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007リビング・デイライツ|ネタバレあらすじ結末と感想評価の解説。ティモシー・ダルトンがシリーズ誕生25周年の記念にシリアスなボンドを演じる

  • Writer :
  • 秋國まゆ

大人気スパイアクション映画「007」シリーズ第15作!

ジョン・グレンが監督を務めた、1987年製作のイギリス・アメリカ合作の大人気スパイアクション映画『007/リビング・デイライツ』。

「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドはMの命令を受け、KGBのコスタフ将軍を亡命させます。しかし英国に渡った直後、コスタフ将軍は何者かに拉致されてしまったのです。

この事件の裏に隠された秘密を解き明かしていくボンドの姿とは、具体的にどんな姿だったのでしょうか。
ティモシー・ダルトンがダークでクールな4代目ジェームズ・ボンドを演じる、「007」シリーズ第15作目『007/リビング・デイライツ』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

映画『007/リビング・デイライツ』の作品情報


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

【公開】
1987年(イギリス・アメリカ合作映画)

【原作】
イアン・フレミングの短編『ベルリン脱出』

【監督】
ジョン・グレン

【キャスト】
ティモシー・ダルトン、マリアム・ダボ、ジェローン・クラッベ、ジョー・ドン・ベイカー、ジョン・リス=デイヴィス、アート・マリク、アンドレアス・ウィズニュースキー、デスモンド・リュウェリン、ロバート・ブラウン、ジェフリー・キーン、ウォルター・ゴテル、キャロライン・ブリス、トーマス・ウィズリー、ジョン・テリー、ジュリー・T・ウォーレス、ジョン・ボウ、ニジア・ヘイ、ナディム・サワラ、ワリス・ディリー

【作品概要】
前作『007/美しき獲物たち』(1985)のジョン・グレンが監督を務めた、イギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品。

原作であるイギリス人のスパイ小説・冒険小説家イアン・フレミングの短編『ベルリンの脱出』をもとに描かれた、「007」シリーズ第15作目です。

『ココ・シャネル』(1981)のティモシー・ダルトンが4代目ジェームズ・ボンド役を演じています。

映画『007/リビング・デイライツ』のあらすじとネタバレ


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

英国情報局秘密情報部「MI6」の「00部署」の諜報員3人は、イベリア半島南端にあるロック・オブ・ジブラルタルにて、英国陸軍の特殊空挺部隊「SAS」との軍事演習を行っていました。しかしその最中、「00部署」の諜報員2人が突如現れた暗殺者によって殺されてしまいます。

軍事演習に参加していた「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドは、2人を殺害した暗殺者を追跡。死闘の末に暗殺者を倒しました。その後、ボンドはソ連の影響下にある東側のチェコスロバキア・ブラティスラヴァへ向かいました。

実はソ連の情報機関・秘密警察「ソ連国家保安委員会(KGB)」の大物であるゲオルギ・コスコフ将軍から、MI6にオーストリアへ亡命したいとの連絡があり、ボンドに護衛してほしいと指名してきたのです。

ボンドは先に現地入りしていたMI6のウィーン支局の職員ソンダースと合流。クラシック音楽の演奏会場から出てきたコスコフ将軍を援護し、越境しようとします。しかし演奏会場でチェロを演奏していた女流チェリストが、2階の窓からコスコフ将軍目掛けて銃を発砲。

ソンダースに言われ、ボンドは狙撃手を殺そうとしましたが、咄嗟の判断で彼女が狙撃の素人であることを見抜き、あえて狙いを外して逃がします。

そのことでボンドはソンダースに叱責されるも、コスコフ将軍の亡命は、「ソ連からオーストリアへ天然ガスを送っているパイプラインを使う」というMI6の特務装備開発課「Q課」の課長であるQのアイデアによって無事成功しました。

その後、ボンドはMI6のダミー会社「ユニバーサル貿易」に行き、QとMの秘書マネーペニーに狙撃手が何者なのか調べてほしいと頼みました。

Qたちに調べてもらっている間、ボンドはMとコスコフ将軍、米国の国防大臣フレデリック・グレイが待つ隠れ家「ストーナー・ハウス」へ。

そこでコスコフ将軍から、KGBのボスであったゴゴール将軍がソ連外務省の外交官となった代わりに、新たにKGBのボスに就任したレオニード・プーシキン将軍が事件の黒幕であると聞かされます。

コスコフ将軍の話によると、プーシキン将軍は「スミェルチ・スピオナム(スパイに死を)」という合言葉の下、米英の諜報員を片っ端から抹殺していく計画を企てていました。

その証拠に、軍事演習中に殺された「00部署」の諜報員「004」のそばに、その合言葉が記された表札があったのが見つかりました。もし西側が報復に出れば、東西の殺し合いはエスカレートし、核戦争にまで発展しかねません。

