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Entry 2021/08/29
Update

細野辰興の連載小説 戯作評伝【スタニスラフスキー探偵団~日本俠客伝・外伝~】16

  • Writer :
  • 細野辰興

細野辰興の連載小説
戯作評伝【スタニスラフスキー探偵団~日本俠客伝・外伝~】(2021年8月下旬掲載)

【細野辰興の連載小説】『スタニスラフスキー探偵団~日本俠客伝・外伝~』の一覧はこちら

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最終章『私が愛した中村錦之助』【其の参】


(C)1964 東映

 戦後日本映画黄金期のスーパースター、初世・中村錦之助。劇中では播磨屋錦之助が、自身の【芸術的苦悩】或いは【芸術的欲望】により『日本俠客伝』の主演を断った、とする風間重兵衛の劇中での「仮説」の展開を紹介して行った前回。「東映時代劇映画」の限界も、始まりつつあった「ヤクザ映画」の限界も錦之助は解っていたと云う「仮説」から先ずは始まった。
何よりも、『用心棒』『椿三十郎』ショック以来、自らが目指した「文芸時代劇路線」に出演し過ぎたことにより、錦之助の魅力であった「スピード感」と「明朗さ」と「陰のないモダニズム演技」が失われ、歌舞伎の演技を基礎とした「重苦しい演技」に逆戻りしてしまったと云う「仮説」は腑に落ちた。

自己の「演技の逆戻り」に気付き焦った錦之助は、「東映時代劇映画」と「ヤクザ映画」の違いを「体制寄り」と「反体制」であることにも気付いた。更に「東映時代劇映画」に通底する【御上や組織への忠義】ではなく、「ヤクザ映画」は、【弱者への忠義】【弱者への忠節】、つまり【真の任俠の精神】を描ける、否、描かなければらないことに気付き、「ヤクザ映画」に出演するならそこに腐心したいと云う【芸術的欲望】から『日本俠客伝』の主演を断った、との風間の「仮説」の途中までを紹介した。

第一章で語った様に、「顔斬り」と云うアクション性を持つ『スタニスラフスキー探偵団』とはかなり違う「アクション性の無さ」を逆手に取った大団円になりそうな予感に満ちているのではないだろうか。

少々、前口上が長くなってしまったが劇中、脚本家の円山が、風間の
「〜。しかるに『日本俠客伝』はッ」
を受け
「そうかッ、・・・しかるに『日本俠客伝』は!?」
で終わった後の件を紹介して行きたい。

