『映画 えんとつ町のプペル』続編! プペルは戻って来るのでしょうか?
西野亮廣による同名絵本を原作とする2020年製作のアニメ『映画 えんとつ町のプペル』の続編『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』。
本作は、2019年発売の絵本『チックタック 約束の時計台』を原案にして映像化たものです。
前作で遠くへ行ってしまった友だちプペルを、戻ってくるのを待っているルビッチ。プペルがいなくなって1年がたち、ひょんなことからルビッチは、時を支配する謎の異世界「千年砦」に迷い込みます。
ここには11時59分で止まっている不思議な時計台がありました。ルビッチが元の世界に戻るため課せられた使命は、この止まってしまった時計台を動かすこと。
友をなくし前へ進もうとするルビッチに、さらなる使命が与えられたのです。はたしてルビッチは奇跡を呼ぶことができるのでしょうか。また、プペルとの再会は叶うのでしょうか。
『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』を、ネタバレありでご紹介します。
『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』の作品情報

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台」製作委員会
【日本公開】
2026年(日本映画)
【原作】
西野亮廣
【原案】
にしのあきひろ
【監督】
廣田裕介
【脚本・製作総指揮】
西野亮廣
【編集】
廣瀬清志
【音楽】
富貴晴美
【主題歌】
ロザリーナ
【声の出演】
永瀬ゆずな、窪田正孝、MEGUMI、小芝風花、吉原光夫、土屋アンナ、山寺宏一、藤森慎吾、伊藤沙莉、東野幸治、長谷川雅紀、渡辺隆、森久保祥太郎、梶原雄太
【作品概要】
本作は、西野亮廣による同名絵本を原作とする2020年製作のアニメ『映画 えんとつ町のプペル』の続編。前作で遠くへ行ってしまった大切な友だちプペルに少年ルビッチがもう一度出会うまでの物語を描いています。
前作に引き続き西野亮廣が製作総指揮・原作・脚本を担当し、廣田裕介が監督を務めました。アニメーション制作はSTUDIO4°C。
テレビドラマ「監察医 朝顔」シリーズなどで知られる子役の永瀬ゆずなが主人公ルビッチの声優を務め、前作でプペルの声を演じた窪田正孝が同役を続投しています。MEGUMI、小芝風花、吉原光夫、土屋アンナ、山寺宏一、藤森慎吾、伊藤沙莉、東野幸治といったメンバーも脇を固めます。
『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』のあらすじとネタバレ

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台」製作委員会
えんとつ町で暮らす少年ルビッチは、1年前のハロウィンの夜にゴミ人間プペルと出会い、煙に覆われたこの町に星空を取り戻すという冒険をしました。
ところが、星を見上げた奇跡の夜、プペルは突然消えてしまいました。最初は帰って来ると信じていたルビッチですが、彼を待ち続けることをあきらめて前に進もうとしていました。
そんなとき、ルビッチは大切な思い出のブレスレットをネズミに持ち攫われ、そのネズミを追いかけるうちに、噴水池に飛び込んでしまいました。
水の中を漂い、見知らぬ世界の中で気が付いたルビッチ。だだっ広い海の中の小舟に乗っていました。同じ船には、コロコロした人間の言葉を話す猫が乗っていて、ルビッチは彼に「モフ」と言う名前をつけ、彼が目指す陸地へ同行することにしました。
モフと一緒にたどり着いた謎の異世界「千年砦」で、ルビッチはそこを支配する女王ネズミのホーラから、「時を刻まなくなった時計は処分されるこの世界に、一つだけ止まったのに処分されない不思議な時計がある。その時計の針を動かすのがお前の役目だ」と言われます。
時計の針を動かせたら、元の世界へ帰ることができるのです。ルビッチは否応なしに時計の修理をすることとなり、モフは行きがかり上、ルビッチの助太刀をします。
まずは、時計の修理を時計師たちに頼もうとしますが、みな断られてしまいます。「あの時計は壊れていないから修理できない」と言われました。
ルビッチとモフは最後の手段として、時計台に住んでいる、頭がおかしいと噂される時計師ガスに直接時計が止まった理由を聞こうと、時計台に向かいました。
ガスと会い、ルビッチとモフは時計の修理を依頼しますが、拒絶されてしまいました。
ルビッチはガスに断られた帰りに時計台に残された記憶に触れました。そこには、ガスと人間に化けた植物の精ナギの100年前の約束がありました。
『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』の感想と評価

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台」製作委員会
前作のラストでプペルを失った経験を持つルビッチ。続編となる本作ではどんな活躍をするのかと、気になる人は多かったでしょう。本作は、大切な人をいつまでも待ち続けることの意味が、そのままテーマになった作品でした。
この作品では、ゴミ人間プペルはあまり登場しません。
それもそのはず、本作はプペルを失って喪失感を抱くルビッチが、”大切な人を待ち続ける勇気と優しさ”を得て、プペルとの再会を目指す物語ですから、プペルとの再会はラストのワンシーンとなっています。
ルビッチは自分の経験からも、ガスの100年もの間いなくなったナギを待ち続ける気持ちが痛いほど理解できました。
ガスに「前を向いて生きろ」と言う時、ナギに「ガスがいつまでも待っているから戻ってあげて」と言う時、ルビッチの目から大粒の涙がこぼれます。
それは、自分とプペルのケースから体験した思いで、ガスとナギに対する心からの叫びでした。
こんなルビッチの声のキャストを務めているのは、テレビドラマなどで知られる子役の永瀬ゆずなです。今回の声のキャスティングをする時に、廣田裕介監督は、「子供の時にしかない強さや引力」を求めたと言います。
白羽の矢があたった永瀬ゆずなは、感情豊かにルビッチの心をそのまま代弁する働きをし、観る者の心を揺さぶっています。
そしてもう一つ印象深いのは、作中でナギが歌う、HYの『366日』。歌の好きなナギが町でこの歌を歌い、ガスが惹かれるという大事な役割をします。
ナギの声を務める小芝風花は、ボイストレーニングに通って練習したと言い、その成果を見事に出しました。透き通った歌声の小芝風花版『366日』にウットリすることでしょう。
また、本作でも魅力的なキャラクターがいっぱい登場します。準主役ともいえる、猫のモフもその一人。
目つきも言葉使いも悪く、性格も少々意固地な異世界の猫ですが、時折見せるチャーミングな仕草に、言いようのない愛らしさを感じさせます。
このままモフとお別れするのは寂しいと思います。次作でも登場して、ルビッチの良き相棒となってくれるのを期待します。

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台」製作委員会
まとめ

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台」製作委員会
西野亮廣による同名絵本を原作とするアニメ『映画 えんとつ町のプペル』の続編、『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』をネタバレありでご紹介しました。
前作から5年がたち、再び登場した本作は「信じる心」を守り貫くために必要な「信じる勇気」を描いた、感動の冒険ファンタジー・アドベンチャー。
時計台の時計が止まった秘密を知ったとき、ルビッチばかりか観客も切ない思いに捉われます。帰って来てほしい人の居場所を残してあげたいというガスの思いは、誰の心にも響くことでしょう。
そして、大切な人がいなくなったルビッチだからこそ、ガスの気持ちは痛いほどわかります。「もう一度、君に会いたい」。強く念じるその思いが、また新たな奇跡を呼びこみました。
本作は、ルビッチとガスの”遠くにいってしまった大切な人に会いたい気持ち”を表現した感動の一作でした。
ルビッチとプペルの物語はまだ続くそうです。再会した二人のその後の物語もまた楽しみです。

































