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【ネタバレ】ワイルド・ミッション|あらすじ結末と評価感想。キャストのタイリース・ギブソンがアクションを鍛え上げた筋肉で魅せる

  • Writer :
  • 秋國まゆ

「ワイルド・スピード」シリーズのタイリース・ギブソン主演作!

ダラス・ジャクソンが脚本・監督を務めた、2022年製作のアメリカのバイオレンスアクション映画『ワイルド・ミッション』。

戦地から戻ったばかりの若き兵士は、娘の薬代を手に入れるために犯罪に手を染めてしまいます。

しかし当局から取引を持ち掛けられ、悪名高い刑務所に潜入捜査をすることに。そこで彼は囚人が命懸けで戦う秘密のリングを見つけるも、刑務所長から戦いを強いられてしまうのです。

「ワイルド・スピード」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズで知られるタイリース・ギブソン主演で贈る、日本の劇場未公開の映画『ワイルド・ミッション』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

映画『ワイルド・ミッション』の作品情報


(C) 2021 Behind Bars LLC. All Rights Reserved.

【公開】
2022年(アメリカ映画)

【脚本・監督】
ダラス・ジャクソン

【キャスト】
タイリース・ギブソン、テレンス・ハワード、ジェレミー・ピヴェン、リル・ヨッティ、カレブ・スピルヤーズ、ローラ・アルマン、リック・ライツ、マリーズ・クランプ、カーティス・ライオンズ、ブルース・クーパー、スコット・グリーン、ロニー・イェルバートン、アリエル・プレペティ、デイビット・ジョセフ・マルティネス、ハッセル・クローマー、ジェレミー・サンデ、ハーク・ウォルツ、トレメイン・コール

【作品概要】
『Thriller』(2018)のダラス・ジャクソンが脚本・監督を務めた、アメリカのバイオレンスアクション作品です。

「ワイルド・スピード」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズでお馴染みのタイリース・ギブソンが主演を務めています。

映画『ワイルド・ミッション』のあらすじとネタバレ

国のために尽くし、アフガニスタン・イラク・ナイジェリアなどの戦地から帰国した元アメリカ海兵隊のテリー・ラモント・サベージ。

しかし国は彼の生活の保障を何もしてくれず、彼は入院中の娘の薬も食料も満足に買えない生活を強いられています。

テリーの娘は「血栓症」という、血液中でできた血の塊が血管を閉塞することで、障害を引き起こす病気を患っており、薬がなければ生きていけません。

そのためテリーは娘の薬代欲しさに、麻薬組織のアジトに武装強盗するしかありませんでした。

逮捕されたテリーの経歴と犯行の動機を知った警察のハーベイ・クラーク本部長は、彼に司法取引を持ち掛けます。

10年の懲役刑を無罪放免に変え、自由にする代わりに、街の中心から離れた場所にある刑務所「デグナン矯正施設」への潜入捜査を行って欲しい、と。

ハーベイ曰く、デグナン矯正施設は民間企業が運営を担っているのですが、その裏では特定の政治団体や金融界の危険な連中が関係しているといいます。

デグナン矯正施設を牛耳っているのは所長のルーカスで、彼に逆らえる職員や囚人はいません。特に囚人は全員、体内にマイクロチップを入れられ、四六時中監視されている状態でした。

ですがルーカスは、己の身を守るために多くの護衛を雇っています。その護衛は全員、テリーと同じ元軍人でした。

ハーベイはテリーに、「デグナン矯正施設に潜入して内情を探り、人権侵害や腐敗している証拠を集めて欲しい」と頼みます。

最初は断ろうとしたテリーでしたが、10年の懲役刑となれば娘に会えないどころか、彼女の命に関わることになると思い直し、ハーベイとの司法取引に応じることにしました。

水曜日、潜入初日。テリーは囚人たちから「ここでは仲間がいなければ生きていけない」と教えられるも、誰も信じることはできないため一匹狼でいることを貫きます。

そのせいで囚人たちに目をつけられてしまい、テリーは自分を襲ってきた囚人のモングルとその手下たち共々、独房送りとなってしまいました。

木曜日、潜入2日目。所長室に呼び出されたテリーは、ルーカスから「ダンジョン」というイベントへの参加を命じられます。

以下、『ワイルド・ミッション』ネタバレ・結末の記載がございます。『ワイルド・ミッション』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