作・演出の細野監督が、風間重兵衛監督の「仮説」を通して何を表現しようとしたのかが、少し判るかも知れない。

〇 劇中舞台

   喫茶店ルノアールの会議室の場。
円山「そうかッ、しかるに『日本俠客伝』は!?」
風間「そう、しかるに『日本俠客伝』は、【弱者へ
 の忠義】ではなく【主君への忠義】を描く『忠臣
 蔵』の、つまり東映時代劇の只の焼き直し、再生
 産に過ぎなかったのだッ」
円山「成る程!? 脚本の笠原和夫は、『日本俠客
 伝』を書くに当たって、『七人の侍』で行くか?
 『忠臣蔵』で行くか? で逡巡したが、時の東映
 京都撮影所長・岡田茂の鶴の一声で『忠臣蔵』を
 ナラティブ・ストラクチャアにしたとは聞いたこ
 とがあったぞッ」
風間「脚本を一読し、即座に亡君の恨みを晴らし
 【主君への忠義】を描く『忠臣蔵』だと見破るこ
 となど時代劇のスーパースター播磨屋錦之助には
 造作もないこと」
円山「しかも、本来の『忠臣蔵』にはあった江戸幕
 府に対する謀反、反抗と云う代理戦争の側面も薄
 かったし」
和田「しかし、そんなことで、出演を断ったの!?」
風間「一介の映画ファンに過ぎない喫茶店のウェイ
 トレスである貴女には、そんなこと、なのかも知
 れないが、忠臣蔵で大石内蔵助を演じるのを俳優
 としての一つの到達点と考えていた歌舞伎出身の
 錦之助にとっては、ヤクザ映画版の『忠臣蔵』で
 ある『日本俠客伝』で大石役を演じてしまうこと
 に抵抗感があり過ぎて当然だろう」
和田「成る程!?」
円山「大川橋蔵や大友柳太朗は言わずもがな、両御
 大までもが頻繁に出演していた『東映歌舞伎』
 にだって最後まで頑なに出演しなかった錦之助だ
 し」
和田「映画界に入るときに梨園に戻ることを封印し
 た錦之助ですよ、当然ですッ」
風間「それに、ヤクザ映画に出演するならするで、
 新しいことに挑戦したかったと考えるのが自然だ
 ろう」
和田「流石、播磨屋錦之助です!!」
蓋河「・・・まだ、良く解らないのだけれど、それ
 で『日本俠客伝』の主演は請けずに別の役を作ら
 せて特別出演した、と云うこと?」
風間「フフフフフフ、今から試みる『沓掛時次郎
 遊俠一匹』誕生秘話の『仮説』を聴いて驚け!」
綾部「でも、一寸、待って下さいッ。『遊俠一
 匹』ってヤクザが主人公とは云っても丁髷を付け
 た時代劇じゃないですか、股旅物じゃないです
 か。正確にはヤクザ映画とは言えないんじゃない
 ですか?」
風間「そこだッ。萬年助監督の綾部にしては良いと
 ころに気が付いた。・・・そこでだ。【弱者への
 忠節】を見事に描いたと言われている『明治俠客
 伝 三代目襲名』を撮り終えたばかりの加藤泰監
 督と、俳優組合もとん挫し、独立も拒まれ四本の
 年間契約を東映と新たに、否、最後の契約として
 結んだ錦之助が、加藤泰に真の任俠の精神を描い
 た『沓掛時次郎 遊俠一匹』を託したであろう場
 面をロールプレイでやってみたい。錦之助を私、
 風間重兵衛が。加藤泰監督を、連続だけど円山さ
 んにやって貰いましょうか」
円山「私が加藤泰監督を!? チーフ助監督を務めた
 『羅生門』で脚本が解らないと言って黒澤明監督
 に喧嘩を売ったあの加藤泰を私が!?」
風間「そう。『浪人八景』の撮影時に五十路を超え
 ていた主演の市川右太衛門御大にもっと青春的に
 演じて欲しい、と要求し口論となっても一歩も引
 かず、御大の方が呆れて笑い出してしまったと云
 うあの加藤泰監督を円山さんに」
円山「『丹下左膳余話 百萬両の壺』『河内山宗
 俊』『人情紙風船』の三本の傑作だけを遺して中
 国大陸の戦線で戦病死した若き天才、山中貞雄監
 督の甥っ子である加藤泰を私が!?」
風間「そんなに嫌なら他の人に指名しても良いので
 すが。日野さん、演る?」
円山「やりますッ、やりますよ」
   覚悟を決め瞑想に入る円山。
   黒子が加藤泰監督風のサングラスと帽子を
   持って来る。
蓋河「でも、そのロールプレイって『日本俠客伝』
 の後の話なんでしょ? この仮説のテーマは『日
 本俠客伝』の主演を何故、断ったか、なんじゃな
 いの?! 焦点が呆けているんじゃない」
円山「しかし、此処まで来たんだ、折角だからやっ
 てみようじゃありませんか」
   とまた瞑想に入る。
風間「・・・昭和四十年初秋。京都は鳴滝に在った
 播磨屋錦之助邸の応接室。既に有馬稲子とは別居
 生活に入っていたからか、何故か哀しいほどの静
 寂に包まれていた。・・・用意、ハイッ」
錦之助「・・・泰さん。『明治俠客伝 三代目襲
