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ダンまち映画ネタバレ感想『劇場版ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』冒険者のベルが女神アルテミスを救う!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

運命に選ばれた冒険者が女神と約束を交わす冒険譚

桜美かつしが監督を務めた、2019年製作の日本の冒険ファンタジーアニメ映画『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』。

巨大な地下迷宮「ダンジョン」を中心に栄える都市オラリオで開催された、「神月祭」にいた冒険者と主神が、ひょんなことから新たな冒険に身を投じていくというのは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

大森藤ノ原作、ヤスダスズヒトがイラストを担当する大人気ライトノベルをもとにした、大人気アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(通称ダンまち)』を映画化した作品、『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』の作品情報


(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作・脚本】
大森藤ノ

【監督】
桜美かつし

【キャスト】
松岡禎丞、水瀬いのり、坂本真綾、内田真礼、細谷佳正、斉藤壮馬、早見沙織、茅野愛衣、大西沙織、木村珠莉、石上静香、戸松遥、久保ユリカ、日笠陽子

【作品概要】
テレビアニメ『少女革命ウテナ』の演出などを手掛けた、桜美かつしが監督を務める冒険ファンタジー作品です。

主人公の冒険者ベル・クラネル役を演じるのは、「コードギアス 亡国のアキト」シリーズや『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』(2020)などに出演する松岡禎丞。

新キャラクターのアルテミス役を演じるのは、「コードギアス 亡国のアキト」シリーズや「傷物語」シリーズ、「劇場版Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編・後編」(2020・2021)などに出演する坂本真綾。他、水瀬いのりや細谷和正ら豪華人気声優陣が多数出演しています。


映画『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』のあらすじとネタバレ


(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち製作委員会

遠い昔、ヘスティアたち神は、刺激を求めて下界に降り立ちました。

そして、下界に降り立った神たちは皆、下界に住む冒険者たちと共に暮らすことを決めます。

神の力を封印し、不自由さと不便さに囲まれながら、楽しく生きようと。

ある神は娯楽を求めて、ある神は英雄を求めて、ある神は救いを求めて…。

巨大な地下迷宮「ダンジョン」を中心に栄える都市・オラリオ。

そこでは、不滅を司る女神ヘスティアの眷属であり、彼女が運営する新参の探索系ファミリア「ヘスティア・ファミリア」。

レベル6の冒険者で、「剣姫」と呼ばれるアイズ・ヴァレンシュタインを初めとする、英雄級の冒険者を多く抱える、女神ロキが運営する探索系ファミリア「ロキ・ファミリア」。

女神へファイストスが運営する、鍛治師(スミス)系ファミリア「へファイストス・ファミリア」など、多くのファミリアが住んでいました。

ヘスティアの眷属であり、彼女に溺愛されているレベル2の冒険者「リトル・ルーキー」ことベル・クラネルは、彼専属の鍛治師ヴェルフ・クロッゾと、サポーターのリリルカ・アーデ(愛称リリ)と一緒にダンジョンに冒険に行きます。