その「ダンジョン」とは、囚人の監視という仕事に飽き飽きしたルーカスが、退屈しのぎのために囚人同士を戦わせるイベントのことです。

ルーカスの護衛の1人である看守のジーナは、ダンジョン参加に必要な装備一式をテリーに渡しました。

ジーナはカブールでの任務の時、自分の部隊を救ってくれたテリーに感謝を伝える一方、「英雄だったあなたは今は犯罪者。過去は関係ない」と言います。

独房から解放されたテリーは、囚人のボーンズと同室になりました。ボーンズは、襲われていたテリーを助けてくれた男でした。

実はテリーがダンジョン参加を命じられたのは、ボーンズがモングルたちに襲われていた彼を助けた時、特別な男だと感じて「俺の古い知り合いによく似ている」とルーカスに推薦し、自ら協力を申し出たからです。

テリーはボーンズとも馴れ合うつもりも、ダンジョンに参加するつもりもありませんでしたが、ここから生きて帰って娘に会うためにはそうするほかないと諭され、ダンジョン参加を決断しました。

ボーンズは、格闘技の師範をしている父親から子供の頃から道場で指導を受けていました。

そのためボーンズは、テリーに格闘技の指導をしました。それに加えて、ボーンズはテリーにデグナン施設の囚人たちの中には3つのギャングがいることを教えました。

メキシコのギャング「ラ・ファミリア」と残忍な囚人で構成された「ドラゴン・ネーション」、そしてテリーを襲ったモングルがリーダーを務める「クラン」です。

テリーを自らのチームへ勧誘した囚人のフリーウェーは、黒人の囚人たちを束ねているマフィアのリーダーで、不規則な動きでダンジョンの対戦相手を翻弄し、あらゆる技を繰り出します。

実はフリーウェーは、ボーンズが指導した男でした。そう話した後、ボーンズはテリーに「ダンジョンで勝つためには、外の世界への未練を断ち切り、自分の居場所と現実を受け入れることが必要だ」と教えました。

金曜日、潜入3日目の夜。デグナン施設の地下にて、ルーカス主催のダンジョンが開催されました。

テリーの対戦相手は、鋭い歯を持っていることから「吸血鬼(ヴァンパイア)」という異名をもつメキシコのギャングの1人、エル・バンピーロです。

脚を集中的に攻撃してくるバンピーロに苦戦を強いられるテリーですが、ボーンズの言葉で覚悟を決め、怒涛に攻めて彼を倒します。

ダンジョン終了後、ダンジョンのスター選手でもあるフリーウェーは、自分を鍛えてくれたボーンズがテリーに協力していることが気に食わず、ルーカスにそのことを問い質しました。

ルーカスは、ボーンズがテリーに協力する理由を伝えましたが、フリーウェーの怒りはおさまりません。

フリーウェーは「いつ出所させてくれるんだ?」、「あの“約束”を破ったら、俺も俺の仲間も黙っちゃいないぞ」とルーカスを脅迫します。

実はフリーウェーは、出所を早めて自由の身にしてくれることを条件に、ルーカスの代わりに囚人たちを管理していました。

ルーカスに仕えることで、フリーウェーとその仲間たちは所内で幅を利かせていたのです。

これに対しルーカスは、「今交渉中のオーロラ市刑務所の囚人と再戦し、勝てば自由の身にしてやる」と答えました。

潜入4日目。退役軍人を無料で支援しているアメリカの行政機関「アメリカ合衆国退役軍人省」の弁護人ジャネット・ジョンソンが、テリーへの面会に訪れました。

ジャネット曰く、多くの民営刑務所は囚人の数が定員に達しておらず、自治体は雇用を支えるために、施設の閉鎖を防ぎ無理矢理運営させて、囚人を冷遇してでも利益を得ようとしていると言います。しかも、特にテリーたちのような黒人が、その被害を受けていると言うのです。