 名』を祇園会館で観させて貰いましたよ。流石、
 泰さん、感じ入りました」
加藤泰「無理せんで下さい。錦ちゃんこそ『日本俠
 客伝』での三田佳子君との別れ、見事でしたよ」
錦之助「お恥ずかしいかぎりです」
加藤泰「・・・錦ちゃんの主演映画を数多く撮って
 来た沢島君が江戸で鶴田の『飛車角』をヒットさ
 せ、同じくらい錦ちゃんの主演映画を撮って来た
 私までもが鶴田主演のヤクザ映画を京都で撮って
 しまった。・・・その結果、時代劇が益々、窮地
 に陥ってしまいましたね。・・・映画を撮れるの
 なら何でも撮ってしまう映画監督って、何て酷い
 奴だと思っているんでしょうね」
錦之助「監督、そいつは言いっこ無しだ。私だって
 健ちゃんの為とは云え、結局『日本俠客伝』に出
 演したんだから、偉そうなことは言えた義理じゃ
 ありませんよ」
加藤泰「・・・お互い因果な商売と云うことです
 ね。鶴田とは馬が合わず、忸怩たる想いも残る作
 品です」
錦之助「私も鶴田の名前を口にはしたくない。で
 も、だからと言ってそのことで作品の評価を歪め
 たりはしやしませんよ。好いた、幸薄い女に忠節
 を尽くそうと思えば思うほど、組や親分への忠義
 の為に不幸にしてしまうヤクザが無性に哀しかっ
 た」
加藤泰「『俠客伝』での錦ちゃんと三田君の別れに
 ヒントを貰ったのかも知れませんね」
錦之助「嬉しいなあ、泰さんにそんな風に言われた
 ら、役者冥利に尽きるってもんです」
加藤泰「鶴田も役者としては良いものを持ってはい
 るんだが。・・・『源氏九郎』シリーズから始
 まり『風と女と旅鴉』『瞼の母』、『真田風雲
 録』、錦ちゃん、あんたとの仕事は全て楽しかっ
 た」
錦之助「泰さん。私は東映を去ることにしました。
 ・・・否、黙って聴いてやってくださいッ。歌舞
 伎の子役時代から数えて二十余年、時代劇一筋で
 やって来た私に、時代劇を作らないと決めた東映
 での居場所はありません。・・・四本の作品を撮
 り終えたら東映を去ります。だから、その一本に
 どうしても長谷川伸物をやりたいんだ、『瞼の
 母』や『関の弥太ッペ』の様な股旅物を。これ
 ぞ、任俠と云う映画を遺して東映を去りたいんで
 すッ」
加藤泰「・・・そこまで決心しているとは。でも良
 いんですか、映画は女を描くもの、と標榜し、実
 践もしているこの私で?」
錦之助「そこに闘志を燃やす錦之助だと云うことは
 泰さん、貴方が百も承知してくれているじゃない
 ですか」
加藤泰「だったら、時次郎とおきぬ母子との哀切の
 道行を描く『沓掛時次郎』しかありませんッ。」
錦之助「流石、加藤泰! 『沓掛時次郎』なら【弱
 者への忠義】を描くのに打って付けだ。・・・出
 来たッ、この映画!」
加藤泰「・・・錦ちゃん、もしかして『俠客伝』へ
 の特別出演は、三田君母子との別れを演じたい為
 に、・・・弱者へ忠節を尽くそうと想いながらも
 出来なくなってしまうヤクザの愚かさ、済まなさ
 を演じたい為に、主演の辰巳の長吉役にはなかっ
 た【弱者への忠節】を演じたいその為に、ワザと
 主演を断ったのでは!?」
錦之助「で、笠原和夫さんに頼んで博奕打ちの清治
 役を描き足して貰ったと?・・・しがねえ役者風
 情にそんな大それた考えはありゃしませんよ」
加藤泰「・・・そうだったんですか。でも、まさか
 丁髷を付けずに着流しでやれッ、て言って来ない
 でしょうね、お偉いさんたちは」
錦之助「私の東映最後の作品だ。そんなことは言わ
 せはしませんッ。ヤクザを主人公とした『時代
 劇』を、真の任侠の精神を描いた『ヤクザ映画』
 の真骨頂として置き土産にさせて貰いますッ」
加藤泰「それでこそ時代劇俳優、播磨屋錦之助
 だッ。・・・でも錦ちゃん、本当に東映を去るん
 ですね。・・・『きけ、わだつみの声』で当てた
 とは云え、まだまだ興行的に安定していなかった
 東映をここまでにしたのは錦ちゃん、アンタ
 だッ。その錦ちゃんが。・・・寂しくなります
 ねェ」
錦之助「寂しくなるのはこっちに居ても同じこと。
 右太衛門御大を初め月形龍之介先生、進藤英太郎
 さん、原健策さん、山形勲さん、加賀邦男さん、
 堺駿二さん、星十郎さん、それに丘さとみちゃ
 ん、大川恵子くん、北大路の欣也ちゃん、時代劇
 の顔が少しずつ撮影所から見えなくなって行く寂
 しさは一入です。空気が一変したんです。・・・
 京撮から時代劇の灯火が消えるその前に一世一代
 の置き土産を遺させてやっておくんなさいッ」
加藤泰「・・・錦之助さん、御一緒させて戴きま
 すッ」

