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【10話ネタバレ】怪獣8号|アニメ感想/解説/考察。正体ついにバレる!?ミナ参戦の“その後”に至るカフカの決断

  • Writer :
  • 谷川裕美子

超巨大化した怪獣10号に、防衛隊は大苦戦を強いられる……

怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んだことで「怪獣に変身する力」を身につけてしまった主人公の奮闘を描く、少年ジャンプ+の大人気ファンタジーアクション漫画をアニメ化した『怪獣8号』。

ド派手なアクションと笑いたっぷりのコミカルなドラマ展開から目が離せない本作。日比野カフカを福西勝也が演じるほか、瀬戸麻沙美、加藤渉らが声を担当しています。

保科が鋭い剣で切りつけた怪獣10号はみるみる巨大化し、さらに手強い敵へと変化してしまいました。防衛隊はどうやってこの強大な敵に立ち向かうのでしょうか。

手に汗握る第10話をご紹介します。

アニメ『怪獣8号』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
松元直也

【監督】
宮繁之、神谷友美

【シリーズ構成・脚本】
大河内一桜

【総作画監督・キャラクターデザイン】
西尾鉄也

【怪獣デザイン】
前田真宏

【音楽】
坂東祐大

【アニメーション制作】
Production I.G

【キャスト】
福西勝也、瀬戸麻沙美、加藤渉、ファイルーズあい、河西健吾、新祐樹、河本啓佑、武内駿輔、千本木彩花、玄田哲章、吉野裕行

【作品概要】
少年ジャンプ+の松元直也による大人気ファンタジーアクション漫画をテレビアニメ化。

多数の怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んでしまい怪獣8号に変身するようになった主人公・日比野カフカが、「日本防衛隊」へその能力を隠して入隊。仲間たちと共に怪獣討伐に奮闘する様を描きます。

監督は宮繁之と神谷友美、アニメーション制作はProduction I.Gが担当。主人公・カフカを福西勝也、カフカの幼なじみで防衛隊エリートの亜白ミナを瀬戸麻沙美、カフカとともに防衛隊員を目指す市川レノを加藤渉が演じます。

アニメ『怪獣8号』第10話のあらすじとネタバレ

新人隊員たちが訓練の成果を発揮し、翼竜系怪獣を抑え込むのに成功する一方で、巨大化した「怪獣10号」の攻撃はさらに激化。

保科は敵の変化にも対応して着実に攻撃を続けてましたが、ついに装備がオーバーヒートを起こしてしまいました。

攻撃を食らってしまった保科はとうとう倒れ込みます。それでも立ち上がり、怪獣に立ち向かっては吹き飛ばされる保科。

彼の心には、剣をあきらめるように散々周囲から言われてきた日々が去来します。

そして、自分の剣技を認めて背中を預けてくれたミナの「私が敵を射抜く時、君がその道を切り開いてくれないか」という言葉が、保科の脳裏によみがえりました。

副隊長として、彼女に任された留守を死んでも守るのだという強い覚悟で、保科は何度も怪獣に立ち向かいます。

しかし、とうとう保科は怪獣10号の手に捕まり、握り潰されそうになります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『怪獣8号』第10話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『怪獣8号』第10話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

その姿を見たカフカが怪獣8号に変身しようとしたその時、ミナの声が響き渡りました。

「皆、よく耐えてくれた」その声を聞いた保科は「怪獣、僕の勝ちや」と言ってニヤリと笑います。ミナの砲弾が怪獣に向かって放たれ、保科は解放されました。

保科とキコルが力を合わせ怪獣の足下を狙う中、ミナが怪獣の背面の核を狙って撃ち、隊員たちも総力をあげて援護します。保科は怪獣を切り刻み続けました。「保科、お前が副隊長で本当によかった」そう言いながら、ミナは的確に怪獣10号の核を撃ち抜きました。

怪獣10号はとうとう倒れました。長い戦いが終わり、座り込んだキコルに手を差し出す保科。カフカは、かっこいい彼らの中にいつか入りたいと言いながら涙を流しました。

しかしその時、巨大な物体が空に現れます。それは先ほどの怪獣10号の余獣でした。超巨大な余獣爆弾を前に、立ち尽くす隊員たち。倒れた怪獣10号が保科らに向かって言います。「この勝負引き分けだな」……。

その時、カフカが飛び出しました。レノの制止も振り切り、隊員たちの前で、カフカは迷わず怪獣8号へと変身します。

カフカは隊員らに心の中で謝りながら、大事な友を守るために余獣爆弾を空高く投げ飛ばして爆破しました。ものすごい爆風が地上を襲いましたが、隊員らは皆無事でした。

力を使い果たしたカフカにミナは銃を向け、身柄を拘束すると宣告しました。

アニメ『怪獣8号』第10話の感想と評価

見どころたっぷりの第10話。保科が周囲から止められながらも、剣の道をあきらめずに突き進んできた思いも明かされます。そこには、保科のミナに対する揺るがぬ信頼感と、命をかけて彼女の補佐を務めるのだという強い信念がありました。

「ミナのために道を切り開く」という保科の思いを受け取り、駆けつけたミナは見事に怪獣10号の核を射抜き倒します。隊長と副隊長の強い絆があるからこそ防衛隊はここまで結束できるのだと実感させられ、胸が熱くなるシーンです。

しかし、怪獣10号は「超巨大爆弾と化した余獣」という置き土産を残します。それを見たカフカがじっとしていられるはずもありません。以前からレノが恐れていた通り、カフカは躊躇することなく怪獣8号に変身し、余獣を吹き飛ばしました。

この先はいったいどうなるのでしょう。隊員たちの目の前で変身してしまったことが、吉と出るか凶と出るか。仲間たちも「カフカが変身したのは、間違いなく自分たちを守るためだった」ということは気づいているはずです。

しかし、カフカをこれから取り調べるのは、ミナ以上の上層部の人間になることでしょう彼らがカフカをあくまで「怪獣8号」として扱うのならば、ひどい仕打ちを受ける可能性もあるかもしれません

果たして、ふたたびカフカが防衛隊員として戻れる日は来るのでしょうか。

まとめ

とうとう強敵「怪獣10号」を倒した防衛隊。仲間と地球を守るために、躊躇なく怪獣8号に変身したカフカに感動させられる回でした。

しかし喜ぶ間もなく、怪獣8号としてのカフカと対峙した防衛隊は次なる難問に向き合うこととなります。

ミナによって拘束されたカフカは、いったいどこに搬送されるのでしょう。そしてどのような裁きを受けるのでしょうか。次回が待ちきれません。





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