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Entry 2024/05/25
Update

【2話ネタバレ】鬼滅の刃 柱稽古編|アニメ感想考察とあらすじ解説。義勇と錆兎の関係ד繋ぐ命と託された未来”の意味を描く

  • Writer :
  • 谷川裕美子

なぜ義勇は、柱稽古を拒否するのか?

累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴・原作の大人気漫画をアニメ化。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」へ入隊し、鬼を倒すために激しい戦いを繰り広げます。

激しい戦闘シーンに加え、妹への深い愛情や共に戦う仲間との熱い絆、そして鬼となった者達の悲しい過去などの胸を打つドラマも、多くのファンの心をつかみました。

テレビアニメ第4期となる「柱稽古編」では、鬼舞辻無惨との最終決戦に向けて、炭治郎が鬼殺隊最強の剣士たち「柱」に夜厳しい稽古に臨みます。

第2話では、炭治郎・禰豆子の恩人にして「水柱」冨岡義勇が柱稽古に参加しない理由が明かされます。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
吾峠呼世晴

【監督】
外崎春雄

【アニメーション制作】
ufotable

【音楽】
梶浦由記、椎名豪

【キャスト】
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和

【作品概要】
週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴による超人気漫画のテレビアニメシリーズ第4期。家族を鬼に殺された主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために恐ろしい鬼たちに立ち向かいます。

鬼との激しい戦闘シーンとともに描かれる、涙なしには見られない胸を打つドラマからも目が離せない本シリーズ。第4期「柱稽古編」では、炭治郎が鬼殺隊最強の剣士「柱」との厳しい稽古を通してさらなる成長を遂げていく姿を熱く描きます。

出演は花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ほか。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第2話のあらすじとネタバレ

珠世のもとに突如現れた、鬼殺隊当主・産屋敷耀哉の鎹烏。

鬼舞辻無惨を討つべく研究を続ける鬼である珠世に、耀哉は禰豆子の「太陽克服」の原因をともに調べ、無惨を倒すために協力してほしいと伝え、鬼殺隊の本拠地へ誘います。

珠世は研究結果をまとめ、産屋敷邸に行くことを決心しました。

一方、蝶屋敷で動けなくなった耀哉からの手紙を受け取った炭治郎は、稽古に参加していないという義勇のもとを訪れます。

「根気強く義勇と話してほしい」という耀哉の言葉を守り、義勇に拒否され続けながらも炭治郎はあきらめませんでした。

とうとう根負けした義勇は、自身が稽古に参加しない理由を語り始めます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第2話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第2話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

かつて炭治郎に稽古をつけてくれた錆兎の正体は、若き日の義勇の同門の親友であり、彼は最終選別で手鬼に殺されていました。

二人は入隊のための最終戦別に挑むも、最初に遭遇した鬼に負傷させられた義勇は錆兎に助けられ、選別の最終日にようやく意識を取り戻しました。

そこで初めて、錆兎は仲間たちを守るために藤襲山の鬼をほとんど一人で討伐したものの、最後には倒れ唯一の戦死者となってしまったことを聞かされたのです。

以来、柱となるまでの高い実力を身につけながらも、「助けられて生き残っただけ」という負い目を抱え続けている義勇は「鬼を倒せなかった自分に柱になる資格はない」とその場を立ち去ろうとします。

大事な人を失った義勇の、心の痛みを理解した炭治郎。

亡霊となりながらも自身に稽古をつけてくれた「兄弟子」の錆兎、また無限列車での戦いで自分たちを守り命を落とした「炎柱」煉獄杏寿郎の気高さを改めて痛感し、涙をこぼします。

「錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか」と義勇に問う炭治郎。その言葉によって義勇は、かつて錆兎から「自分が死ねば良かったなんて二度と言うなよ」と厳しく叱られた日の記憶が蘇ります。

翌日に祝言を挙げるはずだった義勇の姉・蔦子は、それを承知した上で命懸けで弟を鬼から守ったのだと諭してくれた錆兎。

「お前は絶対に死ぬんじゃない」「姉が命を懸けて繋いでくれた命を、託された未来を、お前も繋ぐんだ」……。

なぜか忘れてしまっていた錆兎の言葉を、当時打たれた頰の痛みとともに思い出した義勇は、稽古に出ることを決心します。

一方、しのぶも「柱稽古には参加できない」とカナヲに伝え、「花柱」であった姉・カナエを殺した鬼について語り始めました……。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第2話の感想と評価

第2話は、人気キャラ・義勇と炭次郎の心がつながる感動回です。

鬼舞辻無惨を倒すために、団結し動き出した鬼殺隊。鬼である珠世のもとには、耀哉の鎹烏が現れました。無惨を倒すために協力してほしいと言われた珠世は、産屋敷邸に行く決心をします。珠世のこれまでの研究と知識は、きっと今後鬼殺隊の大きな力になるに違いありません

一方、炭治郎のもとには、体の自由がきかなくなった耀哉から手紙が届きました。義勇が前を向けるようになるよう、話をしてやってほしいと頼まれた炭治郎は、必死で義勇に話し続けます。

無視されようとまったくめげず、何日にもわたって義勇に張り付く炭治郎の姿がコミカルに描かれます。

やがて根負けした義勇は、同門の親友・錆兎を亡くした悲しみと、自身が「柱にふさわしくない人間」であることを話し始めました

義勇の深い悲しみを理解する炭治郎。それと同時に、以前自身に稽古をつけてくれた錆兎が、義勇の死んだ親友だったと知り胸打たれます。

錆兎が義勇に残した「生きろ!」という強烈なメッセージに思わず涙することでしょう。義勇は死んでなお、親友の魂を守り続ける友の深い愛に報いる決心をしました。

義勇が落ち込んでしまったと勘違いした炭治郎が誘ったのは「ざる蕎麦の早食い競争」。炭治郎の変わらぬ天然ぶりが炸裂する名シーンです。

ラストには、しのぶとカナヲが登場。しのぶは姉・カナエを殺した鬼について、カナヲに話し始めます。「その鬼の殺し方についても話す」と言うしのぶ。いったいカナエは、どのような死を遂げたのでしょうか。

おそらくは残酷な事実を明かされるに違いなく、胸がザワザワしますが、恐ろしい真実が明かされる次回への期待が高まります

まとめ

今回、とうとう「水柱」の義勇も柱稽古への参加を決意しました。

「鬼舞辻無惨を倒す」という大きな目標のために動き出す鬼殺隊ですが、クセ者揃いの柱たちに炭治郎は果たしてきちんと稽古をつけてもらえるのでしょうか。

また、しのぶが語る姉・カナエを殺した鬼の詳細についても気になります。次回も絶対に見逃せません。







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