 と此処で舞台は一旦、暗転し、「楽屋の場」に変わる。

行方を眩ました鬼迫哲の代わりに戯曲を執筆している清水と山田の場となり、作劇を巡る二人の対立が面白くおかしく描かれて行く。

二人の対立とは、ソロソロここら辺で「終り」に向かっても良いではないのか、と云う山田と、此処から話をもう一つ展開させないと真のテーマは描けず面白くならない、とする清水の創作上の対立だ。

 触りだけ、再現してみよう。

〇 舞台

   「楽屋の方の場」に照明が当たり清水と山田
   が生みの苦しみを味わっている。
   戻って来た尾形たちも水分補給をしている。
山田「どう展開させようと云うんだよッ。良いじゃ
 ないか、中村錦之助の【芸術的欲望】から『日本
 俠客伝』の主演を断ったと云うことで。『貌斬
 り』の様なアクションはないけど整合性はある。
 第一、鬼迫さんの箱書きでも後は大団円だけだっ
 たじゃないかッ」
清水「違います、山田さん。鬼迫さんのあの箱書き
 は『七人の武蔵』を僕たちが創った時点で変わっ
 たんです。だから、二人で責任を持って、箱を修
 正して完成させなければならないのですッ」
山田「まあ、少しは解るような気もするけど。具体
 的にはどうするの?」
尾形「どうかしたか?」
清水「折角の風間の仮説なんですが、誰かに否定さ
 せたいのですッ」
尾形「なに!? 折角、大団円を迎えようとしてるの
 に、何故だ?」
清水「『否定の否定』ですッ。一度、否定したもの
 をもう一度、否定させるのです。その方がテーマ
 も深まり面白くなるのですッ」
尾形「へえ、それって『弁証法』じゃないのか。ま
 あ、面白くなるなら何でもやるぜッ、『否定の否
 定』だろうが『肯定の肯定』だろうが。なあ、皆
 んな!」
山田「誰に、どう否定させるの?」
清水「・・・(皆を見回し)任せて下さいッ」

