Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

韓国映画『フォルテ』あらすじ感想と評価解説。音楽サスペンス・ホラーで描く‟成功への欲望と創作への執着”|映画という星空を知るひとよ301

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第301回

韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」にて、映画『Forte〜フォルテ〜』が、2026年7月11日(土)から17日(金)までCinema KOBEにて上映


(C)Reel suspects/Cinemago

『Forte〜フォルテ〜』は、ミュージックビデオや短編を数多く手がけてきたキムボ・キム監督による音楽ホラーです。

憧れの音楽スタジオで働くことになった主人公が、次第にスタジオに漂う狂気に飲み込まれていきます。

音楽業界を舞台に、成功への欲望と創作への執着に取り憑かれていく若者の姿を描く本作では、美しいピアノ曲も披露され、観客を魅了します。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『Forte〜フォルテ〜』の作品情報


(C)Reel suspects/Cinemago

【日本公開】
2026年(韓国映画)

【原題または英題】
Forte

【監督】
キムボ・キム

【脚本】
キムボ・キム、ソン・ヒュソン、キム・ジファン、イ・ダジョン

【出演】
イ・チェヨン、イ・ジョンウン、キム・ジェホン、キム・ジュンソク、チャ・セジン、チェ・ソウン

【作品概要】
『Forte〜フォルテ〜』は、ミュージックビデオや短編を数多く手がけてきたキムボ・キム監督による、音楽業界を舞台に、成功への欲望と創作への執着に取り憑かれていく若者の姿を描く音楽ホラーです。

第27回富川国際ファンタスティック映画祭、2024年の釜山国際映画祭に正式出品。韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」で上映。

映画『Forte〜フォルテ〜』のあらすじ


(C)Reel suspects/Cinemago

音楽の才能を信じて上京したヨンジ(イ・チェヨン)は、憧れの作曲スタジオ「Forte」に採用されました。

幻想的な森林の中にひっそりとたたずむ音楽スタジオです。希望を胸にヨンジは「Forte」に勤め始めます。

しかし現実は甘くなく、彼女の仕事は“幽霊作曲家”として名前も残らない裏方業務でした。

しかもそのスタジオには、怪異な噂話があったのです。

やがて同僚の怪死事件をきっかけに、スタジオに漂う不穏な空気と「呪われたグランドピアノ」の存在が明らかになっていきます。

欲望を抑圧されてきたヨンジは、抑えきれぬ衝動のまま、自らの手で血塗られた旋律を奏で始めます……。

映画『Forte〜フォルテ〜』の感想と評価


(C)Reel suspects/Cinemago

音楽の世界で自分の才能を生かせると意気込んで音楽スタジオ「Forte」にやって来たヨンジ。

物語はここから始まります。音楽スタジオに伝わる噂を知ったヨンジに、不思議な出来事も起こります。

美しい外観の音楽スタジオでこれから何が起こるのかと、惹き付けられます。

これから舞台は静かな森の中で、次第に不気味な様相にかわっていくのです。

作品では、不可思議な狂気が形となって現れますが、そのリアルな描写に戦慄を覚えることでしょう。

全体的に美しい調べの音楽が奏でられる、不思議感覚のホラーを存分に味わえます。

悪夢を見ているのか、現実なのかと、追い詰められていくヨンジが最後に縋りついたものを見届けてください

まとめ


(C)Reel suspects/Cinemago

緑豊かな森の中にひっそりと佇む音楽スタジオ「Forte」。怪異な噂があるそのスタジオに、音楽の才能を信じて上京したヨンジがやって来ました。

美しい自然とは裏腹に不穏な気配がスタジオに漂い始めます。

ヨンジは次第に狂気の世界に足を踏み入れ、「呪われたグランドピアノ」を弾き始めます。

ホラーですが自然の美しさとピアノ曲の調べがマッチして、幻想的な世界へ導いてくれる作品です。

韓国のインディーズ・ジャンル映画の特集上映「ハングル・ニューウェーブ映画祭2026」にて、映画『Forte〜フォルテ〜』が、2026年7月11日(土)から17日(金)までCinema KOBEにて上映

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。


関連記事

連載コラム

映画『The Hand of God』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。パオロ・ソレンティーノ監督が描き出す少年の心の成長|Netflixおすすめ映画79

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第79回 映画『The Hand of God』は、イタリアのナポリを舞台に、悲劇に見舞われた少年の葛藤と成長を描いた物語で、ベネチア国際映 …

連載コラム

映画『ジョーカー』あらすじネタバレと感想。ホアキン・フェニックスが魅せる極限の狂気|最強アメコミ番付評37

連載コラム「最強アメコミ番付評」第37回戦 こんにちは、野洲川亮です。 今回は10月4日に公開された『ジョーカー』をネタバレ考察していきます。 『ヴェノム』(2018)や『ジャスティス・リーグ』(20 …

連載コラム

映画『猫、かえる Cat’s Home』あらすじ感想と評価解説。モトーラ世理奈の主演で描く“猫”がつなぐ男女の思い出|インディーズ映画発見伝12

連載コラム「インディーズ映画発見伝」第12回 日本のインディペンデント映画をメインに、厳選された質の高い映画をCinemarcheのシネマダイバー 菅浪瑛子が厳選する連載コラム「インディーズ映画発見伝 …

連載コラム

『見知らぬ乗客』ネタバレあらすじ感想考察と結末の評価解説。ヒッチコックはテニスの場面でガイとブルーノの“対比”を演出|サスペンスの神様の鼓動50

サスペンスの神様の鼓動50 テニス選手のガイが、同じ列車の乗客として偶然居合わせただけの見知らぬ男に「交換殺人」を提案されたことで始まる、不条理な恐怖を描いた映画『見知らぬ乗客』。 数多くの名作サスペ …

連載コラム

全裸監督2|7話ネタバレあらすじ感想と結末解説。ヘア解禁とVシネマとなる時代を描いた意味!シーズン2の見どころ考察

「空からエロが降ってくる」Netflixドラマ『全裸監督シーズン2』を完全紹介 2019年8月、Netflixオリジナルドラマとして全世界に配信された『全裸監督シーズン1』。2016年出版の伝説のAV …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学