その夜、オラリオでは神時代以前より受け継がれている「神月祭」が開催されました。

神月祭とは、月を神に見立て、モンスターの魔の手から人々の無事を祈る祝祭の日のことです。

ベルたちは、へファイストスの元でバイトとして働いているヘスティアを連れて、昼間ダンジョンで稼いだ金を使って、祭りを楽しんでいました。

ベルのファンを自称する、手練手管の男神ヘルメスは神月祭にて、氷の台座に刺さった槍を抜いた者に、世界一周の旅をプレゼントする催しを行います。

神月祭に来ていたベルの意中の相手、アイズを含めた多くの冒険者がチャレンジしましたが、誰も槍を抜くことができません。

そこでベルがチャレンジしてみると、槍から「見つけた」という声が聞こえてきた瞬間、いとも簡単に槍を引き抜けたのです。

そんなベルを賞賛する、アイズを慕うエルフの少女レフィーヤ・ウィリディスを除く、ヘスティアたち観衆。

そこへ、ヘスティアの親友で、天界の三大処女神(貞潔を司り、純潔を尊ぶ女神)の一柱を担う女神アルテミスが現れます。

アルテミスは、「見つけた、私のオリオン」と言い、ベルに嬉しそうに抱き着きました。

神月祭が終わり、アイズたちと別れたベルたち。

彼らはヘスティア・ファミリアの本拠地、教会の隠し部屋にヘルメスとアルテミスを連れていき、2人から事情を聞こうとします。

それに答えたのはヘルメス。彼は世界一周の旅と称し、オラリオの外にいるモンスター討伐のクエストを、槍を抜いた冒険者に依頼しようとしていたのです。

アルテミスは、ヘルメスと彼が運営するファミリアと一緒に、モンスターの討伐に向かったのですが、苦戦を強いられてしまいます。

そこでアルテミスたちは、オラリオから援軍を呼ぼうと、助けを求めてきたのです。

アルテミスは、槍が選んだ純潔な魂を持つ冒険者、ベルをオリオンと呼び、このクエストを受けてくれないかとお願いします。

ベルたちは満場一致で、クエストを受けることを決めました。

ヘルメスは男神ガネーシャに頼み、彼が飼う3頭のワイバーンに自分と皆を乗せ、陸路だと1ヶ月かかる道のりを10日で着くよう手配しました。

ガネーシャに見送られたベルたちが目指すのは、オラリオから遠く離れた大陸の果て、大樹海の秘境「エルソスの遺跡」です。

野宿しながら進むこと1週間、ワイバーンに乗って大樹海の上空を飛んでいたベルたち。

アルテミスはその大樹海の中で、サソリ型モンスターの大群に襲われている親子を見つけます。

ベルとアルテミスはすぐさま降下し、親子を救おうと、サソリ型モンスターの大群の討伐へ向かいました。

しかし、ベルの無詠唱魔法「ファイアボルト」や、アルテミスの弓矢やナイフによる攻撃をもってしても、なかなか数を減らすことができません。

ついに、アルテミスが不意打ちをくらって倒れた時、ベルは背中に差していた槍を投げました。

すると、あっという間にサソリ型モンスターを、一匹残らず消し去ったのです。

ベルはアルテミスに駆け寄り、「あまり無茶をしないでください、女の子なんだから。女の子は守るものだっておじいちゃんが…」と注意します。

ヘスティアより強い女神であるアルテミスは、そんなこと初めて言われたと大笑い。

そこへ、ベルたちの突然の離脱に気づき、駆けつけたヘスティアたちが合流。

その際、ヘルメスはこっそり、ベルの耳元で「あんまり槍を使わないでくれ、気づかれたくない」と忠告します。

その言葉が気になるベルとヘスティア。

その後、アルテミスは食料の大半を親子に与え、村に帰る彼女たちを見送ります。

しかし、アルテミスが後先考えずに行動したせいで、食料が少なくなってしまったベルたち。

そこでベルは、近くの木に実っていた「マサラの実」を熱した料理を振る舞い、一同は空腹を満たすことができました。

夕食後、アルテミスとヘルメスは、ベルたちにクエストを依頼した経緯について話します。

事の始まりは、オラリオの外で起きたモンスターの異常な増殖でした。

増殖したモンスターたちが、近隣の村を襲い始めたため、多くの冒険者が討伐に向かいましたが、全員消息を経ってしまいました。

事態を重くみた「ギルド(オラリオの都市運営、冒険者および迷宮の管理、魔石、ドロップアイテムの売買を司る機関)」は、ヘルメスのファミリアに増殖の原因究明するよう依頼。

