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Entry 2021/01/10
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【ホラー映画2021】注目ランキング5選!劇場公開ベスト作の洋画邦画の見どころ解説【糸魚川悟セレクション】|SF恐怖映画という名の観覧車136

  • Writer :
  • 糸魚川悟

連載コラム「SF恐怖映画という名の観覧車」profile136

新年あけましておめでとうございます。

人々の暮らしを大きく変えた新型コロナウイルスは猛威は年を明けても収まらず、2021年も厳しく長い1年になることが予想されます。

しかし、そんな中だからこそ人々の暮らしを暖くしてくれるのはエンターテインメントの世界。

そんなわけで今回は、2021年公開のホラー映画の中から注目の作品を5作ピックアップし、各映画の注目点をご紹介させていただきます。

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2021年の注目ホラー映画①『ズーム 見えない参加者』

映画『ズーム 見えない参加者』の作品情報


(C)Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020

【原題】
Host

【日本公開】
2021年1月15日(イギリス映画)

【監督】
ロブ・サベッジ

【キャスト】
ヘイリー・ビショップ、ジェマ・ムーア、エマ・ルイーズ・ウェッブ、ラディーナ・ドランドヴァ、キャロライン・ウォード、エドワード・リナード

映画『ズーム 見えない参加者』のあらすじ


(C)Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020

新型コロナウイルスの感染拡大により街が封鎖されたイギリス。

ヘイリー(ヘイリー・ビショップ)はWeb会議サービス「Zoom」を利用し、週に1度友人たちと連絡を取り合っていました。

ある日の会合の際、ヘイリーは余興の1つとして霊媒師を雇い「Zoom」を使った交霊会を開催しますが…。

時代が生んだ社会的孤立をホラーに落とし込んだ意欲作


(C)Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2020年はWebカメラを使った「リモート飲み会」や「オンライン会議」が世界で流行しました。

イギリスで製作された映画『ズーム 見えない参加者』(2021)は時代の流行となった「リモート飲み会」に着目したホラー映画で、最先端を取り入れた物語が注目を集めています。

幽霊も顔認証されると言う衝撃のシーンが話題となる本作は、「リアリティ」を引き出すため俳優の名前とキャラクターの名前を一致させるほどの徹底ぶり。

撮影もリモートで行った、まさにコロナ禍が生んだ新たな生活様式下での映画『ズーム 見えない参加者』。

救いを求めても誰も助けることのできない「社会的孤立」が恐怖をより引き立てる、今だからこそ観たい注目の映画です。

2020年の注目ホラー映画②『樹海村』

映画『樹海村』の作品情報


(C)2021「樹海村」製作委員会

【公開】
2021年2月5日(日本映画)

【監督】
清水崇

【キャスト】
山田杏奈、山口まゆ、神尾楓珠、倉悠貴、工藤遥、大谷凜香、塚地武雅、黒沢あすか、安達祐実、國村隼

映画『樹海村』のあらすじ


(C)2021「樹海村」製作委員会

1つの家系を根絶やしにする恐るべき力を持った「呪いの箱」。

「呪いの箱」が富士の樹海の奥深くに封印されてから13年後、樹海で不可解な失踪が多発し…。

インターネットの怪談を映像化した大ヒットシリーズ2作目


(C)2021「樹海村」製作委員会

2020年、インターネットの掲示板上で話題となった「踏み入ってはいけない村」の物語を映像化した映画『犬鳴村』(2020)が大ヒットを記録しました。

そんな『犬鳴村』に続く「実録!恐怖の村シリーズ」として、2021年に公開予定の映画『樹海村』(2021)。

「自殺の名所」と言うネガティブなイメージが海外にも知られる「青木ケ原樹海」を舞台とした本作は、「樹海」にインターネットの掲示板上で最凶の怪談として知れ渡る「コトリバコ」を組み合わせた「禁忌の映画」となっています。

前作で死亡したはずの登場人物「アキナ」の続投も決定し、より物語への興味が深まる本作は和製ホラーの新たな発展を期待させる2021年大注目の作品です。

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2021年の注目ホラー映画③『ウィッチサマー』

映画『ウィッチサマー』の作品情報

【原題】
The Wretched

【日本公開】
2021年3月19日(アメリカ映画)

【監督】
ブレット・ピアース、ドリュー・T・ピアース

【キャスト】
ジョン=ポール・ハワード、パイパー・クールダ、ツァラー・マーラー、ケビン・ビグリー、リチャード・エリス、ジェイソン・ジョーンズジェイソン・ジョーンズ、アジー・テスファイ

