Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

『バッドボーイズ4 RIDE OR DIE』あらすじ感想と評価考察。ウィル・スミス×マーティン・ローレンスが四面楚歌の危機を脱出!?|映画という星空を知るひとよ211

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第211回

ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが主演し、全世界のシリーズ累計8億ドルを突破しているバディ・アクション「バッドボーイズ」シリーズ第4弾。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は2024年6月21日(金)より全国の映画館で公開されます。

元上司の汚名をはらすため、単独行動にでたバッドボーイズが、容疑者として敵からも仲間からも追われ、四面楚歌状態!今まで数々の悪党と対決し、凶悪事件を解決してきた2人が、間違いなくバッドボーイズ史上最悪な難事件に挑むことになりました。

ウィル・スミスとマーティン・ローレンス演じるバッドボーイズは、今回容疑者としてスクリーンに登場。敵は未知なる巨大麻薬カルテルとマイアミ市警です。このピンチ、最強コンビはどう切り抜けるのでしょう。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』をご紹介します。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の作品情報

【日本公開】
2024年(アメリカ映画)

【原題
BAD BOYS: RIDE OR DIE

【監督】
アディル&ビラル

【製作】
ジェリー・ブラッカイマー

【キャスト】
ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ヴァネッサ・ハジェンズ

【作品概要】
『バッドボーイズ RIDE OR DIE』を手がけたのは、本作と3作⽬の『バッドボーイズ フォー・ライフ』の2作品の監督を務めたアディル&ビラル監督コンビです。

ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの共演で強力バディを演じるシリーズも4作目となりました。2人の掛け合いもますます盛り上がり、銃弾戦・爆発炎上・カーアクションはシリーズ最大級となっています。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』のあらすじ

マイアミ市警の敏腕刑事マイク(ウィル・スミス)は、独身生活を謳歌していましたが、ついに結婚。長年の相棒マーカス(マーティン・ローレンス)が結婚式で祝辞を述べますが、突然倒れて意識不明になります。

その時彼の夢の中に出てきたのは、元上司でマイクの息子アルマンドに撃たれて亡くなったハワード警部(ジョー・パントリアーノ)でした。彼からのお告げを受けたマーティンは病院で目覚め、心配するマイクに対し、自分は不死身だとハイテンションで語り始めます。

やがて故ハワード警部の汚職疑惑が持ち上がります。麻薬組織と共謀し、彼が取引を指揮していたというのです。ニュースを聞いたマイクとマーカスは、この疑惑の真相を突き止めるために、フロリダ中部連邦刑務所に収容されているアルマンド(ジェイコブ・スキピオ)の元に向かいます。

そこで彼が語った真実は、故ハワード警部は麻薬組織を追っていて、マイクとマーカスの所属するマイアミ市警の誰かからの指示で殺害されたということでした。アルマンドはその黒幕の顔を見たのですが、名前を知らないと言います。

無実の罪を着せられた上司のために、独自捜査にのりだした2人。上司が遺した最後のメッセージ「内部に黒幕がいる。誰も信じるな!」という言葉を胸に、汚名返上のための命がけの戦いがマイアミを離れて繰り広げられます。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』の感想と評価

前作から4年。1作目からだと30年近い年月がたつバッドボーイズシリーズ。何年たとうとも、マイクとマーカスの息のあったコンビぶりは健全です。

今回は、故上司の汚名を晴らすために動き出すバッドボーイズでしたが、マイアミ市警の内部にいるスパイのため、事件の容疑者にされてしまいます。

見え隠れする敵に追われ、味方であるはずのマイアミ市警からも指名手配されて、逃亡を図るバッドボーイズ。スパイが誰かわからないため、気心知れた仲間でも油断大敵。終始、危険を伴う緊張感が映画を盛り上げます。

副題となっている「RIDE OR DIE」が意味するのは「一連托生、死ぬまで共に――」。死ぬまで深い愛情で結ばれることを言います。 また、どうなるかわからないが、仲間と運命をともにするという意味もあります。

過去シリーズでも、ピンチの時に何度も彼らが唱えた合⾔葉、「共に⽣き、共に死ぬ。⼀⽣悪友<バッドボーイズ>」(We ride together. We die together. BadBoys for life.)がここにも表現されています。

危機一髪の大ピンチを迎えても、この言葉でお互いを励ますバッドボーイズの2人。音響効果も見事にマッチし、息ピッタリの2⼈の掛け合いと死を覚悟したハードなアクションの中で、シリーズ史上最も強いバッドボーイズの“絆”が描かれています

まとめ

本作は、バッドボーイズ』(1995)、『バッドボーイズ2バッド』(2003)、『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)に続く、シリーズ第4弾

バージョンアップしたバッドボーイズ2人の掛け合いと、すっかりおなじみとなった銃弾戦やカーアクションに今回はハードなスカイアクションも加わりました。

容疑者となりながらも上司の汚名をはらすために、命がけで最大の試練に立ち向かうバッドボーイズ。演じるウィル・スミスとマーティン・ローレンスの30年の時を経ても変わらない固い絆が圧巻!

ユーモアもハードアクションもたっぷり魅せてくれる『バッドボーイズ RIDE OR DIE』をどうぞ劇場でお楽しみください。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は2024年6月21日(金)より全国の映画館で公開!

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。



関連記事

連載コラム

全裸監督2|1話ネタバレあらすじ感想と結末解説。人気AV女優大集合×ポルノの帝王再び!Netflixドラマのシーズン2を徹底紹介

「空からエロが降ってくる」Netflixドラマ『全裸監督シーズン2』を完全紹介 2019年8月、Netflixオリジナルドラマとして全世界に配信された『全裸監督シーズン1』。2016年出版の伝説のAV …

連載コラム

映画『おろかもの』あらすじと感想。芳賀俊×鈴木俊ふたりの監督が描く“おろかもの”ゆえにたどり着く感動|2019SKIPシティ映画祭12

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019エントリー・芳賀俊監督×鈴木祥監督作品『おろかもの』が7月16・20日に上映 埼玉県川口市にて、映画産業の変革の中で新たに生み出されたビジネスチャンスを掴んでい …

連載コラム

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』感想評価レビューとあらすじ解説。ヒトラーに屈せずに心理戦に持ち込む“知恵と勇気”をいかに発揮したのか⁈|映画という星空を知るひとよ158

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第158回 今回ご紹介する『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』は、自らの命をかけてナチスに抗議したオーストリアの作家シュテファン・ツバイクの世界的ベストセラーを映画 …

連載コラム

映画『シン・仮面ライダー』解説考察。庵野秀明エヴァシリーズでのオマージュを深掘りを2023年公開前に読み解く【邦画特撮大全92】

連載コラム「邦画特撮大全」第92章 今回の邦画特撮大全は、前回記事に引き続き『シン・仮面ライダー』を紹介します。 2021年4月3日、「仮面ライダー」生誕50周年企画発表会見での庵野秀明監督による映画 …

連載コラム

『ミッドナイトスワン』小説と映画の結末の違いをネタバレ考察!ラストまで続く内田英治監督の細かい心理描写|映画という星空を知るひとよ30

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第30回 トランスジェンダーの主人公・凪沙と、バレエダンサーを夢見る少女の“切なくも美しい絆”を描いた映画『ミッドナイトスワン』。内田英治監督が手掛けたこの映画 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学