同じ目的できたアルテミスと、彼女のファミリアと共に、ヘルメスたちは調査および討伐に向かったのですが、封印から目覚めたある魔獣に苦戦します。

それは、古代の精霊たちが封印した、太古の魔獣「アンタレス」。

アンタレスは、丘を腐らせ海を蝕み、森を殺し、あらゆる生命から力を奪う巨悪のモンスターです。

アンタレスは長い年月をかけ、深く静かに力を蓄えていたため、今封印を破って猛威を奮っています。

アンタレスを倒せるのは槍と、槍に選ばれた者だけ…。そう話すアルテミスは就寝前、同じテントにいるヘスティアに、「君は変わったね」と言われました。

天界では、厳粛で規律を重んじる人格者であるアルテミス。

特に色恋沙汰には、異常なほどの厳格さを求める「恋愛アンチ」なのに、ベルに抱き着いたり、彼に恋するヘスティアの話に興味を持ったりしたからです。

一方オラリオでは、ギルドからオラリオから出るなと命じられ、港に用事を済ませに行けなくなったことに不満を抱くロキと、そのファミリアの姿がありました。

ついに、大樹海の秘境「エルソスの遺跡」付近に辿り着いたベルたち。しかし、上空から無数の光の矢が出現し、ベルたちに襲い掛かります。

強制的にベルたちは、アンタレスのせいで死滅した大樹海の中へ落とされ、親子を襲ったものより凶悪なサソリ型モンスターの群れに包囲されてしまうのです。

そこへ現れたのが、オラリオの人気酒場「豊饒の女主人」で働く、女神アストレアの眷属リュー・リオン。

彼女が放った詠唱魔法により、ベルたちを取り囲んでいたサソリ型モンスターは一掃されました。

リューは厄介なクエストがあると言われ、ヘルメス・ファミリアに同行し、一緒にエルソスの遺跡の監視をしていたのです。

1人オラリオに引き返したヘルメスを糾弾する、ヘルメス・ファミリアの団長アスフィ・アル・アンドロメダ。

彼女曰く、森の浸食は続き、モンスターも増殖する一方。近隣の村はモンスターによって壊滅し、エルソスの遺跡は門に阻まれ、アンタレスの討伐ができない状況でした。

ベルたちはひとまず、まだ死滅していない大樹海の中で築いた、ヘルメス・ファミリアの拠点へ向かいます。

その道中、ベルたちから離れたヘスティアは、アルテミスに先程の光の矢について問い質しました。

さらにへスティはこうも尋ねます。「君は本当のアルテミスではない。君は誰なんだ?」と…。

以下、『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』ネタバレ・結末の記載がございます。『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち製作委員会

その夜、ヘルメス率いる男性陣は、アスフィたち女性陣の裸を覗き見しようするも、あえなく失敗。

それに参加しなかったベルは1人、離れた場所で淋浴するアルテミスと遭遇するも、彼女は怒ったりしませんでした。

タオルを巻いたアルテミスは、ベルに天界にいた頃のヘスティアの話をしていました。

一方ヘスティアは、アルテミスに起きた事情を知り、彼女を想って槍を滝に沈めようとします。

それを止めたのはヘルメス。彼はヘスティアに、「2人の想いが通じ合えば通じ合うほど、槍の力は強くなる。アンタレスを倒す時間も、方法ももうないんだ」と告げるのです。

その頃アルテミスは、ベルに過酷な運命を背負わせてしまったことを謝罪しました。

ベルはそんなアルテミスに対し、「どんなモンスターが現れても、必ず倒してみせます。必ずあなたを守ってみせます」と約束します。

英雄に憧れている自分の気持ちを話すベル。アルテミスはそんな彼を見て、貞潔の女神である自分が今まで理解できなかった“恋”が何たるか、分かった気がしました。

浅瀬に移動したアルテミスは、蛍が宙を舞う中、ベルをダンスに誘い、幸せそうに踊りました。

その最中、アルテミスはベルにこう告げるのです。
「知っているか?下界に下りた神々は、一万年分の恋を楽しむのだそうだ。生まれ変わるあなたたち、子供たち(眷属)との悠久の恋。オリオン、あなたに出会えてよかった」と…。