映画『ウィッチサマー』のあらすじ

離婚の危機の真っ最中である父と暮らすベン(ジョン・ポール・ハワード)は、奇妙な音の正体を探すうちに「魔女」を目撃します。

自身の見たものについて詳しく調べるうちに、街を「魔女」による呪いが覆い始め…。

少年と魔女の戦いを描いたジュブナイルホラー

新型コロナウイルスの感染拡大によって2020年は数多くの映画が劇場公開を見合わせました。

収入減によって劇場が大打撃を受けるアメリカで公開された『ウィッチサマー』(2021)は、6週連続で興行収入1位を記録する『アバター』(2009)以来の快挙を達成し多くの映画館の救いとなりました。

日本では馴染みが薄い「恐怖」の対象としての「魔女」と、その存在を知ってしまった「少年」の激しい戦いを描いた本作。

反抗期真っ只中の少年ベンの成長物語と、「魔女」による恐るべき「呪い」を描いた順当なホラー映画としても注目の作品です。

2021年の注目ホラー映画④『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の作品情報


(C)2020 Paramount Pictures. All rights reserved.

【原題】
A Quiet Place: Part II

【日本公開】
2021年(アメリカ映画)

【監督】
ジョン・クラシンスキー

【キャスト】
エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプ、キリアン・マーフィ、ジャイモン・フンスー

映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』のあらすじ


(C)2020 Paramount Pictures. All rights reserved.

音に反応し攻撃する宇宙から来た生物によって文明が崩壊したアメリカ。

立て篭っていた隠れ家を襲われ、大事な人を失いながらも窮地を脱したイヴリン(エミリー・ブラント)たちは、隠れ家を捨て外の世界に救いを求めますが…。

音を立てることへの恐怖の復活


(C)2020 Paramount Pictures. All rights reserved.

「音を立てたら即死」のキャッチコピーを掲げ、2018年に公開された映画『クワイエット・プレイス』(2018)。

映画『クワイエット・プレイス』はキャッチコピーに恥じない「音を立てることへの恐怖」を上映時間たっぷりに感じられる「ホラー」の要素と、「家族の絆」を無音の中で伝えるさまざまな発想によってホラー映画界に新たな風を吹き込みました。

そして数回の公開延期を経て、ついに今年公開される続編『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2021)は前作を越える「新たな恐怖」を掲げています。

本作では人類を無差別に攻撃する「宇宙生物による恐怖」に加え、生存のために他者を食い物にする「人間による恐怖」も描いています。

より強い力が支配する荒廃した世界で本当に信頼できるものは何か、を問う進化した『クワイエット・プレイス』をぜひその目で確かめてください。

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2021年の注目ホラー映画⑤『返校』

映画『返校』の作品情報


(C)1 Production Film Co. ALL RIGHTS RESERVED.

【原題】
返校 Detention

【日本公開】
2021年7月(台湾映画)

【監督】
ジョン・スー

【キャスト】
ワン・ジン、ツォン・ジンファ、フー・モンボー、チョイ・シーワン、チュウ・ホンジャン

映画『返校』のあらすじ

1962年、独裁政治の管理下に置かれた台湾では言論や思想が厳しく規制されていました。

ある日、夜の翠華高校で目を覚ました3年生のファン(ワン・ジン)は、後輩のウェイ(ツォン・ジンファ)と出会います。

不思議な力によって翠華高校に閉じ込められるファンは、校舎からの脱出を試みるうちに失われていた記憶を思い出し始め…。

夜の学校を彷徨う恐怖


(C)1 Production Film Co. ALL RIGHTS RESERVED.

1947年から1987年にかけての「白色テロ時代」を題材とした台湾のホラーゲーム「返校 -Detention-」は、台湾だけでなく全世界で大ヒットとなり、2020年の末には配信サービス「Netflix」によって実写ドラマ化もされました。

そんな大人気ゲームを実写映画化した映画『返校』(2021)は本国で公開されるやいなや爆発的な大ヒットを記録し、台湾映画に「ゲームの実写映画化作品」と言う新たな道を示しました。

主人公ファンの記憶が戻るたびに繋がっていく、些細なすれ違いで起きた悲劇の物語。

夜の校舎を彷徨う恐怖と人が人を信じることの難しさを描いた映画『返校』は、そう遠くない昔に台湾で起きていたかもしれない悲劇を知るきっかけとしても注目の作品です。

まとめ


(C)2021「樹海村」製作委員会

2回目の緊急事態宣言が発令され、2021年もエンターテインメント業界にとって厳しい1年となることが想像されます。

しかし、さまざまな努力や工夫でエンターテインメント業界の火を消さないために尽力している人のためにも感染対策を万全の状態にして、2021年も公開される映画を劇場で楽しんでみてはいかがでしょうか。

また今年もエンターテインメント業界と共に、当コラムも尽力していきたいと思いますので今後ともよろしくお願い致します。

次回の「SF恐怖映画という名の観覧車」は…

いかがでしたか。

次回のprofile137では、2021年公開のSF映画から注目作5作をピックアップし、作品の見所や注目点を紹介させていただきます。

1月20日(水)の掲載をお楽しみに!

【連載コラム】『SF恐怖映画という名の観覧車』記事一覧はこちら

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