そうなる前に、プーシキン将軍を止めなければならないと言うコスコフ将軍。彼曰く、プーシキン将軍は3日後、北アフリカ通商会議に参加するためタンジールを訪れるといいます。しかしそれはあくまで表向きの理由。タンジールを訪れる真の目的は、暗殺計画の推進です。

話し合いを終え、ストーナー・ハウスを後にするボンドたち。するとそこへ、牛乳配達人に化けた殺し屋ネクロスが襲来。隠れ家に残っていたMI6の職員4人が死傷し、コスコフ将軍はKGBに奪い去られてしまったのです。

以下、『007/リビング・デイライツ』ネタバレ・結末の記載がございます。『007/リビング・デイライツ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

この非常事態を受け、Mはボンドに、プーシキン将軍の暗殺を命じます。ですがボンドは、「プーシキン将軍は確かに頭がキレて手強い男だが、事件の黒幕が彼だとは思えない」と異議を唱えました。

これに対しMは、「君がやらないなら、”008″に代わりにやってもらう」と脅します。渋々任務を引き受けたボンドは出発前、再びQたちの元を訪れ、調査結果を聞きました。

調査の結果、狙撃手はKGBの殺し屋でも職員でもなく、ブラティスラヴァのユニチュク通りに住むただのチェリストであることが判明。ボンドはMに内緒でブラティスラヴァへ向かい、正体を隠して彼女に接触します。

彼女の名はカーラ・ミロヴィス。カーラ曰く、コスコフ将軍は、音楽院に通うための学費や、チェリストとしての活動を援助してくれる恩人であり、空砲を撃って彼の亡命芝居を打ったといいます。

ですがそのせいで、カーラは今、コスコフ将軍の居場所を知る重要人物として、KGBにマークされているのです。ボンドがカーラを自宅から連れ出したことがバレて、KGBとKGBの息がかかった警察に追われることになります。

Qによって改造されたアストンマーティン・V8もとい「ボンドカー」と、そこに装備されている特殊兵器を使った逃亡劇の末、ボンド自ら自爆装置を作動させたためボンドカーは爆発。ボンドたちは無事オーストリアに逃亡しました。

一方プーシキン将軍は、タンジールに住む武器密売人B・ウィティカーという男に会いに行きました。ソ連がウィティカーに西側の最新兵器を大量注文し、公金5000万ドルを使ってそれらを買おうとしていたからです。

ですが購入直前、プーシキン将軍たちKGBは元ベルギー領コンゴの傭兵であるウィティカーが犯罪組織と手を組んで、武器の密売を始めたことの噂を耳にしたこと。ウィティカーがスイス銀行に預けた5000万ドルが全く動いていないことを知ったため、注文をキャンセルし5000万ドルの返金を求めます。

当然、ウィティカーは「ソ連が介入した“解放戦争(ナポレオン1世のモスクワ遠征の失敗を機に、1813年にその軍事支配下にあった諸国民がプロイセンを先頭に一斉に蜂起して、彼の大陸支配体制を崩壊させた戦争のこと)”は、私がコスコフ将軍に売った武器が力となった」と言い、5000万ドルの返金を拒否。

これに対しプーシキン将軍は、「金を返さなければ君とコスコフ将軍は一巻の終わりだ。君らの腐れ縁もこれまでだ」と脅し、その場を立ち去りました。

一方ボンドは、カーラを連れてウィーンのオペラ劇場へ向かい、ソンダースと合流。コスコフ将軍がカーラのために、「レディー・ローズ」という1724年のストラディヴァリ作のチェロチェロを買ったことを報告し、その金の出どころの調査と、カーラの出国手続きをしてほしいと頼みました。

この時ボンドは、コスコフ将軍はカーラを使っての亡命芝居だけでなく、ネクロスによる奪還も芝居だったのだと推測していました。

その日の真夜中。ボンドは遊園地の観覧車の下にあるカフェでソンダースと落ち合い、ニューヨークのオークションに出品されていた「レディー・ローズ」を15万ドルで落札したのはコスコフ将軍ではなく、ウィティカーであることを聞きました。

しかしネクロスの魔の手はソンダースにものび、ボンドの目の前で彼は殺されてしまいます。「004」たち仲間だけでなく、ソンダースも殺され、怒りに燃えるボンド。それに戸惑うカーラを連れて、タンジールへ向かいます。

タンジールに到着後、ボンドは事件の真相を知るべく、プーシキン将軍の滞在先のホテルに先回りし、彼を問い詰めました。プーシキン将軍曰く、KGBは米英の諜報員抹殺計画に関与しておらず、「004」たちを殺害したのは自分たちではないこと。

また、その計画は20年前に廃案となったスターリン時代の作戦であること。KGBは2週間前に消えたコスコフ将軍を、ソ連の公金を着服した容疑で逮捕するつもりだといいます。

