武器、「ビック・マック」を持つ怪しい男2人組がいるのを発見。

それを見たリシャールは、誰かがアーチボルトの特権を悪用して武器や麻薬を密輸し、挙句の果てにビック・マックを他の誰かに売ろうとしているのではないかと推測しました。

そのリシャールの推測は的中。ラザールの部下ポールは、パリへの入国を禁じられているタールギスタンの王子、シミョン・ノヴァクにアーチボルトの特権と偽造パスポートを与え、パリへ入国させただけでなく、アーチボルトのIDを彼の好きなように使わせていたのです。

さらにポールは、武器や麻薬を密輸するシミョンに、ビック・マックを買わないかと話を持ち掛け、その代わり3,000万の報酬を頂くと要求。

これに素直に応じたシミョンと、ポールによる悪巧みのせいで、勝手に特権を使われたアーチボルトが、彼らの罪を被せられ逮捕されてしまったのです。

以下、『ザ・ラスト・マーセナリー』ネタバレ・結末の記載がございます。『ザ・ラスト・マーセナリー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク


Netflix映画『ザ・ラスト・マーセナリー』

リシャールはダリラに避難室の留守を任せ、かつての仲間マダレーヌとジョー、マルグリッドと共に、アーチボルト奪還作戦を決行。

まずリシャールが、レストランの従業員に扮して、密会する大臣とジョワール長官に近づき、移送に必要な大統領のサイン入り承諾書を盗み見ます。

次にリシャールは、大統領のサインを真似た偽造書類を組織に送りつけ、移送ルートを自分の思うがままに変更。こうして、秘密捜査官に扮したリシャールたちは、見事アーチボルトの奪還に成功しました。

マルグリットたちと別れた後、盗んだ教習車で帰路へ着くリシャールたちに、監視カメラに映っていた2人組の男が襲撃。

運転できないアーチボルトの代わりに、リシャールが助手席から車を運転し、ついでに男たちを戦い、華麗に煙に巻きます。

帰宅後、リシャールはアーチボルトが、自分と母親を見捨てた父親を恨んでいることを知り、なかなか正体を明かせずにいました。

そんなリシャールに、ダリラはフェルナンドが撮った写真から、2人組の男が乗っている車の持ち主を特定したことを報告します。

フェルナンドが撮った写真に、映り込んでいた2人組の男は、外務省のナンバーがついた車に乗っていました。車の所有者は、外務省の官僚A・ラザールです。

有力な情報を掴んでくれたダリラに感心したリシャールは、彼女に2人組の男の正体が分かったと言います。

2人組の男の正体。それはフェルナンドの資料曰く、表向きはアーチボルトの特権を管理する秘密捜査官ですが、実は政府が特殊作戦のために雇った傭兵、マグナムとジェロボアムでした。

一方、ジョワール長官は、ユゴーに任務に私情を持ち込むなと苦言を呈されていました。ジョワール長官はけん玉作戦中、たとえ偽装夫婦を演じなくてはならないとはいえ、自身の妻ファラと寝て子供まで作ったリシャールを、長年恨んでいました。

ユゴーに苦言を呈されてもなお、リシャールへの恨みを捨てきれないジョワール長官は、今度こそリシャールを始末すると躍起になっていました。

そこでジョワール長官は、ラザールを利用し、リシャールを誘き寄せる作戦に出ます。そうとは知らないリシャールは、ラザールと接触を図りました。

リシャールはジョワール長官の罠には引っかからず、駆けつけた秘密捜査官たちを華麗に倒し、作戦通りラザールの拉致に成功。アーチボルトと一緒に、避難室で彼を尋問します。

「君たちは殺し屋たちを雇った。俺たちは奴らに命を狙われたんだ。アーチボルトへの振込を止めたのは誰だ?」

「私の判断で止めた」「この外務省の車は君のか?」「私の車だが乗らない。役得に反対でね」

「このままでは君は、俺の共犯者となり、刑務所で人生を終えるだろう」「俺は君の声真似をして、大統領に“私の勇姿を見たか。これは祖父や父を陥れたけん玉作戦の報復だ”と電話するぞ」

2人に脅されたラザールは、乗らない自分の車は、ポールが使っていること。そのポールに彼の部下として雇われていることを白状します。

リシャールはラザールに、「ポールは自身の悪事がバレた時、お前に罪をなすりつけるために上司にしたんだ」と言いました。これを聞いたラザールは、ポールへの怒りに燃え、あっさりリシャール側に鞍替えします。