そう話した上で、ジャネットはテリーが自由のみとなるためのお手伝いがしたい、自分と一緒にこの腐敗と戦おうと言いました。

しかしテリーはジャネットの申し出を断ります。ジャネットは念のため、彼に自分の名刺を渡しました。

その後、ボーンズの指導を受けていたテリーは、フリーウェーと自分は似た者同士であると彼に言われました。

実はフリーウェーも、元軍人でした。しかしフリーウェーがテリーと違うのは、ボーンズの助けを拒絶して更生せず、悪の道へと進んでしまったことと、彼には生きがいとするものが何もないことです。

潜入10日目の夜。テリーの2戦目の対戦相手は、ドラゴン・ネーションの最強の戦士ジーです。

俊敏に動くジーに対し、腕力で攻めたテリーは、開始のゴングが鳴った直後に一発KO勝ちしました。

潜入11日目。テリーは、ボーンズに何の罪を犯したのか尋ねました。

ボーンズは「殺人」だと答えました。実は当時21歳の妹が頭のおかしい男に強姦されたと聞いて、ボーンズはその男を探し出して素手で殴り殺したのです。

食事の後、テリーはいつものように厨房の清掃をしていました。そこへフリーウェーの仲間が襲撃。テリーはモップを使って、フリーウェーの仲間に対抗しました。

しかしそのうちの1人がナイフを取り出し、テリーを殺そうとします。そこへジーナが現れ、フリーウェーの仲間にやめるよう命じますが聞く耳を持ってくれません。

そのためジーナは危険を顧みずに、テリーを身を挺して守りました。胸にナイフを突き刺されたジーナでしたが、テリーのおかげで何とか一命を取り留めました。

怒ったテリーは、フリーウェーとダンジョンで戦いたいと、ルーカスに直談判します。

最初はテリーの申し出を断ったルーカスでしたが、内心自分に反抗したフリーウェーに憤怒していました。

なのでルーカスは、フリーウェーとその仲間2人を地下に呼び出し、フリーウェーへの戒めの意味を込めて、キリアンに彼の仲間を殺すよう命じます。

さらにルーカスは、反省の言葉を述べたフリーウェーに、テリーとダンジョンで戦うことを命じました。

フリーウェーとの対戦が決まったことを知ったテリーは、ボーンズとの鍛錬の日々に勤しんでいきます。娘を救うためという、戦いの目的を忘れまいと自分に言い聞かせて。

潜入21日目の夜。ついに、テリーとフリーウェーの戦いのゴングが鳴らされました。

激闘の末、テリーは己の鍛え上げられた腕力をもってフリーウェーを地面に叩きつけて馬乗りになって、ボーンズが止めに入るまで顔面を殴り続けてノックアウトさせました。

新たな王の誕生に沸く囚人たちとルーカスをよそに、ボーンズと共に部屋に戻ったテリーは、本の中に隠されていた携帯端末を使ってハーベイに、「証拠を集めたから、刑務所から出してくれ」とメッセージを送ります。

実はダンジョンのことは既にハーベイに報告済みで、その証拠として、テリーはこっそりカメラを起動させて動画を撮っていたのです。

潜入22日目。フリーウェーとの戦いを経て、明らかに囚人たちと看守のテリーに対する態度が一変しました。

食事の後、テリーはルーカスに呼び出され、自分と組んでこの刑務所を取り仕切らないかと提案されました。

当然、テリーの答えはノー。「囚人たちにも家族がいる。だが悪い仲間もいて信頼関係を築いている」、「囚人たちは抱えている問題を解決せずに出所する。更生などしない」とルーカスに言いました。