それを聞いて、ボンドはコスコフ将軍とウィティカーの狙いは、プーシキン将軍がMI6に嘘を言って彼を殺させ、ソ連の公金を着服したことを闇に葬ることだと確信しました。プーシキン将軍が事件の黒幕ではないことが分かりましたが、このまま彼を生かしておくと、コスコフ将軍はまた何か企むに違いありません。

そう思ったボンドは、プーシキン将軍と手を組み、大勢の前で彼を射殺するという芝居を打つことにしました。

当然、ボンドはプーシキン将軍の部下たちから追われることに。そんな彼を救ったのは、同じホシを追うCIAのエージェントであり、ボンドの盟友フィリックス・ライターでした。

ライターと情報交換をした後、カーラが待つホテルへと戻ったボンド。カーラに自分の正体を明かした上で、コスコフ将軍が祖国と英国を裏切り、彼女を自分の命を狙う狙撃手に仕立て上げ、MI6に殺させようとしていたのだと告げます。

しかしカーラは、「ボンドはKGBの殺し屋で自分を殺そうとしている」と言ってきたコスコフ将軍の嘘を信じてしまい、ボンドに麻酔剤入りの酒を飲ませるのです。

そこへ現れたコスコフ将軍とネクロスに、ボンドは為す術なく捕らえられた挙句、プーシキン将軍を暗殺した犯人としてソ連当局に引き渡されそうになります。


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

モロッコ王国北部の都市タンジェにある国際空港「イブン・バットゥータ国際空港」からソ連空軍の軍用機に乗り、ボンドをアフガニスタンにあるソ連空軍基地に連行するコスコフ将軍たち。ソ連空軍基地に到着後、コスコフ将軍はカーラを裏切り、ソ連空軍のフェードル大佐に2人の身柄を引き渡し、基地の牢屋に監禁させました。

ですがボンドは、Qが開発した麻痺ガス入りのキーホルダーを使って脱出。この時牢屋にいたカムランという、ソ連に抵抗するレジスタンス「ムジャハディン」の副司令官を助けました。助けてくれたお礼として、カムランはムジャハディンの本拠地に2人を匿います。

翌日。ボンドたちは、カムランたちがアフガニスタンのアヘン密売組織「白豹団」にアヘンを売って資金や武器を得ていることを知りました。カムランたちからアヘン(ニューヨークだと5億ドルほどする分量)を大量に購入した白豹団の元に、コスコフ将軍たちがやってきます。

コスコフ将軍たちが白豹団から、西側の最新兵器を買うためのソ連の公金を使って調達したダイヤモンドで、そのアヘンを買い付けました。

それを売り捌けば、着服したソ連の公金を補填することができるからです。それを阻止するため、ボンドは単身、アヘンを満載した輸送トラックの中に忍び込み、爆薬とタイマーをセットします。

しかし、イブン・バットゥータ国際空港に停めた輸送機にアヘンを積み終えた直後、ネクロスに正体を見破られてしまい、ボンドは大勢の敵を相手に銃撃しました。するとそこへ、カーラとカムランたちがボンドを助けに来ます。やがて繰り広げられた銃撃戦の最中、ボンドは輸送機を奪うことに成功。

離陸態勢に入った輸送機を追うカーラ、コスコフ将軍とネクロス。それに気づいたボンドはハッチを開け、カーラが乗るジープを入れます。

その直後、コスコフ将軍が乗っていたハンヴィーは、イブン・バットゥータ国際空港に着陸しようと入ってきた軍用機に衝突し爆発。コスコフ将軍は爆発間際で脱出したため、重傷を負っただけでした。

ネクロスはハッチが閉まる間際で飛び移り、今度こそボンドを殺そうと襲い掛かります。2人が揉み合っているのに気づいたカーラは、ハッチを開けました。

時限爆弾のタイムリミットが刻一刻と迫る中、急にハッチが開いたことでロープでくくられた大量のアヘンもろとも外へ投げ出されてもなお、空中での死闘を繰り広げていくボンドとネクロス。

ボンドが次々とロープをナイフで切っていくため、アヘンが入った袋が次々と落下。掴むものがなくなってしまい、ネクロスは藁にも縋る思いでボンドの靴にしがみつきました。

それに気づいたボンドは靴紐も切り、片足の靴もろともネクロスを落とします。一方地上では、カムランたちがコスコフ将軍とその部下たちが乗る戦車によって追い詰められていました。

そんな彼らを救うべく、ボンドたちは輸送機を急旋回させ、カムランたちを攻撃する戦車に時限爆弾入りのアヘンの袋を投下。戦車が爆発した衝撃で橋は崩壊し、コスコフ将軍たちの行く手を阻むことに成功しました。