リシャールがラザールとアーチボルトを連れ、避難室を出て外で待つダリラたちと合流しようとした途端、うっかりアーチボルトがモモと連絡を取るために外出したせいで、隠れ家を特定できたマグナムたちが襲撃。

マグナムたちがC54爆弾を使って、頑丈な避難室の扉を壊そうとしている隙に、リシャールたちはフェルナンドが作った非常口を使って、避難していた避難室から脱出します。

リシャールたちが無事、モモが運転する精肉冷凍車に乗り込み、逃走したとは知らないマグナムたちと組織は、リシャールを避難室ごと始末できたと大喜びでした。

次にリシャールたちは、殴って上手く喋れなくさせたラザールを外務省に戻し、ポールがビック・マックの売買に関与しているのかどうか、証拠を掴もうとします。

その結果、ラザールはポールが電話で、誰かにビック・マックを売ろうとしていること。その取引場所がプールであるという情報を入手。

ラザールを無事回収したリシャールたちは、次に通称「プール作戦」を決行します。取引相手と待ち合わせるポールを、プールで待ち伏せし、ビック・マックの取引場所と日時を確かめる作戦です。

この時、リシャールたちはアーチボルトの安全を考え、ラザールが提供した新たな避難場所「ポールダンスのレッスン場」に置き去りにしてきました。

ところが、プールに現れたのはポールではなく、ポールの取引相手であるシミョンであり、さらにそこに自力で脱出したアーチボルトが乱入。

アーチボルトは汚名返上するべく、シャワー室に向かったシミョンを尾行し、彼がシャワーを浴びている隙に、彼の携帯を盗みます。

さらにアーチボルトは、シミョンの偽造パスポートを発見。それには、アーチボルトのパスポートが使われていました。


Netflix映画『ザ・ラスト・マーセナリー』

しかし、アーチボルトが偽造パスポートを奪う前に、水着姿の彼のボディーガード2人が彼を襲撃。そこへ、アーチボルトを追いかけてきたリシャールが駆けつけ、2人の女性と戦い、返り討ちにします。

さらに、用心深いポールが寄越したであろう、マグナムたちが乱入。リシャールは、脱衣所にあるタオルやモップを使い、マグナムたちを返り討ちにしていきました。

それでもまだ立ち上がるマグナムたちの後ろから、今度はリシャールたちを助けに来たダリラが登場。彼女とリシャールは、シャワーのホースで2人の足元を水浸しにし、転ばせた彼らを、スタンガンの電流を流して気絶させます。

またさらに、シャワー室から出てきたシミョンが、M93Rを2丁構えて乱入。所構わず連射するシミョンに、背後から襲い掛かったアーチボルトが、モップで殴って倒します。

その後、プール作戦に協力してくれたマルグリットと別れ、ポールダンスのレッスン場に帰還したリシャールたち。

彼らはプール作戦で、ポールがシミョンを偽造パスポートを使って、パリへ入国させただけでなく、ビック・マックを売り多額の金を貰おうとしているという情報を掴むことができました。

そこで次は、出国せずともタールギスタンに帰還できる場所、パリのタールギスタン大使館で必ず、ビック・マックの売買が行われるはずだと推測するリシャール。

しかし、肝心の取引相手であるシミョンは、数時間前に自国へ強制送還されています。リシャールは、アーチボルトが盗んだシミョンの携帯を使い、シミョンに成りすまして、ポールを大使館へ誘き寄せることにしました。

その作戦は見事に成功。リシャールは次に、取引現場を押さえ、ビック・マックを回収し、ポールたちを確保するという最終作戦を決行しました。

そこでリシャールは、ポールを騙すための大金を用意するため、以前傭兵として雇われた依頼人と交渉し、彼から3,000万借りることに成功。

リシャールたちは、大金を持って大使館へ潜入。リシャールは女装し、アーチボルトはシミョンへ変装、ダリラは売春婦に扮して、ポールとの取引場所に設定したゲーム部屋の奥の部屋へ移動します。

リシャールは着替える前、組織に電話をかけ、ジョワール長官に「現場は任せろ。ジョワール、君の妻が“道具が役立たずだ”と言っていたぞ」と挑発するだけして電話を切りました。

そしてリシャールは、トイレで着替え中のアーチボルトに、扉越しにこう言いました。「俺にはお前と家族になる覚悟がなかったんだ。フェルナンドの方がいい父親だ」「だが俺は、いつもお前のそばにいた。ガンで亡くなった母さんの葬式でも、俺はお前のそばにいたんだ」