ルーカスは「決断を早めるな」と言い、あるものをテリーに見せます。囚人たちが奴隷のように働かされ、ルーカスが安く大量に仕入れた最高品質のマリファナや、純度の高いコカインを袋詰めにしている作業場でした。

その中には、地元の薬局に売り捌いたことで得たであろう大金もありました。つまり、「この刑務所で権力を握れば(麻薬を売ったことで)多くの利益に恵まれる」と、ルーカスは言いたいのです。

さらにルーカスは、「君の代わりに私が復讐しておいた」と言い、テリーを殺そうとしたフリーウェーの仲間2人の遺体を見せました。

テリーは所長室で、「もう結論は出たから部屋に戻らせてくれ」とルーカスに言いました。するとここにいるはずがないハーベイが、ルーカスの椅子に座り、「それはこっちが決める」とテリーに言います。

実はハーベイは、ルーカスと裏で繋がっていた汚職警官であり、麻薬で得た利益を山分けしていたのです。

ルーカスとハーベイは、ダンジョンを賭博に利用するとテリーに明かします。

つまりテリーをデグナン矯正施設に入れたのは、ルーカスを逮捕するための潜入捜査ではなく、7つの民営刑務所が争うその賭博ダンジョンに、デグナン矯正施設の代表者として参戦させて新たな大金を得るためだったということです。

そしてルーカスたちは、テリーがダンジョン参戦を拒むと予想していたため、ボーンズを人質に取ることにしました。

テリーは断ることができず、ダンジョンに参戦すると答えるしかありませんでした。

堪忍袋の緒が切れたテリーは、己の欲望のために自分と囚人たちを利用するルーカスたちを徹底的に叩き潰すと決め、ボーンズに協力を仰ぎ、秘密裏にフリーウェーたち権力者と話をしました。

さらにテリーは、ジャネットと面会し、彼女にこのデグナン矯正施設の腐った内情を記録した携帯端末のSIMカードを渡しました。

そして迎えたダンジョン当日、ルーカスは嬉々として再戦相手のオーロラ市刑務所の囚人を迎え入れました。ですがオーロラ市刑務所の所長カルロスが連れてきたのは、前回戦った囚人ではありません。

3日前にオーロラ市刑務所の王を殺し、新たな王として君臨している長身でヘビー級の重量の黒人の囚人チャカでした。

ルーカスは試合中止にすることで発生する違約金10万ドルを支払いたくないため、渋々彼のダンジョン参戦を認め、地下に案内します。

今まで対戦してきた相手にはないタッパとパワー、凶暴さがあるチャカに防戦一方となってしまうテリー。

作業場からこっそり盗んだ粉末状の麻薬を使ってチャカの目をくらませ、連続パンチと急所への蹴りを繰り出し、腕力を使って捻じ伏せます。

そしてフリーウェーにしたように、馬乗りになってチャカを絞め殺そうとしたその時、娘の顔がテリーの脳裏をよぎりました。

テリーは囚人たちに向かって、「始めろ!」と叫びます。それを合図に、観戦していた囚人たちはこれまでの鬱憤を晴らそうと、看守たちに襲いかかりました。

乱闘騒ぎとなった地下から逃走するチャカとカルロスと看守たち。そこへアメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官たちが乗り込んできます。

頼みの綱のキリアンが撃たれ、慌てて逃げ出すルーカス。それに気づいたテリーが後を追いかけます。ですがルーカスを待ち伏せて奇襲するも、ルーカスが持つ電気ショックを与える警棒と拳銃によって窮地に立たされるテリー。