翌朝、アルテミスが指揮をとり、ベルたち一同はアンタレス討伐に向かいました。

ヘルメス・ファミリアがエルソスの遺跡周辺にいるモンスターと戦う、陽動部隊。

ヘスティア・ファミリアとヘルメス、アスフィ、リュー、そして門にかけられた力を唯一解くことができるアルテミスがアンタレスを討伐します。

先に仕掛けてきたのは、アンタレスが操るサソリ型モンスターの群れ。

これをヘルメス・ファミリアが食い止め、その隙にベルたちはエルソスの遺跡に侵入します。

しかし、入ってすぐベルたちが見たものは、既に神殿に寄生したアンタレスが生み出す、モンスターの無数の卵でした。

ベルたちは、次々に孵化するサソリ型モンスターたちを殺しつつ、地下に潜むアンタレスの元へ向かいました。

しかし、地下に近づくにつれ、どんどん弱っていくアルテミス。ヘスティアはそんな彼女を心配し、声を掛けます。

一方オラリオでは、いきなり暴走し始めたダンジョンのモンスターに冒険者が襲われ、アイズたちロキ・ファミリアが討伐へ向かいました。

さらに、オラリオの上空に突如浮かんだ月。それを見た女神フレイヤとロキは、アルテミスが放つ神殺しの矢「オリオンの矢」だと分かり、それぞれ下界を守るために動き出します。