 そして、舞台は再び喫茶店・ルノアールの会議室に移り、ロールプレイの終わる処からの再開となる。

〇 舞台・会議室

加藤泰「・・・錦之助さん、御一緒させて戴きま
 すッ」
風間「・・・カット!! 悪くないねェ」
和田「良いじゃないですかッ。最高じゃないです
 か! 三世・四世時蔵の追悼公演のスケジュール
 のせいだけではなく、かと言ってヤクザ映画に対
 する偏見や嫌悪だけでもなく、純粋な【芸術的欲
 望】から『日本俠客伝』の主役を請けずに助演と
 して【弱者への忠節】を描くドラマを演じた播磨
 屋錦之助。腑に落ちますッ」
日野「しかし、しかし一寸、待ってよ。・・・錦之
 助最後の東映作品は、五社英雄監督の『丹下左膳
  飛燕居合斬り』じゃなかった!? 『遊俠一匹』
 ではなかったよね?」
蓋河「そうなの!?」
和田「間違いありませんッ、『遊俠一匹』は昭和
 41年4月1日公開、『丹下左膳 飛燕居合斬り』は
 5月21日公開ですからッ」
蓋河「何故よ、何故、錦之助と名匠・加藤泰が、こ
 れぞ真の任侠の精神と精魂込めて創った『遊俠一
 匹』が錦之助最後の東映時代劇映画にならずに、
 フジテレビのディレクター風情が撮った『丹下左
 膳 飛燕居合斬り』が最後の東映公開作品に成っ
 たのよ?」
風間「・・・そこら辺が、東映サイドも口が堅いと
 云うか、知っている人がもう居ないと云うか正
 直、良く判らないんだ」
和田「東映一族の陰謀では!?」
円山「・・・有り得るッ。『遊俠一匹』を試写で観
 たお偉いさんたちが、こんな優れた時代劇であり
 ヤクザ映画でもある作品を播磨屋錦之助最後の東
 映作品にしてしまったら、ヤクザ映画の中でも主
 流の任侠映画路線に差し障りがある、とでも考え
 たのかも知れないッ」
風間「流石、円さん。私の仮説に良くぞ追いついて
 くれました。『遊俠一匹』ほどの名作を錦之助最
 後の東映時代劇映画として公開し、注目を集めて
 大ヒットでもした日にゃあ、時代劇を止められな
 くなるかも知れない、と」
和田「『拝啓天皇陛下様』でブレイクした渥美清も
 丸で寅さんを先取りした様なキャラで出ています
 しねッ」
日野「出来たッ、この仮説、出来たじゃないかッ」
蓋河「蛇足の仮説ですけどね」
   そこへ大きな高笑いが鳴り響く。
   誰かと思えば綾部だ。
綾部「・・・風間監督の仮説の演説がお済みでした
 ら、私、綾部、萬年助監督の分際ではあります
 が、敢えて異を唱えさて戴きますッ」
和田「血迷ったのッ、綾部さん!?」
蓋河「よ、待ってましたッ、綾部」
風間「・・・面白いッ、拝聴させて貰いましょ
 う!」

【この章】続く

【細野辰興の連載小説】『スタニスラフスキー探偵団~日本俠客伝・外伝~』の一覧はこちら

*この小説に登場する個人名、作品名、企業名などは実在のものとは一切関係がありません。作家による創作物の表現の一つであり、フィクションの読み物としてご留意いただきお楽しみください。

細野辰興プロフィール


(C)Cinemarche

細野辰興(ほそのたつおき)映画監督

神奈川県出身。今村プロダクション映像企画、ディレクターズ・カンパニーで助監督として、今村昌平、長谷川和彦、相米慎二、根岸吉太郎の4監督に師事。

1991年『激走 トラッカー伝説』で監督デビューの後、1996年に伝説的傑作『シャブ極道』を発表。キネマ旬報ベストテン等各種ベストテンと主演・役所広司の主演男優賞各賞独占と、センセーションを巻き起こしました。

2006年に行なわれた日本映画監督協会創立70周年記念式典において『シャブ極道』は大島渚監督『愛のコリーダ』、鈴木清順監督『殺しの烙印』、若松孝二監督『天使の恍惚』と共に「映画史に名を残す問題作」として特別上映されました。

その後も『竜二 Forever』『燃ゆるとき』等、骨太な作品をコンスタントに発表。 2012年『私の叔父さん』(連城三紀彦原作)では『竜二 Forever』の高橋克典を再び主演に迎え、純愛映画として高い評価を得ます。

2016年には初めての監督&プロデュースで『貌斬り KAOKIRI~戯曲【スタニスラフスキー探偵団】より』。舞台と映画を融合させる多重構造に挑んだ野心作として話題を呼びました。



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