ですが一難去ってまた一難、今度は輸送機が燃料切れとなってしまいます。墜落直前、ボンドたちはジープに乗り込み、パラシュート投下することで脱出しました。パキスタンへ脱出後、ボンドはライターの協力のもと、コスコフ将軍とウィティカーがいる屋敷に潜入。まずはウィティカーを始末しようとします。

しかし、ウィティカーは防弾チョッキを着こんでる上に、防盾つきのサブマシンガンまで用意していたのです。さらに部屋中にある西側の最新兵器を使って、拳銃しか持たないボンドを追い詰めていくウィティカー。

暗い室内での銃撃戦の末、ウィティカーは、ボンドがキーホルダーに仕込んであるもう1つの特殊兵器「高性能爆弾」を使って倒した、イギリスの軍人・政治家である初代ウェリントン公爵の胸像の下敷きになり死亡。

その直後、2階から降りてきたウィティカーの手下がボンドを銃撃します。するとそこへ、プーシキン将軍とその部下たちが登場。ボンドを助けた上で、2階にいたコスコフ将軍とその部下を逮捕しました。後日、オーストリアへの亡命を果たしたカーラは演奏ツアーを催しました。

演奏後、カーラはMの紹介で、ゴゴール将軍と出会います。ゴゴール将軍はカーラの演奏を絶賛し、彼女に出入国自由のビザを交付しました。

さらにそこへカムランたちが現れ、彼らとの再会に喜ぶカーラでしたが、ボンドは一向に姿を現しません。そのことにひどく落ち込み、控室に戻るカーラ。ですがその控室には、カーラを待つボンドがいたのでした。

映画『007/リビング・デイライツ』の感想と評価


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

英国諜報員殺害事件の真相を追うボンド

映画序盤で、ボンドは自分の仲間である「00部署」の諜報員2人を目の前で失いますが、彼らを殺した暗殺者は自分の手で始末しました。

ですが大事な仲間を殺された怒りは、ボンドの心の中で沸々と煮えたぎっていたのでしょう。彼らが殺された時と同じように、殺されたソンダースのそばに「スパイに死を」という文字が記された風船を見つけて、ボンドの怒りはついに爆発します。

それからより一層、事件の真相究明のために奔走するボンド。映画を観ている人も一緒に事件の謎を追い、彼と同じタイミングで真相に辿り着くというワクワクドキドキ感があって胸躍ります。

西欧への亡命と事件の裏に隠された真相


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

作品冒頭「KGBの殺し屋に監視・尾行され、命を狙われているから西欧に亡命したい」と言って、MI6に助けを求めたコスコフ将軍。ですがその殺し屋の正体は、ただの女流チェリストであるカーラであり、亡命時の銃撃はコスコフ将軍が考えた芝居でした。

コスコフ将軍の嘘はそれだけではありません。コスコフ将軍はウィティカーと手を組み、ソ連の公金を着服し、それを使って調達したダイヤモンドを使って、白豹団からアヘンを買い売り捌いていたのです。

つまり、コスコフ将軍にとってカーラはいつでも切り捨てられる捨て駒でしかなく、あっさりと裏切りボンドともどもソ連当局に引き渡そうとします。

コスコフ将軍が事件の黒幕はプーシキン将軍だとMI6に嘘を言ったのも、自分を逮捕しようとしている彼を始末させ、ソ連の公金を着服したことを闇に葬ることが狙いでした。

アヘンを売って得た金はその公金を補填するためですが、もしかしたら余った金で私腹を肥やそうとしていたのかもしれません。

自分たちの私利私欲を満たすためだけに、多くの人を欺き利用していたコスコフ将軍とウィティカーたち。その強欲さにゾッとするものの、ボンドとプーシキン将軍に倒されていく姿を見ると胸がスカッとします。

まとめ


(C) 1987 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

MI6の協力のもと、西欧へ亡命を果たしたKGBの大物が拉致されてしまった事件と、英国諜報員殺害事件の裏に隠された真相を暴いていくジェームズ・ボンドの活躍を描いた、イギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品でした。

3代目ジェームズ・ボンド役を務めたロジャー・ムーアの持ち味であるユーモアを重視した前作までとは打って変わり、本作では全編通してシリアスな展開が多いです。

そのため、ティモシー・ダルトン演じる4代目ジェームズ・ボンドの戦いを一際格好良く魅せてくれています。

さらに作中では、ボンドガールであるカーラとボンドによるラブロマンス要素が少ない分、強欲で利己主義の悪党たちと戦う迫力があってスリルに満ちたアクション場面が多く描かれているため、恋愛映画よりもアクション映画が好きな人に打ってつけの作品です。

ティモシー・ダルトンが4代目ジェームズ・ボンド役を演じた、「007」シリーズ誕生25周年の記念作品が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。

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