唯一無二の《異種格闘技》な映画祭「トーキョー・スキヤキ・シアターズ」が新たに誕生!
世界各国で制作されたインディーズ映画を紹介する、唯一無二の《異種格闘技》な映画の祭典「トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024(Tokyo Sukiyaki Theaters 2024)」。
2024年11月に「todoiF」動画配信サイトにてオンライン開催、同年12月には東京・高円寺シアターバッカスでリアルイベントを開催というハイブリッドな映画祭です。
本特集コラムでは、2024年12月に初開催を迎える同映画祭の上映作品を紹介。第2回は、最優秀芸術貢献賞(スキヤキアワード)と最優秀ドキュメンタリー賞をW受賞した映画『アルケミストのダンス』です。
類い稀なフラメンコダンサー、マリア・パヘスの創作にかける情熱に迫ったドキュメンタリーである本作は、2024年12月7日(土)・8日(日)高円寺シアターバッカスにて上映されます。
連載コラム『トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024へようこそ』記事一覧はこちら
映画『アルケミストのダンス』の作品情報
【日本公開】
2024年(スペイン映画)
【監督】
アランチャ・ベラ・ブエンディア
【キャスト】
マリア・パヘス、エル・アルビ・エル
【作品概要】
スペイン・アンダルシア出身のフラメンコダンサー、マリア・パヘスの創作の源泉に迫るドキュメンタリー。監督はアランチャ・ベラ・ブエンディア。
実際の舞台映像と、パートナーである詩人・演出のエル・アルビ・エルによるコメントを交えながら、マリアのステージにかける情熱とインスピレーションを映し出します。
映画『アルケミストのダンス』のあらすじ
メリダのローマ劇場でマリア・パヘスの最新ショーの「De Scheherezade」が始まろうとしていました。
マリア・パヘスの思考はどのように機能するのでしょうか? 彼女の動きはどこから来るのでしょうか? 彼女のダンスのインスピレーションは何なのでしょうか?彼女の創作プロセスを詳しく探ります。
映画『アルケミストのダンス』の感想と評価
情熱の国スペインはアンダルシア出身の天才的フラメンコダンサー、マリア・パヘスの人生に迫るドキュメンタリー作品です。
まさに踊るために生まれてきたマリアは、ステージに命のすべてを捧げてきました。誰より早くステージ入りして自分と向き合い、指先一本に至るまで細心の注意を払って感動を生み出します。第一線で活躍してきたプロの姿にただ圧倒されます。
芸術の女神そのもののようなマリアを支えるのは、詩人で演出を務めるパートナーのエル・アルビ・エルです。二人の深い絆にも心揺さぶられます。
ステージで踊る神々しいまでに美しいマリアの姿。しかし、その踊りを生み出すために、一人カメラの前で白髪を振り乱して鬼気迫る表情で自分の限界に挑む様はさらに美しいと感じずにはいられません。
こんな風に自分のすべてを絞り出し、崇高な何かを生み出した経験を持つ人がこの世にどれだけいることでしょうか。マリアは一生かけてこの偉大な仕事に挑んできたのです。
山ほどアイデアを書きこんだ創作ノートを見せながら、ワクワクする思いを語るマリアの光り輝く瞳に魅了されることでしょう。
まとめ
命を燃やして芸術を生み出す姿に圧倒される魂のドキュメンタリー『アルケミストのダンス』。
ステージ上ではまるで神の領域に足を踏み入れているかと思わせるほど神々しい存在となるマリアが、パートナーの隣では安心してくつろいだ微笑みを見せてくれるのもとても印象的です。
「トーキョー・スキヤキ・シアターズ」『アルケミストのダンス』は、2024年11月には「todoiF」動画サイトで全世界オンライン上映後、2024年12月7日(土)・8日(日)東京・高円寺シアターバッカスにて上映されます。
トーキョーに集いし、世界の才能煌めくインディーズ映画をお見逃しなく。
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