その頃ベルたちは、ついにアンタレスの元へ到着。しかしそこで、アンタレスの体内に取り込まれたアルテミスの姿を見たベルたちは、一瞬言葉を失いました。

アンタレスは喰らったアルテミスの力、すなわち神の力「アルカナム」による矢で、遺跡周辺や内部を破壊していきます。

地下深くへ落ちてしまったベルとアルテミス。そんな2人とは離れた場所に落ちたヘスティアたちは、ヘルメスから事の顛末を聞きました。

アンタレスに喰われたアルテミスは、最期の力を振り絞ってアンタレス討伐のため、下界に槍の形をした神造兵器「オリオンの矢」を召喚。

今ベルの傍にいるアルテミスは、「オリオンの矢」に宿ったアルテミスの残滓であることを…。

アルテミスはただ、アンタレスの中から見ていることしかできなかったのです。

自分の眷属であるアルテミス・ファミリアが、自分の力を宿したアンタレスに殺されていく様を…。

実際に地下深くの地面に横たわる、アルテミス・ファミリアの遺体を目の当たりにしたベルは、彼女からアンタレスごと自分を討って欲しいと頼まれます。

しかしベルは、アルテミスを守るためにアンタレスに立ち向かい、倒れました。

アルテミスはそんなベルを救うため、彼目掛けて放たれたアンタレスの攻撃をその身に受け止め、笑って消滅していきました。

絶望によって膝から崩れ落ち、蹲るベル。そんな彼を救うべく、アスフィ・リュー・ヴェルフ・リリは、アンタレスに戦いを挑んでいきます。

しかし、アンタレスには歯が立たず、次々と倒れていくアルフィたち。

そんな中、戦場を駆け抜けたヘスティアは、「オリオンの矢」を拾い、ベルに差し出してこう訴えます。

「お願いだ立ってくれ!アルテミスが愛したこの世界を、愛した子供たちを、アルテミスを救ってくれ!」と…。

ヘスティアの涙の訴えを聞いたベルは、アンタレスの中で泣いているアルテミスを救うため、「オリオンの矢」を持ってアンタレスに立ち向かっていきます。

一方オラリオのダンジョンでは、フレイヤの命で参上したオラリオ最強の冒険者オッタルがロキ・ファミリアと共闘し、モンスターを討伐していきました。

ベルは白い炎を身に宿し、ヘスティアの願いとアルテミスの力が籠った光が宿り、金色に光る「オリオンの矢」で、アンタレスに渾身の一撃を食らわせます。

弱体化するアンタレス。ベルはアルテミスに近づき、涙の咆哮を上げながら、短剣で彼女の心臓を貫き、止めを刺しました。

その直後、アルテミスとベルは精神世界で、最期の会話を交わします。

アルテミスはベルに、「知っているか?神も死んだら生まれ変わるんだ。だから笑って?また出会うために」と言います。

ベルがそれはいつかと聞くと、アルテミスは涙を流し、笑顔でこう答えました。

「百年後か千年後か、一万年かかってしまうかもしれない。でもきっと、生まれ変わった貴方がこの下界にはいる。きっと貴方と、また巡り合える。だから次に会った時は、一万年分の恋をしよう!ベル」と…。

その直後、アンタレスはアルテミスと、オラリオ上空に浮かぶアルカナムの矢と共に消滅。

それによってダンジョンにいるモンスターの暴走も収まり、ロキたちは歓喜の声を上げます。

そんな中、アルテミスの死を悼み、悲しむベルとヘスティア。

彼女はベルを後ろから抱き締め、「君はアルテミスを救った。君はアルテミスの英雄になれたんだよ」と慰めました。

それに対しベルは、ヘスティアに今よりもっと強くなると誓います。

2人が待っていた仲間たちの元へ向かう姿を、エルソスの遺跡にある女神像は優しく見守っていました。

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映画『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢』の感想と評価


(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち製作委員会

冒険者のベルが、「オリオンの矢」によって運命に選ばれ、女神アルテミスを救う物語でした。

物語の前半は、ベルを取り合うヘスティアとリリの攻防、ベルに積極的に行動するアルテミスに嫉妬したヘスティアたちの姿が描かれており、とても和やかで微笑ましいです。

オラリオから出ることを禁じられた、アイズたちロキ・ファミリアと、オラリオ最強の冒険者オッタルが共闘する奇跡の場面、それが詳しく描かれなかったのが「ダンまち」ファンにとって物足りなく感じることでしょう。

そして本作の最大の見所である、ベルとアルテミスの出会いと別れの場面。

貞潔の女神で「恋愛アンチ」と呼ばれたアルテミスが唯一、恋に落ちたベルと2人、手を取り合って踊る場面は最高に美しい光景です。

しかし、エルソスの遺跡に入ってベルたちが知った、アルテミスとそのファミリアに起きた悲劇は、言葉を失うほど悲しくて涙が出ます。

自分が愛した眷属が、自分の力によって殺されていく様を、ただ見ていることしかできないなんて…。

アンタレスに喰われたアルテミスが涙を流す姿、そんな彼女を想って泣きながらベルにお願いするヘスティアの姿。

2人の女神が泣く場面に、観ているこちらに悲痛な思いが伝わってきて、泣けてきます。

ヘスティアの願いを聞き届けたベルが最後、精神世界でアルテミスと会話を交わす場面は、本作で一番感動するポイントなので、必見です。

まとめ


(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち製作委員会

運命に選ばれた冒険者が、月夜に降り立った女神と恋の約束を交わす、冒険ファンタジーアニメ作品でした。

微笑ましい恋のバトルと共に描かれた、ベルたちの冒険譚は、一緒に旅をしてみたくなるほど心躍るものを感じます。

シリアスな場面が続く物語の後半の中で、ベルと女神アルテミスが交わした恋の約束は、『ダンまち』ファンはもちろん、原作やアニメを知らない女性でも胸キュンします。

冒険者たちがそれぞれ、仲間や街の人々のために戦うアクション場面は、剣と魔法が飛び交う格好良い場面なので、冒険とアクションものが好きな人は大興奮すること間違いなしでしょう。

松岡禎丞や水瀬いのり、坂本真綾ら人気声優陣がベルたちを演じていたからこそ、喜びや悲しみによる感動と、戦いと冒険による興奮を一度に味わえる最高の映画です。

運命に選ばれた冒険者が、女神と約束して彼女を守る、そんな冒険ファンタジーアニメ映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。



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