そう、本当はファラの葬式の時、リシャールは参列者に扮して、幼いアーチボルトのそばにいたのです。ファラの死を悼み、その死に悲しむアーチボルトに寄り添うために。

そのことを知ったアーチボルトと、リシャールが親子の絆を取り戻したところで、ポールが大使館に現れます。


Netflix映画『ザ・ラスト・マーセナリー』

リシャールは女装をしてシミョンの愛人を演じ、アーチボルトはシミョンに変装、ダリラは売春婦に変装し、ポールを待ち構えました。

直後に現れたポールと、ビック・マックの売買取引を成立させたリシャールたち。しかしポールは、リシャールたちの正体を見抜いていたのです。

リシャールは、部屋の照明を暗転させた隙に、ビック・マックと現金が入った鞄を回収。そして、彼自身は女装したまま、駆けつけたマグナムたちと戦います。

取引場所に設定した場所は、大使館に設置されたシミョンのゲーム部屋の奥だったため、リシャールたちはゲーム部屋にあるものを使って、マグナムたちと戦っていきました。

リシャールはマグナムと、ダリラはジェロボアムと、そしてアーチボルトは、金を奪って逃げようとするポールとそれぞれ戦います。

そこへ、マグリットが救援に駆けつけ、アーチボルトと揉めていたポールを確保。リシャールは、マグリットにポールを警察に引き渡すように、アーチボルトたちには彼女と一緒に逃げるよう、それぞれ命じます。

マグリットたちが去った後、1人でマグナムたちと戦っていたリシャールのもとに、ラザールが駆けつけ、華麗なポールダンスでマグナムを倒しました。

その時ラザールは、リシャールに「マグリットはポールの母親だ」と言います。実際その通りで、ポールの母親であるマグリットは、ポールがその正体を明かしてしまったことで踏ん切りがついたのか、ダリラを昏倒させアーチボルトを人質に取ってしまうのです。

思わぬ裏切りに遭ったリシャールは、ラザールと一緒に、アーチボルトたちを待ち伏せしに向かいます。厨房から出てきたマルグリットに、リシャールは何故こんなことをするのか尋ねました。

マルグリットは、仕事のために秘密裏に産んだポールは、同じ境遇で生まれたアーチボルトと同じはずなのに、アーチボルトだけが政府に保護され甘やかされたこと。

それに対する恨みもあり、ビック・マックを使った闇取引を決めたこと。ビック・マックを欲しい客は、シミョン以外にも大勢いたこと。

ビック・マックを売った金で、ポールと2人楽しく暮らそうとしていた、マルグリットの計画に気づいてしまったフェルナンドは、口封じのために殺したことを告白します。

リシャールは、マルグリットを諭そうと一歩踏み出した途端、パーティーの招待客に扮したジョワール長官が、目の前に立ちはだかってきました。

ジョワール長官は、リシャールとの電話を逆探知し、特殊部隊を率いて大使館を包囲。そのまま突入しようとしましたが、警備員たちに門前払いされ、急遽招待客に扮して、単身乗り込むことにしたのです。

ジョワール長官は積年の恨みを晴らすべく、リシャールに襲い掛かりましたが返り討ちにされ、さらに倒れ込んだ場所が悪く、マルグリットに口封じのために始末されてしまいます。

マルグリットとポールは、アーチボルトを解放し、大金を手に大使館から逃げようとしましたが、彼らを不審に思ったモモに捕まってしまいました。

それでも逃げようとするマルグリットたちを、この間に追いついたリシャールたちと、特殊部隊を率いたジョワール長官が包囲します。

死んだかと思われたジョワール長官は、フランス製の防弾タキシードのおかげで、九死に一生を得たのです。

その後、マルグリットたちは特殊部隊に連行されていき、ジョワール長官は、マルグリットたちの逮捕に貢献しただけでなく、ビック・マックを回収したリシャードを素直に称賛します。

ところがその直後、リシャールはビック・マックを使って大使館を停電させ、また霧のように姿を消したのでした。

スポンサーリンク

映画『ザ・ラスト・マーセナリー』の感想と評価


Netflix映画「ザ・ラスト・マーセナリー」

リシャールの不器用な家族愛

世界一の傭兵「ザ・ミスト」として活動する、伝説の元秘密捜査官リシャール。彼は捜査官や傭兵としては優秀ですが、父親としてはド素人です。

悉くアーチボルトへのカミングアウトの機会を逃してしまうリシャール。彼はラザールがうっかり口を滑らせてしまったせいで、最悪な形で自分の正体をアーチボルトに明かすことになります。