そんな彼を救ったのは、またしてもボーンズでした。ボーンズにボコボコにされたルーカスは、最後の悪あがきとして2人を撃ち殺そうとします。

その瞬間、地下の乱闘を鎮めたDEAの捜査官の1人が銃を発砲。ルーカスの肩を撃って拳銃を奪い、身柄を拘束しました。

その後、テリーはジャネットに所長室に呼び出され、自分が渡した証拠映像のおかげで州当局が動き、腐敗した刑務所にメスを入れることになったと知らされました。

テリーを利用したハーベイも、身柄を拘束され、今回の一件を機に民営刑務所への規制強化が可能になったと、ジャネットは言いました。

そしてジャネットが責任者に掛け合ってくれたおかげで、州当局はテリーの罪を不問とし、州が彼の娘の治療費を負担してくれることになりました。

テリーはジャネットに深く感謝し、ここを去る前にボーンズに挨拶しに行き、「あんたのおかげでまた娘と暮らせる」と感謝を伝えました。

ボーンズもテリーに、「お前がいなければ俺は死んでた」「お前と出会ったことで人生が変わった、生きる気力を取り戻した」と感謝を伝えました。

ボーンズはテリーに、「社会に戻ったあと、俺と同じ過ちは犯すなよ」と最後に助言しました。テリーはボーンズと熱い握手とハグを交わし、彼と過ごした部屋を去りました。

すると囚人たちがテリーへの感謝を込めて、テリーの名前をコールしながら拍手で見送ってくれたのです。テリーは囚人たち1人1人と目を合わせながら、拳を掲げて彼らに応えました。

無事出所したテリーは、真っ先に小児病院を退院した娘に会いに行き、一緒に家に帰りました。

映画『ワイルド・ミッション』の感想と評価


(C) 2021 Behind Bars LLC. All Rights Reserved.

娘の薬代欲しさに犯罪に手を染めてしまった、元アメリカ海兵隊の軍曹テリー。

逮捕された後は、自由の身となって娘と会うために、ハーベイとの司法取引に応じて潜入捜査を行うことになりました。

一匹狼のテリーが、他の囚人から襲われていたところを助けれてくれた囚人のボーンズと出会ったことで、徐々に誰かを信じる気持ちを取り戻していきます。

またボーンズ自身も、テリーと出会ったことで人生ががらりと変わり、可愛い妹のために殺人を犯して、ルーカスが支配する刑務所で次第に失っていった生きる気力を取り戻すことが出来ました。

無法地帯の刑務所内で築かれたテリーとボーンズの熱き友情に、彼らの出会いから別れまで全て見た視聴者は誰もが感涙させられること間違いなしです。

その一方で、物語の序盤ではテリーの置かれた苦しい現状に同情し、彼を自由の身にしてくれる唯一の味方だと思われていた警察本部長のハーベイが、実はルーカスと悪事を働き甘い蜜を吸っていた汚職警官だったのは驚かされます。

しかもルーカスが支配するデグナン矯正施設だけでなく、他の6つの民営刑務所も腐敗しており、囚人同士を戦わせるダンジョンを賭博に利用し、さらに甘い甘い蜜を吸おうとしていたのです。

性根が腐ったルーカスたちが、自分たちが利用していたテリーとボーンズたち囚人に物語の最後で仕返しされる場面は、見ていてとてもスカッとします。

まとめ

娘の薬代の為に犯罪に手を染めた元軍人が、無法地帯の刑務所に潜入捜査する姿を描いた、アメリカのバイオレンスアクション作品でした。

作中では、これまで尽くしてきた国に見捨てられた元軍人の辛い現状とその心情を語られている描写があります

現実世界の退役軍人の中にも彼と同じような生活を送っている人がいるのかと考えると、何とも言えない気持ちになりますし、どうにかして、彼らを救う制度がもっとあればと願わずにはいられません。

一方で、「ワイルド・スピード」シリーズで陽気なキャラを演じているタイリース・ギブソンが、それとは正反対の誰も信じることができないほど、心に傷を負った退役軍人のテリー役を演じるそのギャップに、タイリース・ギブソンファンもそうでない人も魅了されます。

何よりカーアクションは一切見せず、タイリース・ギブソンの筋肉で引き締まった体を使った肉弾戦のみを繰り広げるアクション場面は、どれも格好良いアクションばかりです。

タイリース・ギブソンが自由を取り戻すため、無法地帯の刑務所内で行われている危険な戦いに身を投じていく主人公を熱演するバイオレンスアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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