圭の記憶を取り戻す激動の第9話
「少年ジャンプ+」にて連載中の、みかわ絵子による大人気高校野球漫画をテレビアニメ化した『忘却バッテリー』。
完全無欠の豪腕投手の清峰葉流火と、記憶喪失となった元・切れ者キャッチャーの要圭を主人公に、ひたむきな若者たちの姿を熱く描きます。
新入部員の2年生・土屋の何気ない一言から、圭の記憶を取り戻すためにいろいろな方法を試す部員たち。すると、思いもよらない結果が待っていました。
激動の展開に驚きを隠せない、テレビアニメ第9話をご紹介します!
アニメ『忘却バッテリー』の作品情報
【放送】
2024年(日本アニメ)
【原作】
みかわ絵子
【監督】
中園真登
【制作】
MAPPA
【キャスト】
増田俊樹、宮野真守、阿座上洋平、島﨑信長、梶裕貴、山谷祥生、大塚剛央、石井マーク、河西健吾
【作品概要】
みかわ絵子・原作の大人気高校野球漫画をテレビアニメ化。
中学時代に名を馳せた豪腕投手の清峰葉流火と、記憶喪失となった元・切れ者キャッチャーの要圭を主人公に、なぜか野球無名校である都立高校に進学したふたりが、同じく野球から遠ざかっていた天才たちとともに、再び野球に向き合っていく姿を熱く描きます。
主人公を増田俊樹、宮野真守が演じるほか、阿座上洋平、島﨑信長、梶裕貴らがメインキャストを担当。
アニメ『忘却バッテリー』第9話のあらすじとネタバレ
「圭の記憶が戻ったらどうなるのか」という素朴な疑問を口にする新入部員の土屋。
それを聞いた部員たちは、それぞれがあの手この手で圭の記憶を取り戻そうとします。
どの方法もうまくいかない中、土屋の提案した催眠術を試すことに。うさんくさい催眠術師に術をかけられた圭は、ぐっすり眠り込んでしまいます。
葉流火は、圭が最近自分の早朝トレーニングに付き合うようになったことを話し、多分今は疲れて寝ているだけだと言いました。
「記憶があってもなくても圭は圭だから」という葉流火の言葉に、このままでもいいかと部員たちも納得します。
まもなく圭は目を覚まし、いつもと何も変わりのない調子で帰っていきました。
アニメ『忘却バッテリー』第9話の感想と評価
「圭に記憶が戻ったらどうなるのか」新顔の土屋だからこそ出た素朴な疑問をきっかけに、大きな転換期を迎えることになった小手指高校野球部。
なんともうさんくさい催眠術にかかった圭でしたが、驚いたことに翌朝から”智将”と呼ばれていた頃の圭に戻っていました。
これまでの記憶喪失中の彼を観ていた視聴者にとっては、お調子者でおバカな圭がいなくなったことを少し寂しく感じてしまいます。それは野球部員たちも同じかもしれません。
圭が記憶を取り戻す直前、術をかけられて眠り込んだ圭を前に、葉流火は「記憶があってもなくても圭は圭だから」という揺るぎない真実を語っていました。その言葉にうなずいた部員たち。
そのおかげで、翌日からまったく異なる人格になった圭を前にしても、野球部全員が「圭は圭だ」という強い思いをもって受け入れられたのでしょう。
記憶を取り戻した圭の、冴え渡る指導力には驚かされるばかりです。状況を冷静に観察し、誰がどんな行動をとったかを考察。そして、自分たちが実りある練習試合をするためには、どのような方法でどこにアプローチすればよいかまで見抜き、すぐに行動に移します。
まさに“智将”としかいいようのない、高校生の枠を越えた高度な能力です。
相棒である葉流火の腕の、ちょっとした不調も見逃さない圭。「唯我独尊男」と呼ばれるほど人の言うことを聞かない葉流火も、圭の言うことならと「しばらく球を投げるな」という指示におとなしく従います。
そして感動的なラスト。葉流火は一球だけ投げさせてほしいと圭に頼み、全力の剛速球を投げ込みます。あまりの球の威力にたじろく部員たち。葉流火が鋭い爪を隠していたことが明らかとなりました。
「何があっても圭は圭」と言っていた葉流火こそが、要圭の復活、ひいては超強力バッテリーの復活を誰より望んでいたことがわかります。
真の復活を遂げた黄金バッテリーが、次回とうとう実戦に臨みます。度肝を抜くさらなる展開に期待しましょう。
まとめ
おバカキャラの圭が催眠術によって突然消えていなくなり、智将として復活した激動の第9話でした。
これまでのコメディ色の強い展開から一転、後半はスポ根カラーとなり、圭のケタ外れの頭脳明晰さが映し出されます。
葉流火も封印してきた剛速球を解禁。それは目覚めた圭にしか捕球できない威力でした。
とうとう、本当の意味で野球部が始動します。まずは東京地区のベスト4・氷河高校との対戦が待っています。どのような戦いを見せてくれるのか楽しみです。