当然、母親と自分を見捨てたことを恨んでいるアーチボルトから拒絶され、深い溝が生まれてしまうリシャール。それでも彼は必死に、最愛の息子アーチボルトを守るために戦い、自身の愛情を不器用ながら息子にぶつけるのです。

そんなリシャールの不器用な家族愛を感じる場面と、それがアーチボルトに届いて「父さん」と呼ばれた時、その2つが一番感動します

リシャールと最高の仲間たち


Netflix映画「ザ・ラスト・マーセナリー」

リシャールの正体を知りながらも、協力してくれたダリラとモモ、ラザール。そこに、彼が亡き母の葬式の時にそばにいてくれたことを知ったアーチボルトが加わり、物語の終盤、殺されそうになった彼を守ろうとします。

最初から最後まで、リシャールのために戦い協力してくれた仲間たちはもちろん、ダリラたちが彼に協力して、一緒に作戦を遂行していく姿はとても素晴らしく格好良いです。

また、リシャールが武器も使わず、己の肉体とその場にあったもので敵を返り討ちにしていくアクション場面は、迫力満点でハラハラドキドキするスリルを味わえます。

ジョワール長官たちとリシャールの静かなる攻防も、見逃せないポイントです。最後にジョワール長官が、リシャールの助太刀をした場面は、熱き男の友情を感じます。

まとめ


Netflix映画「ザ・ラスト・マーセナリー」

伝説の元秘密捜査官で世界一の傭兵が、別居中の息子を助けるため、パリの街で大暴れするフランスのアクションコメディ作品でした。

世界一の傭兵であるリシャールが、パリの街や屋内、プールの脱衣所、大使館内で暴れまくります。

ハラハラドキドキするアクション場面だけでなく、リシャール一行とジョワール長官たち組織は、それぞれコメディチックなやり取りをしているので、思わず笑ってしまうほど面白いです。

エンドロール中の映像では、「子羊は冷凍庫の外」という暗号でやり取りする捜査官の姿が描かれています。

されにエンドロール後の映像では、アーチボルトとダリラが結ばれ、2021年3月27日に生まれた傭兵ジョシュの誕生に、助産師に扮したリシャールが駆けつける姿が描かれていました

最後まで見逃せない、笑いあり涙あり感動ありの、世界一の傭兵による息子の救出劇を描いたアクションコメディ映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

【連載コラム】「Netflix映画おすすめ」記事一覧はこちら

関連記事

連載コラム

映画『死体語り』あらすじと感想。ラストまで考察させる心理的ホラーの魅力|SF恐怖映画という名の観覧車72

連載コラム「SF恐怖映画という名の観覧車」profile072 大好評開催中の「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2019」。 当コラムでは今週もイベント内で上映される作品のご紹介をさ …

連載コラム

グーシャオガン映画『春江水暖』あらすじと感想レビュー。中国の伝統的な文人の視点である「絵巻物」をもって世界や物語を組み立てる|フィルメックス2019の映画たち2

第20回東京フィルメックス「コンペティション」審査員特別賞『春江水暖』 2019年にて記念すべき20回目を迎える東京フィルメックス。令和初となる本映画祭が開催されました。そのコンペティションで審査員特 …

連載コラム

コリン・ファレル映画『ダンボ』主演ホルト役のインタビュー【ダンボの明快なビジョン】FILMINK-vol.5

FILMINK-vol.5「Colin Farrell: Dumbo’s Clarity of Vision」 オーストラリアの映画サイト「FILMINK」が配信したコンテンツから「Cinemarch …

連載コラム

映画MARK OF THE WITCH|ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。魔女が18歳の娘の身体を奪う邪悪な魂の正体|未体験ゾーンの映画たち2021見破録30

連載コラム「未体験ゾーンの映画たち2021見破録」第30回 公開が危ぶまれた、世界各国の傑作・怪作・珍作映画を紹介する「未体験ゾーンの映画たち2021見破録」。第30回で紹介するのは『MARK OF …

連載コラム

映画『仮面ライダーゼロワン』ネタバレ感想評価レビュー。最終回後のストーリーを描く決定版|邦画特撮大全79

連載コラム「邦画特撮大全」第79章 今回の邦画特撮大全は劇場版『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』を紹介します。 2020年12月18日より公開された『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME …

U-NEXT
CINEMA DISCOVERIES【シネマディスカバリーズ】
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
映画『哀愁しんでれら』2021年2月5日(金)より全国公開
映画『写真の女』
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学